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2007(Tue)

「シャドウ」道尾秀介著

読感/国内小説


「シャドウ」道尾秀介著

人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作。

↑本の内容紹介から。

何か、上手に騙されたという感じです。
この作家さんの本は、これが初めてなんですが、ミスリードが巧いな、という印象が残りました。
中盤の終わり辺りで、大体の事件の構図が見えたような気がしていましたが……最後まで読まないと、駄目でした。
斬新なトリックなどはなく、ただ文章で騙されました。
真相を知れば、伏線が本当に細かく張られていることに気づきます。
「このミステリーがすごい!」の第三位に紹介されていただけのことはあると、納得の作品でした。

お話の内容はちょっと重たいです(どん底ってまでには、いかないけれど)
読んでいると、眉間に皺が寄っちゃう感じ。
こういう現実があることを否定できない以上は、やはり気持ちが沈みます。
それでも、ラストは前向きな救いがありました。

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