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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也著


「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也著

植物人間を覚醒させる能力を持つ人がいるという噂と、各地で起きる奇妙な誘拐事件。無関係なはずの二つの出来事を結んだのは、“ハヤブサ”というキーワードだった。“ハヤブサ”とはいったい何なのか?―うちに秘めた「見えざる力」を駆使して、次々と降りかかる試練を乗り越える子供たち。本当の友情と勇気を描いた物語。

↑本の内容紹介から。

お話はプロローグで、とあるテロ事件に関係した皆が「ハヤブサ」に関わるまでの回想。その後、二部に分かれる形で進みます。
前半はハヤブサを見つけるまで、後半はハヤブサについて(←あまり、当てにしないように)といったところでしょうか。
語り手が色々と入れ替わりので、状況を把握しづらい部分があるような感はありますが、ファンタジー好きな人は楽しめるかと思います。
何か、色々と書きたいことがあるのですが、あまり書きすぎるとネタバレしそうなので……ちょこちょこっと、ね。

子供なのに「僕たち以外、誰にもできないから」と。自分が出来ることを知っていて、でもそれがとても危険なことであることも承知しつつ、覚悟を決めている。
その決意の強さが、凄く眩しくて。
そんな子供たちの事情を知り、危険に向っていく子供たちを見送る親もまた、本当は辛くてしょうがないのに。
それでも子供の意思を尊重し「行って来なさい」と送り出す心情とか、想像すると何だか、やっぱり強いなとか思うし。
それでも、自分の孫だけはと思ってしまう愛情の深さも理解できるし。
最後のほうでリン君のお父さんが叫んでて、それを語るリン君の言葉もまた、きっとこの子もお父さんと同じような思いを抱いたんだろうなと思えば、ハヤブサが選んだ選択がその場合において一番良いことだったとしても、辛くて。悔しくて――と。
色々な思いがそこにあって、同調するように、かなりのめり込んで読んでました。

私は小説を読んで泣いたりしない人間なんですが(映像でも泣かないけど)ちょっと、ウルウルきたり。
↓いや、だって、真山さん家族を見守る辻谷さんの視線がとっても温かくって!
(つられて、ウルッときてしまいました)

 時々思い出したように彼女の細い指が倫志の頭を撫でたりするのを見たときなんかは、涙腺の弱いオレはどばぁと涙が出そうになって困るんだ。
 早く、一日でも早く回復してくれればと心から願う。神様なんか信じちゃいねぇが、こればっかりは祈る。

「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也著 抜粋

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「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹著

読んだ本の感想です。

「赤朽葉家の伝説」 桜庭一樹著

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。

↑本の内容紹介から。

ライトノベルの方でもお書きになっているようなのですが、私は初読みの作家さんでした。
いきなり、難しそうな本から入ったのは、他でもなく。この本が、佐々木丸美さんの「橡家の伝説」を意識して書かれた物だと、「夢館」の解説に書いてあったもので……。
(すみません、この作家さん目当てに読んだわけじゃなかったり)
で、「赤朽葉~」ですが、登場人物の名前に榛やら瞳子とあったりして。
その辺、あ、と思いましたが、それ以上は特に何とも感じませんでしたが。
お話は製鉄業を営む赤朽葉家の三世代の女性たちを描いています。孫の瞳子さんが、祖母と母から聞いたそれぞれの話を語るという形で進みます。そのせいか、客観的で淡々とした印象です。でも、読ませるかな。
それぞれの時代に生きた人間の形がよく書けているな、と思います。
時代の流れに変わってきている人生観とかね。
第三部で、ミステリー的な運びとなっていますが。
……その辺は、メインじゃないでしょう。誰が殺されたかって、割と直ぐにわかるような気がしますので。
えーと、かなりの文書量ではありましたが、割と一気に読ませて貰いました。
万葉さんの辺りはもっと読みたかったかな?
でも、佐々木丸美さんのように、他の本も手に取りたいと……思うほどには、この作家さんにはまりませんでした。
(面白くなかったというより、好みの問題かと)

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「罪・万華鏡」佐々木丸美著

読んだ本の感想です。

「罪・万華鏡」佐々木丸美著

罠にはめられ、心を殺され、闇にとらわれた少女の叫び。
事件の真相は、心の奥底に隠されて――。
才能にあふれ、将来を嘱望された少女がおこした奇妙な殺人事件。
加害者の心理を分析する中で、吹原医師が辿りついた
人の心を蝕む“罪の源”とは……。
吹原医師が調査する4つの事件に潜む意外な真実とは?
「異常心理」「嫉妬」「被害妄想」「予知」の4篇を収録。

↑本の内容紹介から。

「館シリーズ」に吹原先生の下にやって来た患者というか、事件を、助手である……ええっと、中峰さん?(名前は小説の中では出ていなかったけれど。他の作品を読んでいたらわかる)視点から客観的に語っているので、割と淡々としています。
第一印象では思わず「キラキラしてない」とか、思ってしまいました。
詩的で美しい表現が、こう、眩いくらい散りばめられているのが、佐々木丸美さんの文章だと思っていましたから。
(「罪灯」の方も読み終わりました。こっちはもう「キラキラ」しています)
四編の作品が収録されていて、一つ一つは関係ないように見えていましたが、最後で一つに繋がります。
明言しかねる悪意に追い詰められる心。
腹の底に宿る黒さに、ちょっとだけ震えてしまうようなお話でした。

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「ワーキング・ホリデー」坂木司著



「ワーキング・ホリデー」坂木司著

息子と過ごすために、ホストから「ハチさん便」ドライバーへ。正義感の強い元ヤンキー父とおばちゃん臭い少年のハートフルな物語

↑本の内容紹介から。

突然現れた小学生の進君に「初めまして、お父さん」と言われたのは、元ヤンキーでホストをしている大和さん。
驚く大和さんですが、話を聞けばどうやら実の子らしい。家出してきた(一応、お母さんは承諾済み)我が息子を夏休みの間預かる矢先に、持ち前の正義感からホストを辞めることになって転職したのは、宅配屋さん。
しかも、運転するのは「リヤカー」!
父性に目覚めていく大和さんとしては、カッコ良いお父さんを見せたい。だから、リヤカーを引いている姿を見せたくない。
そんな苛立ちに、進君と衝突したり。
色々あって、父子の絆を結んでいくお話です。
元ヤンキーなので、語りにときどき乱暴な言葉が混じりますが、軽快にテンポよく読めます。
子供の頃にはわからなかっこと、親になって初めてわかる気持ちなど。
心温まるお話でした。良かったです。

それとお話内に出てきた「栄三郎さん」や「木村さん」、「新井クリーニング店」などに、ニヤリと笑ってしまいました。
(他作品と繋がるっていうの、好きなんですよね)

本に挟まっていたチラシをみると、坂木さんは今年中に二冊の本を刊行される予定のようで。
今から、楽しみです!

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「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水著


「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水著

私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか? その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす本格ミステリ3編を収録。解説=神保泉

↑本の内容紹介から。

出版社のサイトで発見し、ちょーと気になったもので、購入。

収録作品は、
「冷えたピザはいかが」
「ようこそ雪の館へ」
「大女優の右手」

――の、三編。
元は、十年前くらいに少女小説(ティーンズハート)として発表されたもののようです。加筆修正されていますので、大人にも、男の人にも大丈夫だと思います。
(主人公の恋愛も甘々って感じじゃない……と思う)
小説の内容は、しっかりとした本格ミステリーです。
扱われているトリックなどは、取り立てて大げさなものではありませんが。
登場人物がね、なかなか良いですよ~。
主人公は、祀島君に恋する女子高生の彩子さん。彩子さんは直感力に長けていますが、割と普通の女の子です。でも、周りを取り巻く登場人物が個性的。
彩子さんのお姉さん不二子さんは、デタラメにもほどがあるような刑事さん。警察手帳をチラつかせて、教室に入ってくるようなお人。
その上司の庚午さんは、キャリアなのに、女子高生の彩子さんに事件解決を期待しているような人で、お姉さんの下に敷かれているような感じがあり。
登場人物紹介でも「不二子の上司――のはずだが」と書かれている。もうこの辺から、扱われ方がわかる(笑)
彩子さんが憧れている祀島君も、クールなようで天然。(←好きだ)
「私はこの人が、どうしようかというくらい好き好き大好きで~中略~どう贔屓目に評価しても、気の回る、はしこいタイプではない」と、彩子さんからも持ち上げながら落とされているような。
そういった文章の端々やキャラたちの会話に、クスリと笑ってしまうような楽しさがありました。
買って良かった~。
秋に続刊が出るようなので、購入するつもりです!

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