ブログランキング
この瞳に映るもの この瞳に映るもの

カレンダー

07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

プロフィール

松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
写真は家のお人形さん
・マリア
(レッドデリシャス)
・アリス
(ユニバーシティオブラブ)
・ローズ
(モニークマニフィーク)
・ティナ
(セイディスプリンクル)
・リディ
(キスミートゥルー)
・ニーナ
(ミシャティビャーリュブリュー)
・ユリア
(ローシェックモルセー)
・カレン
(シャルロットデフルール)
・アメリア
(レジーナ・アーウェン)
・イザベラ
(ビアンカパール)
・ジュリア
(スコッティマム)
・エステル
(サリー・サルマガンディ)
*べべ
(メラニーユビークガール)
・メアリー
(ダークラビットホール)
・ソフィア
(ミンティーマジック)
・メロディ
(プレイフルレインドロップス)
・ルーシー
(デヴィデラクール)
・グリシーヌ
(アドアーズ・アナ)
・クラリッサ
(ホームスウィートホーム)

↓本館・夜の夢

↓ブライス写真ブログ

↓「彩」名義のお題サイト
88x31.jpg

Instagram

↓最近読んだ本など。
  




カテゴリー

応援してます!

  • 翻訳ミステリー大賞シンジケート
  • 被災地を応援しています
  • 覆面作家企画5

ブログ内検索

  • 2008
  • 08/30
  • Sat

「夏のくじら」 大崎梢著

読感です。

「夏のくじら」 大崎梢著

高知の夏の風物詩・よさこい祭り。東京からやってきた内気な大学生・守山篤史は憧れの女性への思慕を胸に鯨井町チームに参加する。

都会から高知にやってきた大学生・篤史は、従兄弟から強引に本場・よさこい祭りに誘われる。衣装、振り付け、地方車、鳴子。六年ぶりに復活する町内会チームは、どこよりも熱い。南国高知、真夏の風は、空から海へと吹き抜ける。一途な思いを秘めて、踊る青春群像。

↑本の内容紹介から。

四年前、中学生のときに参加したよさこい祭り。
そのときの心残りを抱えて、高知の大学に進学してきた篤史くんのよさこい祭りを描いた青春小説。
篤史くんが高知まで来た過程を読んだ時は「なんて、純情っ!」と思ってしまいました。ある意味、初恋の行方を描いた恋愛小説――というには、恋愛色は薄いです(でも、ほんのりとした感じが逆に良い!と思う)
あくまで、メインは「よさこい祭り」
町内会のスタッフとして強引に巻き込まれ、本番当日までの過程が詳しく描かれています。
踊り子さんたちの踊りに対する想いや、また、スタッフそれぞれのお祭りに託した思いなども描かれ、篤史くんだけの物語に留まらない広さを感じます。
そこにもそれぞれの夢や恋があったりしてね!(私は断然、三雲さん派です。自分に向けられる感情に疎いのはどうかと思うけど、月島さんより三雲さんが好き。がんばれ、詩織さん)
だけど、メインはお祭りだから全部を書かない。故に、後日談が読みたいと思う。
それは決して、消化不良の読後ではなく、読んでいるこちらも同じように祭りを楽しんできたんですよ。
お祭りが終わってしまったときの寂しさを、読後に感じてしまうくらいに、同調していた。
篤史くんたちが後夜祭に向けてもっと踊らせろ、という気持ちが、もっと読みたいという私の気持ちと重なる。
でも、あそこでお話を切っているのが、また爽やかで。余韻が素敵なんだ。
何て言うのかな、終わってしまったけれど、また来年というか――その後を色々と想像させる感じが良い。
本当に、良かったです!

そうして、「よさこい祭り」の、踊りってどんなだろう?と興味津津になっていると、作家さんのサイトから飛んだよさこいの踊り子さんブログで、踊りの動画を見まして。
凄い凄い!
ああいう踊りが、何十チームも!
それぞれで踊りやら衣装やら作って盛り上げているのか。
(祭りは参加者が参加費を払っての、参加者あってのお祭り)
本を読んで裏側を知っただけに、感動しました。
一度、本物を見てみたい!

夏のくじら夏のくじら
(2008/08)
大崎 梢

商品詳細を見る

top↑

  • 2008
  • 08/15
  • Fri

「伯林蝋人形館」 皆川博子著


読感です。

「伯林蝋人形館」 皆川博子著

陸軍幼年学校から軍人の道を歩むはずが、ジゴロとなったアルトゥール。帝政ロシアからドイツに亡命し、シナリオライターを夢見るナターリャ。ミュンヘン市民のプロレタリアートでルンペン暮らしから這い上がり、ナチ党員となるフーゴー。裕福なドイツ系ユダヤ人の家に生まれ、義勇軍に参加した後、大富豪となるハインリヒ。薬を常用する蝋人形師マティアス・マイ。カバレット“蝋人形館”の看板歌手ツェツィリエ。彼らの人生は、様々な場所、時代で交錯し、激動の歴史に飲み込まれていく―。『死の泉』から九年、壮大な歴史ミステリー長篇。

↑本の内容紹介から。

内容紹介にあるアルトゥール、ナターリャ、フーゴー、ハインリヒ、マティアス、ツェツィリエの六人の人物が描いた(?)短編と、作者略歴という構成からなる作品。
重なっているようで、事実がズレているので、帯にあった「誰の物語が真実なのか」と頭を悩ませながら、真実を探って行く感じで読み耽ってしまいました。
薬に溺れた者、心が壊れた者が紡いだ感じで描かれる、短編部分はときに幻想小説的で。
やがて紡ぎだされる一つの真実を描き出すミステリー小説。
しかし、第一次世界大戦からヒットラーが出てくる辺りの時代背景を描いた歴史小説とも言えるような。
何というか、一粒で二度美味しいといいますか、一冊で一つの長編でもありながら、それぞれの人生を描いた短編集としても楽しめるような。
面白かったです。

伯林蝋人形館伯林蝋人形館
(2006/08)
皆川 博子

商品詳細を見る

top↑

  • 2008
  • 08/14
  • Thu

「復讐者の棺」

読感です。

「復讐者の棺」

孤島×(女子高生+独身理系サラリーマン)≒ザ・本格!?
世界一、人質に向いてない女子高生コンビ(ミリア&ユリ)が再登場!

大手スーパーKONO(コーノ)堂は、伊豆沖の孤島にある、経営破綻したテーマパークを買収。その再建のため、本社から島に派遣されたスタッフが惨殺された!死体は棺に入れられ、そこには1通の封筒が。手紙の主は、10年前にKONO堂で起きた殺人事件の復讐者を名乗る。孤島を舞台に巻き起こる連続不可能殺人!事件の背後にある深い闇とは!?

↑本の内容紹介から。

何年ぶりかのシリーズ新作。
女子高生コンビ(書き分けが出来ていないというか、作者自身書き分けする気がないと思われる。むしろネタにしている)ミリア&ユリとサラリーマンの石崎さんのボケと突っ込みの笑える会話が、このシリーズの味といいますか。
そんなお笑い部分は、ええ、もうお腹いっぱいになるくらいでした。
しかし、殺人事件を取り扱っているのに、悲愴感が感じられないというのは、ちょっと。
まあ、このシリーズを知っている人は、最初からそんなものを求めないのでしょう。
ボケと突っ込みの会話とトリックに興味のある方は、読んでみてはどうでしょう。
ちょっと濃すぎる気もしますが、笑えると思います。
但し、人間ドラマとか心理描写などは、絶対に期待しちゃダメ!(オイ)

復讐者の棺 (講談社ノベルス イN- 5)復讐者の棺 (講談社ノベルス イN- 5)
(2008/08/07)
石崎 幸二

商品詳細を見る

top↑

  • 2008
  • 08/07
  • Thu

「妃は船を沈める」 有栖川有栖著

というわけで、読感です。

「妃は船を沈める」 有栖川有栖著

臨床犯罪学者・火村英生、かつてない強敵と対峙す!
所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。
〈妃〉と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。
……凄惨な殺人事件。
絶好調の著者による、妖しくも哀しいムードに満ちた、最新長編本格ミステリ。

↑本の帯から。

有栖川有栖さんの二大シリーズのうちの火村シリーズの最新刊。
私はもう一つのシリーズの江神さんが大好きなんですが、アリスはこちらの作家アリスの方が好きです。
(江神シリーズに出てくる大学生アリスが構想しているミステリー小説に出てくるのが、火村先生で。火村シリーズに出てくる作家アリスが江神さんを書いているという相互関係があったり)

と、今作は二本の中編を幕間でつないだ長編という構成。
第一部「猿の左手」では有名な(……私は知らないんですが)ウォリアム・W・ジェイコブスの短編「猿の手」の新解釈を交えながらの、事件解決。
火村先生と同じタイミングで、事件の真相がわかりました!
おお、私の推理力もあがったじゃん……いえ、すみません。調子に乗りました。
直感です。
多分、それこそ「猿の手」を知らなかったからでしょう。
幕間を挟んで(この間に二年の月日が経っている)
第二部「残酷な揺り籠」は「猿の左手」の事件関係者と再び、遭遇。
犯人はあの人だろうという、直感はまたしても当たり、「うわー、騙された」という驚きはありませんでしたが。いや、追い詰めていくところがメインかな。
それでも、やっぱりこのシリーズも好きだなと思う。
うん、アリスはやっぱりロマンチストというか、センチメンタリストだ。

あ、火村助教授が准教授になったのが、字面的にも響き的にも残念かな。
後、三つの願いが叶うとしたら、自分は何を願うかなと考えた自分が……アイタタタですね。
(願いは自分で叶えるもの)

妃は船を沈める妃は船を沈める
(2008/07/18)
有栖川有栖

商品詳細を見る

top↑