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2009(Sun)

「ハートブレイク・レストラン」 松尾由美著

読感/国内小説

「ハートブレイク・レストラン」 松尾由美著

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。店の常連ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが…。可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー。

↑本の内容紹介から。

凄く、私の好みっぽいなと思っていたこの本。
勘が当たり、可愛いおばあちゃん発見!
お話は日常の謎系の短編連作です。
陰気な雰囲気の(これにはわけがあるんですが)流行らないファミレスを舞台にしたほのぼの作品。
語り手はフリーライターの真以さんの一人称で、安楽椅子探偵的なおばあちゃん、ハルさんが可愛い。
それだけではなく登場する他のキャラもいい味出しています。
スポーツマンに見えるのに絶対に運動ができなさそうに見える店長さんとか、発明癖のあるミタムラ工業の社長さんとか。
特に「走る目覚まし時計の問題」に出てくる社長さんの家族がいい!
ほのぼのしちゃいます。
毒がないので、割とあっさりしている感はありますが。
真以さんの恋の進展にニヤニヤしつつ、私もハルさんがいるこのファミレスに行きたくなりました。
良かったです。

ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)
(2008/07/10)
松尾 由美

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2009(Sat)

「十字の刻印を持つふたり」 ローレル・K. ハミルトン著

読感/翻訳小説



「十字の刻印を持つふたり」 ローレル・K. ハミルトン著

アニタ・ブレイク―チャイナドールのように華奢で美しい若き女性。だが彼女の職業はふつうではない。特殊な技能で死者を蘇生させるのが仕事。さらに彼女には裏の顔があった!罪を犯したヴァンパイアを殺す処刑人として、闇の社会で恐れられていたのだ。しかしあるとき、宿敵たるヴァンパイアからの依頼を受ける。最近起こったヴァンパイア連続殺人事件の犯人をつきとめてほしい、と。最初は断ったものの、ビロードの声を持つ美貌のマスター・ヴァンパイア、ジャン=クロードとの宿命的な絆に囚われてしまい、やむなく捜査にあたることになり…。妖しくミステリアスなサスペンス・シリーズ、ついに登場。

↑本の内容紹介から。


アニタのキャラが好きだ!
なんだかんだと言いながら、突き詰めればお人好し故に、ずぶずぶと泥沼に入っていっている気がしますが。
そんなお人好しキャラが大好きです!(しかも「ペンギンのぬいぐるみ」集めが好きという、可愛い一面もツボでした)
あらすじを読んだ印象では硬派な印象を持っていましたが、アニタの一人称に垣間見るユーモアも良い感じで私好みでした(一人称、大好き人間)
事件を捜査するミステリ的なものを期待すると、ちょっと残念な部分もありましたが、全体的に私好みで面白かったです。
序盤はジャン=クロードとの付かず離れずの距離感にドキドキしつつ、後半ではフィリップが気に入っていたので、少々辛かったのですが(涙)
シリーズの続き、読みたいです。

十字の刻印を持つふたり―アニタ・ブレイク・シリーズ〈1〉 (ヴィレッジブックス)十字の刻印を持つふたり―アニタ・ブレイク・シリーズ〈1〉 (ヴィレッジブックス)
(2006/04)
ローレル・K. ハミルトン

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2009(Sun)

「メイン・ディッシュ」 北森鴻著/「恋紅」 皆川博子著

読感/国内小説

「メイン・ディッシュ」 北森鴻著

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…。ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。文庫化に際して、新たに特別短編を加筆。さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。

↑本の内容紹介から。

紅林ユリエこと「ねこ」さんが雪の日に拾った「ミケ」さん。そして、ねこさんが主宰する劇団員たちとのコミカルな会話が楽しい。
特に座付き作家の(後にミステリ作家になる)小杉師匠のキャラが笑う笑う。
ねこさんの一人称の話の間に別視点の話が挟まりながら、話は進行していきます。短篇集のような形だけど、最後には一つの答えに行きつく仕掛け。
ちょっと「ん?」と思うところもあるんですが、全体的な楽しさとミケさんが作る料理の美味しそうな描写に、細かいことはどうでもよくなってくるような(笑)
文庫版では「特別料理」が書き下ろされているので、読むなら文庫の方がお勧めです。
この短編の小杉師匠の馬鹿っぷりに、笑う。
解決編を決めないで、問題編を書いては泣きついてくるなんて!
書いた本人にもわからない犯人を当てちゃうミケさんの名探偵ぶりが素敵。
楽しいキャラは小杉師匠ですが、一家に一人欲しいのはミケさんだな。

「恋紅」 皆川博子著

遊女屋の愛娘ゆうは大勢の花魁や男衆の中で、華やかな郭の裏も表も見て育った。ある日、芝居見物に出かけたゆうは升席にいる男を見て衝撃を受ける。5年前、雑踏で途方にくれていたゆうを救い、優しさで包み込んでくれた旅役者だった。一緒になれるなら滅びでもいい―そう心に刻んだ幼い日の記憶を頼りに、無名の役者に縋りついていく女の情念の世界を描く直木賞受賞作。

↑本の内容紹介から。

遊女屋を営む笹屋の娘である「ゆう」が主人公。
幼い頃から、縛りつけられる人間と縛る人間を見つめてきたゆうは、遊女たちの哀れさを知りつつ、遊女屋の娘として仕方がないのだと諦めてしまう自分も知っている。
割り切れない感情を抱え、どちらにも属せない自分に揺れるゆうの成長が情緒あふれる文章で描かれ、しっとりと沁み入ってくる。
また染井吉野の誕生秘話に絡めるように描かれた物語のなかで、家を出て役者と共に旅をする先で彼女が埋めた種を思えば、多分これから先、染井吉野を見るたびにこの小説を思い出す気がします。
それくらい、心に残る物語でした。




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