ブログランキング
この瞳に映るもの この瞳に映るもの

カレンダー

08 | 2009/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

プロフィール

松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
写真は家のお人形さん
・マリア
(レッドデリシャス)
・アリス
(ユニバーシティオブラブ)
・ローズ
(モニークマニフィーク)
・ティナ
(セイディスプリンクル)
・リディ
(キスミートゥルー)
・ニーナ
(ミシャティビャーリュブリュー)
・ユリア
(ローシェックモルセー)
・カレン
(シャルロットデフルール)
・アメリア
(レジーナ・アーウェン)
・イザベラ
(ビアンカパール)
・ジュリア
(スコッティマム)
・エステル
(サリー・サルマガンディ)
*べべ
(メラニーユビークガール)
・メアリー
(ダークラビットホール)
・ソフィア
(ミンティーマジック)
・メロディ
(プレイフルレインドロップス)
・ルーシー
(デヴィデラクール)
・グリシーヌ
(アドアーズ・アナ)
・クラリッサ
(ホームスウィートホーム)

↓本館・夜の夢

↓ブライス写真ブログ

↓「彩」名義のお題サイト
88x31.jpg

Instagram

↓最近読んだ本など。
  




カテゴリー

応援してます!

  • 翻訳ミステリー大賞シンジケート
  • 被災地を応援しています
  • 覆面作家企画5

ブログ内検索

  • 2009
  • 09/23
  • Wed

「悪童日記」 アゴタ・クリストフ著





「悪童日記」 アゴタ・クリストフ著

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。

↑本の内容紹介から。

『感情を定義する言葉は、非常に漠然としている。その種の言葉の使用は避け、物象や人間や自分自身の描写、つまり事実の忠実な描写だけにとどめたほうがよい。』P43より

と、作中にあるように、この作品は平易な文章で、感情を削ぎ落とし淡々と綴られています。
そしてまるで日記のように、一つ一つのエピソードが短い。なのに引っ張られる。
戦時の悲惨さ、悲哀、悲劇を感情で語ることなく、強かに生きていく双子を通すことで、人間の皮肉と愚かさ狡さが際立ってくるような気がしました。
ラストはその後が気になる終わり方で、三部作の他の作品が読みたくなった。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
(2001/05)
アゴタ クリストフ

商品詳細を見る

top↑

  • 2009
  • 09/22
  • Tue

「魔法の雫 薔薇の雫」 金蓮花著

金蓮花さんの新刊「魔法の雫薔薇の雫」読みました。
私は、逆境に置かれながらも自分にできることを探して、手探りながらも少しずつ前に進んで行く女の子が好きらしい。
だから「そして花嫁は恋を知る」シリーズや「クラシカルロマン」シリーズが好きなんだな。

「魔法の雫 薔薇の雫」 金蓮花著

“薔薇の騎士”と讃えられる青年・ケネス。彼は困窮するエストランジュを、領主として少しでも豊かにしようと努力していた。周囲からの結婚の勧めをはぐらかし、持参金目当ての結婚もする気のない彼だったが、旅先で賢いアベーハと呼ばれる少女と出会う。彼女の輝く黒髪に目を奪われたケネスは、けれどロザモンドという名の少女が調合した媚薬によって“結婚の罠”にかけられてしまい…。

↑本の内容紹介から。

このお話、好きだー。
逆境に置かれ、誤解から冷遇されながらも、自分に出来ることを探して行動。
そうして人徳から少しずつ誤解を解いて、信頼を勝ち取っていくヒロイン・ロザモンドが凄く好き。
相手役のケネスも罠にはめられたと誤解して、ロザモンドに冷たく当たっていますが、領主として自分よりも領民たちのためにと苦心する好い人なので、早く誤解が解ければいいのにと読みながら思っていました。
金蓮花さんの作品はどちらかというと、シリアスで切ない印象があるのですが(私が今までに読んでいるのは、そういう系)
このお話は割と誰にでもオススメできる気がします。
がんばる女の子が好きな方は、是非!

魔法の雫 薔薇の雫 (コバルト文庫)魔法の雫 薔薇の雫 (コバルト文庫)
(2009/09)
金 蓮花

商品詳細を見る

top↑

  • 2009
  • 09/19
  • Sat

「ソロモンの犬」 道尾秀介著

読感です。

「ソロモンの犬」 道尾秀介著

さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか? 飄然たるユーモアと痛切なアイロニー。青春ミステリー傑作

↑本の内容紹介から。

自転車のバイク便のバイトをしている秋内くんとその友達が雨宿りに立ち寄った店で、顔見知りだった少年が何故事故にあって死んだのか、その原因は何なのかと問いながら、過去を回想する形でお話は進んでいきます。
事故を目撃した秋内くんは、急に少年の飼い犬・オービーが走り出した原因が誰かの仕業ではないかと疑る。
友人・京也の謎めいた行動、その彼女ひろ子に吠えたオービー、事故は自分のせいと責める智佳。
そうして真相に近づく秋内くんの身に、と。
秋内くんが智佳さんに片想いしていて、だけど打ち明けられないヘタレな性格で、そんな彼の視点がメインとなって話は語られるので、結構、地の文からユーモアにあふれています。
それでいて間宮先生という変人キャラが、お話を暗くせずにラストも笑いでしめて、読後は爽やかです。
ただ、もう少しキャラの背景を掘り下げてくれたら、良かったのになーと思います。
(この方の他の作品に比べたら、その点が少し物足りなかった)
今回もミスリードが巧みで、うっかり騙されそうになりました。
××の川でぎりぎりで踏みとどまったけれど(笑)
後、オービーの行動を読み終わった後、振り返ってみると、せ、切ない……(涙)
オービーの名前の由来であるオビーディエント・ドッグ(忠犬)というそれが、じわじわと沁みてきました。
お話自体は一気に読め、青春小説としても楽しめるかな。

ソロモンの犬ソロモンの犬
(2007/08)
道尾 秀介

商品詳細を見る

top↑

  • 2009
  • 09/18
  • Fri

「シャルビューク夫人の肖像」 ジェフリー・フォード著


読感です。

「シャルビューク夫人の肖像」 ジェフリー・フォード著

「姿を見ずに、肖像画を描いてほしい」肖像画家のピアンボに突然声をかけてきたのは、両目が白濁した盲目の男。
シャルビューク夫人の使いと称し、法外な報酬を口にして肖像画の製作を依頼してきた。
屏風の向こうで夫人が語る、過去の話とその声だけで姿を推測するという、その奇妙な依頼に、
やがて画家は虜となっていき・・・・・・。
謎の霊薬、奇病の流行――19世紀末のニューヨークを舞台に鬼才フォードが紡ぎ出す、奇怪な物語。

↑本の内容紹介から。

姿を見ずに、肖像画を描いて欲しいという、突拍子もない、だけど報酬の額の高額さに、画家としての力を試そうとする主人公・ピアンボ。
屏風越しに語るシャルビューク夫人の話が、何というかこれまた荒唐無稽というか。
未来が見えるとか、ね。
ホラ話かと思いきや、それを裏付ける物証が出てきたり、と。
どこまでが真実で、どこからが嘘なのか、ピアンボ共々、読みながら翻弄されました。
実際、作者にからかわれているんじゃないかという部分もある。
謎めいたシャルビューク夫人の姿は、見えなくとも語られる話の中での、存在感は圧倒的で。
読みながら、夫人の姿を自分なりに想像したりして、思いっきり、作品の中に引き込まれた。
夫人の依頼を受けてから、巷では血の涙を流して命を落とす奇妙な病気が広がったり、ピアンボを脅す存在が現れたりと、ハラハラドキドキ。
そして、結末はそうきたかと驚かされました。
ラスト部分、もう少し書き込んで欲しかった気がするけれど、十分に面白かったです。
主人公が画家というのも、私的にポイントが高かった。
画家として創作に思い悩む部分とかも、読みごたえがありました。

シャルビューク夫人の肖像 (ランダムハウス講談社文庫)シャルビューク夫人の肖像 (ランダムハウス講談社文庫)
(2008/03/01)
ジェフリー フォード

商品詳細を見る

top↑

  • 2009
  • 09/14
  • Mon

「花と流れ星」 道尾秀介著

読感です。

「花と流れ星」 道尾秀介著

死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。凛にほのかな思いをよせる、売れないホラー作家の道尾。三人のもとに、今日も、傷ついた心を持った人たちがふらりと訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。拾った仔猫を殺してしまった少女。自分のせいで孫を亡くした老人…。彼らには、誰にも打ち明けられない秘密があった。

↑本の内容紹介から。

「流れ星の作り方」「モルグ街の奇術」
「オディ&デコ」「箱の中の隼」「花と氷」の5編。

「背の目」「骸の爪」の真備シリーズの短編集です(私はまだ「背の目」を読んでいない)
でも、シリーズを読んでいなくても大丈夫だと思います。
(「骸の爪」よりそれぞれの関係がわかりやすかったように思うから。そして、その関係性が微笑ましかったり)
一番好きなのは「流れ星の作り方」かな。
犯人がどうやって逃げたかというミステリ部分より、少年が流れ星に託した想いがグッと胸に来る。
他「花と氷」老人が贖罪のためにしようとしたことは許されないと思う。
(ネタバレにつき反転→だからこそ、間に合って良かったとホッとした
でも、悲しみの深さが伝わってきて、切なくて……心に残る。
特に凛さんが「哀しんだ人は、いつになれば笑えるのだろう。笑うというのは、哀しみを忘れることなのだろうか」と心に思った一文が、妙に考えさせられました。

花と流れ星花と流れ星
(2009/08)
道尾 秀介

商品詳細を見る

top↑

  • 2009
  • 09/12
  • Sat

「密室から黒猫を取り出す方法」 北山猛邦著

読感です。

「密室から黒猫を取り出す方法」 北山猛邦著

完全犯罪のために必要不可欠な密室が、あともう少しで完成するというその瞬間、部屋の中に黒猫が入り込んでしまった!犯行計画を崩壊させかねない黒猫を密室から取り出そうと悪戦苦闘する犯人の前に、たまたま世界一気弱な名探偵が現れて…表題作をはじめ、蝋燭だらけの密室殺人を描いた「クローズド・キャンドル」など五編を収録。キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。名探偵音野順、第二の事件簿。

↑本の内容紹介から。

「密室から黒猫を取り出す方法」「人喰いテレビ」
「音楽は凶器じゃない」「停電から夜明けまで」
「クローズド・キャンドル」の五編。
気弱で引きこもりの名探偵・音野くんシリーズの第二弾です。
やっぱり、どっちかというと探偵助手で小説家の白瀬さんの方が目立っているくらいに、音野くんの影が薄い。
そんな影の薄さを逆手に取ったような「停電から夜明けまで」が笑った!
いや凄いな、音野くん。一言も喋らずに犯人を示すなんて!(大笑い)
書き下ろしである「クローズド・キャンドル」では、新たな名探偵が登場。これまた強烈な個性のキャラで、何というか押し売り探偵?走れメロスばりのストーリーに、くすくすと笑いながら楽しませて貰いました。
一作品ごとに趣向も変えてあって、北山さん特有の物理トリックは健在。
キャラがマンガちっくと言いましょうか、人間ドラマを求める人には向きませんが、スナック菓子のような軽い笑えるミステリを求める人にはオススメです。

密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿
(2009/08/28)
北山 猛邦

商品詳細を見る

top↑