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松原冬夜

Author:松原冬夜
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  • 2009
  • 11/23
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「葛野盛衰記」 森谷明子著


「葛野盛衰記」 森谷明子著

桓武帝に始まる平安京。帝に縁を持つ多治比の女の一族は、遠くから帝を見守り、長く都に想いを寄せ続けた。300年後、桓武平氏が歴史の表舞台に躍り出て、多治比一族に再び希望の光が射したのも束の間―。栄枯盛衰を繰り返す人間たち。ただ平安京のみが、変わらず栄え続けたが…。桓武天皇から平氏滅亡までを、都という存在に託して語る一大叙事詩。

↑本の内容紹介から。

平安京の盛衰を二つの一族を軸にして描かれた歴史小説です。
雰囲気的には同作者の「七姫幻想」に近いかな?
(こちらは長編で、ミステリ要素はないですが。女性たちの物語は根底にしっかりと描かれている)

二部構成に分かれており、第一部は寧楽から都が京に移り定着するまで。
第二部は平氏が都で権威をふるい、滅亡するまで。
第一部の一章は妖しい匂いを漂わせていたので、伝奇っぽい印象があったのですが、少しずつ歴史小説だと思わせるようになりましたが、最後まで読むと最初に感じた妖しい匂いにも意味があったことに、「あっ」と感嘆する。
そして、第一部では一族の再興を願う多治比一族(この末裔が平氏)と、敵対するような立ち位置の秦一族。
後の桓武天皇の寵愛を奪ったことで、何となく秦一族に悪印象が読んでいるなかでついたのですが、これがまた最後まで読むと、どちらが悪なのかと迷う。
(常盤(義経の母)が意外な形で関わって来たり)

お話の中心視点となる人物が章ごとに変わります。
(第一部、一章は多治比一族の娘・伽耶、第二章・藤原縄主、第三章・有智子親王。第二部が第一章・藤原宗子、第二章・平頼盛)
それら語り手が権力者に従う(支配されるというと、意味が少し違ってくる気がしますが、道が間違っていると注進するには弱い立場)なので、長い歴史のなかに翻弄される物悲しさがあり、色々と感慨深い物語で、興味深く読めました。

葛野盛衰記葛野盛衰記
(2009/10)
森谷 明子

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  • 2009
  • 11/07
  • Sat

「リヴァトン館」ケイト・モートン著

「リヴァトン館」ケイト・モートン著

老人介護施設で暮らす98歳のグレイス。
ある日、彼女のもとを新進気鋭の映画監督が訪れる。
1924年に「リヴァトン館」で起きた悲劇的な事件を映画化するにあたり、
ただひとりの生き証人であるグレイスにインタビューしたいと言う。
封じ込めていた「リヴァトン館」でのメイドとしての日々が
グレイスのなかで鮮やかに甦る。
ふたりの美しいお嬢様、苦悩する詩人、
厳格な執事、贅を尽くした晩餐会――
そして、墓まで持っていこうと決めたあの悲劇の真相も。
死を目前にした老女が語り始めた真実とは……。

↑本の内容紹介から。

第一部の静かな盛り上がりから、第二部は若干遠回りの印象を受けて読むのを中断していましたが、残りの半分を読了。
ゴシック風サスペンスというには、ハラハラ感が足りなかった気がしますが、第一部は貴族とメイドという読みものとしては興味深く読めました。
語り手であるグレイスと従僕のアルフレッドとのロマンス方面に、話が進むのも面白いかと思いましたが、何しろ始まりは98歳のグレイスの回想から始まっている。
ので、二人が××していないから、そちら方面の話はないなと思っていましたが。
いや、うん、おおっ!みたいに……意外な感じで展開してました。
(あくまで、こちらはメインではないですけれど。ネタバレを用心して一応、反転→ちょっと、幸せな気分になれます
終盤まで、何が起こったのか、(起こったことと真相が同時に明かされている)具体的に書かれていないので、辛抱強く最後まで読む方がよろしいかと。
(正直、第二部が遠回り過ぎて、少し飽きかけた……)

しかし……真相は、ちょっと心、痛いかな(ネタバレを用心して一応、反転→……互いの絆を信じていただけに

期待していた印象とは少し違いましたが、全体的に読んで良かったと思います。

リヴァトン館リヴァトン館
(2009/10/16)
ケイト モートン

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  • 2009
  • 11/04
  • Wed

「ソウル・コレクター」 ジェフリー・ディーヴァー著


ジェフリー・ディーヴァーの著作の特徴は、どんでん返しに次ぐどんでん返しなので……下手に感想書けないよ!みたいな。
というわけで、一応気を使いながら、読感です。

「ソウル・コレクター」 ジェフリー・ディーヴァー著

科学捜査の天才リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。自分はやっていない、とアーサーは主張するも、証拠は十分、有罪は確定的に見えた。しかしライムは不審に思う―証拠がそろいすぎている。アーサーは罠にかかったのではないか?そうにらんだライムは、刑事アメリア・サックスらとともに独自の捜査を開始、同様の事件がいくつも発生していることを知る。そう、姿の見えぬ何者かが、証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだ。犠牲者を監視し、あやつり、その人生のすべてを奪い、収集する、史上もっとも卑劣な犯罪者。神のごとき強大な力を持つ相手に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる…。

↑本の内容紹介から。

内容紹介にあるように、今回の敵は犯罪捜査において絶対であるべきはずの証拠を捏造して、無実の人に罪を着せる卑怯な犯罪者。
その犯罪者が武器としているのは、いわゆるコンピューターに蓄積されたデータです。
クレジットカードの使用歴や保険書番号などなど。
それらのデータを書き変えたりして、電気は止められるは(コンピューターなどが使えなくて、致命的状況になったり)、犯罪歴がつけられたりして、警察バッチを取り上げられたりと、ライムの仲間たちの動きも制限されていく。
この話の中で、犯人の行為によって、人生を破壊されている人たちがいるんですが(データを改竄されて、覚えのない多額の借金を背負わされたり、↑内容紹介にあるように無実の罪を着せられたり)、コンピューターによるデータ管理が現実で行われている以上、小説の中だけの話と言っていられないリアルさに背筋が寒くなったり……。
何にしても「ピンチ!」というところで、場面転換するものだから、「うわぁぁぁ! 無事なのっ? 助かるのっ?」と、続きが気になる気になる。
好きなキャラのトム(ライムの介護士)に関しても、
(ネタバレに気を使って、一応反転→犯人に「標的」と目されたために、かなりハラハラしました。
まあ、私一人が気にもんでいた感もありますが……。

他にも色々と、くすりと笑うところとか、犯罪捜査だけではない人間ドラマもあって、緩急の付け方とか、さすが。
面白かったです!

ソウル・コレクターソウル・コレクター
(2009/10/29)
ジェフリー・ディーヴァー

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