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2010(Mon)

「死者を起こせ」 フレッド・ヴァルガス著

読感/国内小説



「死者を起こせ」 フレッド・ヴァルガス著

ボロ館に住む三人の失業中の若き歴史学者たち。中世専門のマルク、先史時代専門のマティアス、第一次大戦専門のリュシアン。隣家の元オペラ歌手は、突然庭に出現したブナの木に怯えていた。脅迫ではないか? 夫はとりあわず、三人が頼まれて木の下を掘るが何も出ない……そして彼女が失踪した。ミステリ批評家賞受賞の傑作。

↑本の内容紹介から。

貧乏暇ありの三人の歴史学者がそれぞれ個性的です。
先史時代専門のマティアスは落ち着いた感じですが、縛られる感じが嫌らしく、自室では真っ裸(←そうして、うっかり靴を履き忘れたり、そのままの格好で(この時は真夜中だったけれど!)外に出る)
第一次大戦専門のリュシアンは、マティアスと反対に落ち着きがなく、日常会話に戦争用語を混ぜ込む。
そして、中世専門のマルク。
歴史馬鹿とも言うべき三人は、自分が専攻する時代以外を推すそれぞれに難色を示しながらも、貧乏故に妥協しボロ館で同居する。
そんな三人プラス、マルクの伯父さんの四人の、会話ややり取りが楽しいです。
そんな彼らは隣人から悩み事を相談され、事件に首を突っ込む形に。
そうしながら、マルクとマティアスはそれぞれ恋をしては、彼女たちの疑いを晴らそうと犯人捜しをすれば、どんでん返しに真相は二転三転と、ミステリとしても読んでいて楽しかったです。

死者を起こせ (創元推理文庫)死者を起こせ (創元推理文庫)
(2002/06)
フレッド ヴァルガス

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「Another」綾辻行人著

読感/国内小説

「Another」綾辻行人著

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。

↑本の内容紹介から。

語りが中学三年生の一人称ということで、文章は読みやすく、670ページ近くありましたが、サクサクと。
止めるに止められず、一気読み(読み終えたのは、丑三つ時!)
前半部分は「何が?」「何で?」という部分が明らかにされず、違和感がざらざらした感触で気持ち悪いような。
少しずつ、主人公が置かれている立場が明確になっていけば、呪いを解くためとはいえ、それらを行ってしまう部分が怖い。
(追い詰められているのはわかるけれど、でもな……)

後半部分は「誰が?」を伏線がちゃんと張ってあるので、読んでいるこちら側も推理できる、ミステリ的な楽しみもあり、面白かったです。
(私は、いいところまで詰めたけれど、その人の肩越しに別の人を指差してしまったという……苦笑)

一応、ホラー小説ということですが、呪いの条件がある程度決まっているので、読んでいるこちら側はそれほど恐れ戦くといった怖さはないと思います。
(登場人物たちの行いに、私は怖れを抱きましたが)
ただ、死が出るシーンではスプラッタ的な描写があるので、流血が苦手な方は注意した方がいいかも。

AnotherAnother
(2009/10/30)
綾辻 行人

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