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January February March April May June July August September October November December
2010(Sun)

「ハプスブルク家の食卓」 関田淳子著

読感/その他



「ハプスブルク家の食卓」 関田淳子著/

結婚政策で版図を拡大したハプスブルク家が健康・長寿を維持できたのは偶然だったのか?彼らは何を食べて長く歴史に足跡を残すことができたのか?これまで語られなかったハプスブルク家の歴史に「食」から迫った力作。

↑本の内容紹介から。

ハプスブルク家の代々の皇帝たちが好んだ料理などを語りながら、食材がウィーンに伝わって来た経路や食器、晩餐の席でのことや料理係の役割など、食にまつわる方面から歴史が知れて面白かったです。
古伊万里を収集していたなど、思わぬところで日本が出てきたりして、オッと思ったり(笑)
料理やお菓子作りの手順も載っている。
(大雑把な手順だけれど、お菓子作りが得意な人とかは作れるかな?)
時に、一家が好んでいた料理の材料を見れば、また……凄いなーと。
エリザベート皇妃は美容のために子牛の血を絞ったものを飲んでいたとか(わー)
ダイエットのため一日、ミルクだけで済ましたりとか(それでもデザートには目がなかったとか←この辺、やっぱり女性ですね)
ただ料理や食器など、もう少し、写真があれば良かったかな。

ハプスブルク家の食卓 (新人物文庫)ハプスブルク家の食卓 (新人物文庫)
(2010/06/07)
関田 淳子

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January February March April May June July August September October November December
2010(Sat)

「緋友禅」 北森鴻著

読感/国内小説



「緋友禅」 北森鴻著/

わたしは宇佐見陶子と申します。骨董業―といっても旗師といいまして、店舗を持たずに競り市から競り市へ、骨董店から骨董店を渡り歩いて品物を仕入れ、流通させるバイヤーのような存在なのです。骨董の世界は、魑魅魍魎の住処と言われます。時に悲劇が、時に喜劇が、ない交ぜに流れて人々を押し流してゆく。そうした光景が日常的に観察される世界です。騙しあいと駆けひきの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼。古美術ミステリー。

陶子は、無名の作者のタペストリーに惚れこみ、全作品を買い上げることを即決。しかし作品は届かず、作者のアパートを訪れた陶子は彼の死体を発見する。半年後、陶子は意外な場所でタペストリーを再び目にする……。

↑本の内容紹介から。

骨董業界で生きる女旗師・冬狐堂シリーズの短・中編集です。
収録作は「陶鬼」「『永久笑み』の少女」「緋友禅」「奇縁円空」(中編)
先の長編二作「狐罠」「狐闇」と違って、短編だけど各話に盛り込まれた骨董の蘊蓄はやっぱり読み応えがあって、面白かった。
(萩焼、埴輪、友禅技法、円空仏など)
収録された話は全体的に死者に代わって、真実を明らかにするという形が、切ないほろ苦さを残します。
特に表題作の「緋友禅」が一番好きです。
「奇縁円空」の円空仏に対する仮説も興味深かったです。

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))
(2006/01)
北森 鴻

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January February March April May June July August September October November December
2010(Wed)

「海賊と刺繍女」ジェイン・ジョンソン著

読感/翻訳小説


「海賊と刺繍女」ジェイン・ジョンソン著/

ロンドンで手芸品店を営むジュリアは、5年越しの不倫相手に別れを切り出され、その上誤まって渡された古書を巡り、危ない事件に巻き込まれていく。それは、その本『お針子の喜び』に驚愕の史実が封じ込められていたからだった。 1625年、英国の港町から美少女がバルバリアの海賊に攫われ、白人奴隷として苦難の航海の末、モロッコに売られていく。彼女は刺繍の腕を見込まれ、生き延びていき…。

↑本の内容紹介から。

17世紀にイギリスから海賊に攫われたキャサリンと、現代でキャサリンが書いた手記を手に入れたジュリア。二人の話を軸に(後にもう一人加わる)描かれた歴史ミステリーです。
ミステリーとあるけれど、事件が起こるというよりは、海賊に攫われた女性の手記が何故、イギリスに残っているのか。
本物か否かという部分が「謎」の中心になります。
550ページ近い作品は、描写が細かく丁寧で、読み応えがありました。
17世紀の風俗、宗教の相違、それによる敵対心、モロッコの街並み、歴史などなど。
キャサリンの運命はロマンス小説が好きな人にはいいかも?
(攫われたキャサリンは、刺繍の腕を見込まれ、負傷した海賊の長の傷口の縫合を任される……そのことから、海賊の長との間に上下関係とは違う感情が生まれます。まあ、その後も色々とあって奴隷として売られるんですが)
奴隷という立場に落とされて、どうなるんだろう?という不安でハラハラ、ドキドキ。
(一応、ネタバレを注意して反転→キャサリンは割と好条件な感じで、それほど酷いシーンはないです。健康状態を確かめるために、裸に剥かれたりしますが
ジュリアの方は不倫相手との清算に貰った「お針子の喜び」が手違いで、相手が取り戻そうとしてくるけれど(特に危険なことはない
二人の女性が違う世界に触れて、何かを掴みとると言う形で、全体的には女性向けの作品かなと思います。

後、約一名、とてつもなく報われない人がいるのですが……それにああいうオチをつけたところが何か、「悪霊」呼ばわりしている感じがして可哀相な気がしました……。

個人的には登場人物に今一つ感情移入できませんでしたが、これは私の好みの問題かな。
ちょっと虚栄心がある気の強いキャサリンやクールな海賊など。好みに合えば、面白いロマンス小説だと思います。
私は歴史や風俗などの、描写の細やかさが気に入りましたが。

海賊と刺繍女 (集英社文庫)海賊と刺繍女 (集英社文庫)
(2010/06/25)
ジェイン・ジョンソン

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January February March April May June July August September October November December
2010(Sat)

「変愛小説集」 岸本佐知子編訳

読感/翻訳小説

一日一編ずつと思いながら、サッカーなどを挟んで、かなり間が空いてしまいました。
一編ずつ読んでたときは、Twitterで読書メモとっていたので、そのまま掲載の読感です。


「変愛小説集」 岸本佐知子編訳/

岸本佐知子、最新翻訳集 岸本佐知子が訳す世界の「愛」の物語。ブッカー賞作家から無名作家まで「変愛」と呼ぶしかない狂おしくも美しい愛の世界。こんな小説見たことない・・・!?

↑本の内容紹介から。

アリ・スミス「五月」
レイ・ヴクサヴィッチ「僕らが天王星に着くころ」「セーター」
ジュリア・スラヴィン「まる呑み」
ジェームズ・ソルター「最後の夜」
イアン・フレイジャー「お母さん攻略法」
A・M・ホームズ「リアル・ドール」
モーリーン・F・マクヒュー「獣」
スコット・スナイダー「ブルー・ヨーデル」
ニコルソン・ベイカー「柿右衛門の器」
ジュディ・バドニッツ「母たちの島」
十人の作家の十一編。変てこな「愛」の小説を集めたアンソロジー本です。
色々な作品が集まっているため、好みに当たり外れがあるのはしょうがないわけで(変人は好きだけど、変態は嫌い)
アリ・スミス著の「五月」が一番好き。
他に「僕らが天王星に着くころ」「セーター」「お母さん攻略法」「獣」「柿右衛門の器」「母たちの島」かな。

以下、読書メモしていた一部の作品の感想。

「五月」木に恋した者(前編)と、その人を愛する者(後編)という構成の短編。木に恋している人が、何だか恋する乙女みたいにふわふわと、それでいてキラキラした感じがして、良かった。
海外文学なので、当然外国なはずなんだけれど。舞台を日本、時代背景を大正にしても通りそうな感じの文章でした。いわゆる乙女小説っぽい雰囲気(あくまで私が感じたことだけど)

「まる呑み」
芝刈りに来た青年に欲情した主婦が青年を追いかけキスして勢いで体の中に……青年を呑み込んだ。(この説明でいいはず)……呑み込まれた青年は彼女の身体の内側で内臓と××していたり、と。正直言って、表現が露骨で……苦手。読み込まずに流したので、いまいちオチが理解できていない。

「僕らが天王星につくころ」
身体の皮膚が宇宙服に変わって、人々が宇宙へ飛び出していく中で、奇病に引き裂かれた夫婦が切ない。

「セーター」
誕生日に彼女から贈られたセーターを着るというだけ(要約すれば)のお話なのに、何故にこんなに、おかしいんだろ。作者は「僕らが天王星につくころ」と同じ、レイ・ヴクサヴィッチ。

変愛小説集変愛小説集
(2008/05/07)
不明

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2010(Sun)

「絵のない絵本」 アンデルセン著

読感/翻訳小説


「絵のない絵本」 アンデルセン著/

わたしは、貧しい絵描き。友達はいないし、窓から見えるのは、灰色の煙突ばかり。ところがある晩のこと、外をながめていたら、お月さまが声をかけてくれた……。ある時はヨーロッパの人々の喜びと悩みを語り、ある時は空想の翼にのって、インド、中国、アフリカといった異国の珍しい話にまで及ぶ。短い物語の中に温かく優しい感情と明るいユーモアが流れる、宝石箱のような名作。

↑本の内容紹介から。

月が絵描きに語って聞かせる作品集。
全部で33編収録されています。
一編一編が短いながらも(2P~6P)、舞台はヨーロッパに限らず砂漠や中国などを幅広く、切なかったりユーモアに溢れていたり、色々な形の物語が語られていました。
タイトル通り絵はないけれど、読んでいる自分の中ではイメージ豊かに彩られた情景が見えました。
プルチネッラの話(第一六夜)が個人的に好きです。

絵のない絵本 (新潮文庫)絵のない絵本 (新潮文庫)
(1952/08)
アンデルセン

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January February March April May June July August September October November December
2010(Sat)

「ミミズクとオリーブ」「嫁洗い池」 芦原すなお著

読感/翻訳小説


「ミミズクとオリーブ」 芦原すなお著/

美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その名探偵だ。優れた人間観察から生まれる名推理、それに勝るとも劣らない、美味しそうな手料理の数数。随所に語り口の見事さがうかがえる、直木賞受賞作家の筆の冴え。解説・加納朋子

↑本の内容紹介から。

「嫁洗い池」 芦原すなお著/


東京郊外に妻と二人で住む作家のぼくの許に、同郷の悪友、河田警部が美味そうな食材を手にやってくる。すると、妻は料理の腕に勝るとも劣らない推理の冴えを見せ、捜査のヒントを示唆する。それに従って、ぼくたちがちょっとした再調査に着手する。とあら不思議! どんな難事件も見事解決する。台所探偵の事件簿第二弾。解説・喜国雅彦

↑本の内容紹介から。

東京創元社 夏の100冊にて紹介されていて、私好みっぽいので買ってみましたシリーズ三冊!(←何故に、一冊も読んでない内からシリーズを揃えようとするのか)
積読本が山ほどあるのにーと、注文した後は少々後悔しましたが。
読んでみると、ばっちり好みでした!
主人公というか語り手は作家である「ぼく」です。探偵役は奥さん。
この二人の夫婦がね、中年なんですが、可愛いです。
雷が怖くてお布団にくるまっちゃう奥さんとか、寝込んだ奥さんに先た立たれたら嫌だなーと妄想を働かせて途方に暮れるぼくとか。
何ですか、その夫婦の仲の良さは!(決して、イチャイチャしているわけじゃないの)
二巻目「嫁洗い池」に収録されている話では、血を吐いた(まあ大したことはないですが)ぼくが病院へ向かう際に、奥さんはお守りを渡したり。また同窓会で旅行に出る奥さんを見送りながら、これが今生の別れになるのではないかと不安になるぼくとか。
もう夫婦愛がいいね! 和みます、ほのぼのしちゃう。
後、安楽椅子探偵もの(ようするに、探偵のもとへ事件の話が持ち込まれて、それを聞いて解決する)なので、基本的に会話が多くなりますが、この会話がまた楽しい!
事件を持ちこんでくる河田刑事の話を、いちいち腰を折るような相槌で邪魔をするぼく。
ぼくは奥さんに頼まれて、現場に調査に行ったりするんですが、奥さんの留守中には河田刑事とプリクラを撮ったりと。
あはははっ! この二人のおっさんキャラがまた楽しいな!
そうして作品の中にはぼくと奥さんの故郷の郷土料理が色々と出てきて、美味しそう。
短編連作なので、一話一話完結しています。
殺人事件も出てきますが、ぼくののんびりとした語り口調に陰惨さはそれほど感じず、割と安心して読めるのではないでしょうか。
オススメです!

ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)
(2000/10)
芦原 すなお

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嫁洗い池 (創元推理文庫)嫁洗い池 (創元推理文庫)
(2003/05)
芦原 すなお

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まだ読んでないけれど、↓三冊目。
わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)
(2007/01/20)
芦原すなお

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January February March April May June July August September October November December
2010(Sun)

「サイズ12はでぶじゃない」 メグ・キャボット著

読感/翻訳小説



「サイズ12はでぶじゃない」 メグ・キャボット著/

わたしヘザー・ウェルズ28歳。服のサイズは12。サイズ12はでぶじゃない、アメリカ女性の平均よ。元アイドル歌手だけど、今は学生寮の副寮母。わけあって元婚約者のお兄さんの探偵の家に居候中。ある日寮のエレベーターから女子学生が転落死した。エレベーター・サーフィンをしてたらしいけど、女の子はそんなことしない。でも事件はそれだけでは終わらなかった。『プリンセス・ダイアリー』の著者のポップなミステリ三部作開幕。訳者あとがき=中村有希

↑本の内容紹介から。

自分の歌を歌いたくて会社に掛け合ったら首を切られ、恋人には裏切られ、母親には全財産持ち逃げされ、父親は贋金造りで刑務所に入っているという……元アイドルのヘザーだけど、性格がスレていないところに好感が持てました。
(ネタバレ反転→終盤、命の危険に晒されていたときには「恵まれていた」とむしろ、嘆いていたくらい
そして現在、片想い中のクーパーもカッコ良くて、この二人どうなるのかな? 片想いは実るのかな? と思いつつ読み進めていたら、まさかの「一夜の過ち」が。
相手はクーパーじゃないしっ
思わず、ええっ?と目が点に。
大人向けとあとがきにあった……な、なるほど。(汗)
その部分でちょっと、私は引いてしまいました。
この辺りで好き嫌いがわかれるかな? 
(コージーとして安心して読んでいたい身としては、キスくらいで終わって欲しかったです。個人的な好みでしょうけど)
死んだ女の子たちに心痛めて、周りに妄想と思われながらも頑なに事件性を叫ぶヘザーの身にも危険が迫りつつ、最後まで結構、ハラハラでした。
この本では具体的に二人の関係が進展はなかったのですが、どうなるのか気になるので、続きは買ってみようと思います。

サイズ12はでぶじゃない (創元推理文庫)サイズ12はでぶじゃない (創元推理文庫)
(2010/06/29)
メグ・キャボット

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