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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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  • 2010
  • 11/29
  • Mon

「虚栄の肖像」 北森鴻著

「虚栄の肖像」 北森鴻著/

花師にして絵画修復師の佐月恭壱。二つの顔を持つ佐月の元に、肖像画修復の報酬が古備前の甕という奇妙な依頼が舞い込む表題作他、藤田嗣治の修復をめぐり昔の恋人に再会する「葡萄と乳房」、女体の緊縛画を描いた謎の絵師を追う「秘画師遺聞」の全三篇を収録。絵画修復に纏わる謎を解く極上の美術ミステリー。

↑本の内容紹介から。

絵画修復師・佐月恭壱シリーズの第二弾です。
前作の「深淵のガランス」では佐月さんがクールで、うん、クールすぎて、個人的に他のシリーズの主役キャラたちより取っつき難い印象を受けていました。
でも、今作では佐月さんの過去が見えたからか、親しみを覚えました。
「葡萄と乳房」、「秘画師遺聞」は佐月さんの昔の恋人との再会――そして、別離と。
遺されたものに託された願いというか想いが、切ないです。
表題作「虚栄の肖像」では、他のシリーズの登場人物である「冬の狐」(このシリーズでは、佐月さんに仕事を依頼する形で度々、登場します)経由で回された仕事を巡って、様々な人間の思惑が入り乱れたりして、ドキドキしつつ。
絵画修復時における描写や蘊蓄など、読み応えがあっただけに、シリーズの続刊が出ないことが惜しいです。
(作家様は、今年の一月にお亡くなりになってます……(涙)
解説に書かれていた、文庫化する際に短編を書き下ろされる予定だったと知り、読みたかった!
佐月さんの過去についてもまだ明かされていない部分があるし、色々と構想があったと思われるだけに。
まだ未読の本があるので、大切に読んで行きたいです。

虚栄の肖像 (文春文庫)虚栄の肖像 (文春文庫)
(2010/09/03)
北森 鴻

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  • 2010
  • 11/27
  • Sat

「長い廊下がある家」 有栖川有栖著



「長い廊下がある家」 有栖川有栖著/

臨床犯罪学者・火村英生シリーズ最新作! 二つの邸を繋ぐはずの、長い、長い廊下。閉ざされた扉の前、誰にも突き立てることのできないナイフで、腹を抉られた死体があった。殺したのは……幽霊? 悪意ある者の奸計に、火村英生の怜悧な頭脳が挑む! 論理的で鮮やかな謎の解明が、読者に知的興奮を約束する、超人気本格ミステリ・シリーズ、切れ味抜群の最新作。

↑本の内容紹介から。

有栖川さんの二大シリーズの一つ、火村先生シリーズの短編集です。

「長い廊下がある家」
「雪と金婚式」
「天空の眼」
「ロジカル・デスゲーム」

――の、四編収録。
表題作を始めとして、先生とアリスのやりとり(「様式美」アリスが「こうやないか」「ああ違うか」と色々推測して、火村先生からバッサリ斬られる)が楽しいです。
そうして「長い廊下がある家」では、そんなアリスの推論に先生が――
(ネタバレ反転→先生っ!アリスをだましちゃ駄目です
と、まあ、アリスを温かい目で見守りたくなるくらい、可愛いくってね。
(34歳の男性に言うべきセリフじゃないけれど)
「天空の眼」は今までと違って、アリスが一人で活躍してます。
「ロジカル・デスゲーム」は火村先生が災難に巻き込まれて、犯人と知能戦を展開と。
どのお話も面白かったです。

長い廊下がある家長い廊下がある家
(2010/11/19)
有栖川有栖

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  • 2010
  • 11/21
  • Sun

「泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。」 永嶋恵美著



「泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。」 永嶋恵美著/

このままじゃ、私殺される…!年下彼・英之のDVから逃げ回っていた梨沙は、ケータイに出ていたアヤシイ広告に飛びついた。「あなたの恋人、友だちのカレシ。強奪して差し上げます。」梨沙の依頼を受けた、“泥棒猫”こと皆実雛子が、英之の男心を“強奪”する方法は?そして、雛子の献身に、いつしか梨沙の心も癒されて…。恋のダークサイドを知ってしまった全女子必読のサスペンス。

↑本の内容紹介から。

「泥棒猫貸します」
「九官鳥にご用心」
「カッコーの巣の中で」
「カワウソは二度死ぬ」
「マイ・フェア・マウス」
「鳥かごを揺らす手」

――の、六編収録の短編連作です。サクサク読めましたー。
内容紹介をみるとドロドロした愛憎系のかな?って印象がなくはないと思うけど。
人助けが基本なので、読後は爽快です。
人の恋人を奪うお仕事ことで人助けというのが、新鮮でした。
恋人からの暴力に命の危険を感じて、「あなたの恋人、友だちのカレシ。強奪して差し上げます」という広告に縋るように電話をすると、現われたのはおさげを三本に赤いフレーム眼鏡、セーラーカラーのブラウスに吊りスカートという奇抜な格好の女性・皆実雛子。
いや、もう雛子さんがスゴイね!
↓の雛子さんの台詞に見られるように、人の何処を突けば、相手が嫌がるか、どんな反応を示すかというのをバッチリ把握している。
『あなたのためよっていう言葉、実はものすごく神経を逆なでするんです。親しい間柄であればあるほど』
永嶋恵美著「泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。」 P148より)


(ネタバレを考慮して反転→第一話の暴力男(というか、粘着男?)は、自分の行動パターン(恋人を待ち伏せしたり)を雛子さんに反芻されてビビッたり(←お前、自分の行動反省しろよ!)

問題のある男をときに自分に引き受けるので、雛子さん的には時に、損な役割じゃないのかな?と思うも、↓の台詞。
「誰にも助けてもらえなかった自分のために、誰かを助けてあげたい」
(永嶋恵美著「泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。」 P274より)

今回は依頼人側からの視点で、雛子さんやオフィスCAT側の事情が見えなかったので、続編があったら、そちらの方も読みたいです。
ヤな女(手切れ金で息子と別れろと言ってくる母親や)、ダメ男(暴力男、監禁男、二股男)などが多く出てくるも、不器用ながらも人を思う人たち(家族を心配して依頼する人たち)も描かれていて、胸がじんと熱くなったり。
各お話もワンパターンの展開ではなく、色々な角度から描かれていて、とっても、面白かったです!
個人的に「カッコーの巣の中で」が良かったです。

泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)
(2010/11/05)
永嶋 恵美

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  • 2010
  • 11/20
  • Sat

「血のごとく赤く―幻想童話集」 タニス・リー著



「血のごとく赤く―幻想童話集」 タニス・リー著/

さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、美しく妖しく残酷な九つの物話を…。ダーク・ファンタジィ界の女王がグリム兄弟ならぬグリマー姉妹の名を借りて、「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「ハーメルンの笛吹き」などおなじみの童話をモチーフに織りあげた、魅惑の幻想童話集。

↑本の内容紹介から。

童話をモチーフに新たに織り直された幻想短編集です。
「報われた笛吹き」ハーメルンの笛吹き
「血のごとく赤く」白雪姫
「いばらの森」眠り姫
「時計が時を告げたなら」シンデレラ
「黄金の綱」ラプンツェル
「姫君の未来」かえるの王様
「狼の森」赤ずきん
「墨のごとく黒く」白鳥の湖
「緑の薔薇」美女と野獣

――の、9編。
各お話は美しく、妖しく、時に残酷で――こういうお話、大好きです!
挿絵も繊細で雰囲気があって、大変良いです。
「いばらの森」は割と直球だけど、王子様視点だったり。
「血のごとく赤く」の白雪姫が×××という設定で、斬新だったり。
シンデレラのお話が、親子二世代にわたる復讐劇になっていりと、ね!
お話は知っているはずの童話なのに、新鮮です。

どちらかと言うと、子供向けのハッピーエンドな童話ではなく、本当は怖い系になるかな。
9編中、2編しか、ハッピーエンドとは言えないですが。
毒が染み込んでいくような、冷たい水に指先が凍るような感覚が……ええ、実は、結構、好きなんですよ。
そうして、ファンタジー色が強い中、SFだった「緑の薔薇」が凄い良かったです!
異種族恋愛ものがお好きな方には、「緑の薔薇」だけでも目を通していいのではないかと!
(絶版のようなので、図書館ででも)
こう、内側から溢れそうな想いを認めたいような、認めたくないような、葛藤というか。
なんか、その辺りがね!
(上手く説明できないのですが、凄くいい感じなのです!)

血のごとく赤く―幻想童話集 (ハヤカワ文庫FT)血のごとく赤く―幻想童話集 (ハヤカワ文庫FT)
(1997/05)
タニス リー

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  • 2010
  • 11/17
  • Wed

「愛についてのデッサン―佐古啓介の旅」 野呂邦暢著



「愛についてのデッサン―佐古啓介の旅」 野呂邦暢著/

古本屋の若き主人、佐古啓介が、謎めいた恋や絡みあう人間模様、古本に秘められたそれぞれの「事情」を解き明かしていく。本に重なり合う若さの痛み、ひとりの青年が成熟へと至る道筋を鮮やかに描ききった、異色の青春小説。
野呂邦暢は、1980年5月、42歳で急逝。小説の名手の早すぎる死であった。
「ひとりの同業者、小説を書く人間としてではなく、現実に目も歯も衰えるまで長生きしてしまった三十年前のひとりの若者として、この作家の小説をいまも読み、また彼の死をどう惜しんでも惜しみきれないからである」(佐藤正午「解説」)

↑本の内容紹介から。

「桜庭一樹の読書日記」に紹介されていて、ずっと読んでみたいなと思っていた本です。
(長い間品切れだったのですが、最近再販したようです。私は古本で手に入れましたが)
古書店を営む青年・佐古啓介が主人公の短編連作です。
「燃える薔薇」「愛についてのデッサン」「若い砂漠」「ある風土記」「本盗人」「鶴」の六編収録。
今から三十年前に書かれた小説なのだそうですが、古臭さをまったく感じませんでした。(最新機器などが出てこないこともありますが)
本にまつわる謎があって、ミステリ的なところもあるけれど、謎に対し明確な答えを出さない話の余韻が良いです。
人間的感情は所詮、誰にもわからないものなんだろうなー。
ちなみに「愛についてのデッサン」は作品の中に出てくる詩集のタイトルで、芸術とは関係ないです。
「若い砂漠」「本盗人」「鶴」が特に印象的でした。

父親が故郷・長崎に対し話題にするのも嫌がっていた理由、その真相を探す第六話で、父親の知り合いだった老人が語った↓の言葉が特に心に残りました。

不幸なことにきみたち若い世代の人たちは、全体主義の怖さを知らない。活字の中でしか知らない。平和のありがたさよりも平和の退屈さしか知らない。
(「愛についてのデッサン―佐古啓介の旅」 野呂邦暢著 P243より)


愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)
(2006/06)
野呂 邦暢

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  • 2010
  • 11/16
  • Tue

「晩夏」 図子慧著



「晩夏」 図子慧著/

夜が明けても伯母は帰らなかった。今泉酒造の奔放な家付き娘ながら、無断外泊は一切したことのないあの伯母が。愛する瑞生の美しい横顔をみつめながら、想子は不安にとらわれる。彼は、何を知っているのか―。夏の気怠い空気の向こうに次第に浮かび上がる、殺人事件の意外な真相とは。実力派作家が夏の終わり、少女の時間の終わりを繊細な筆致で綴った上質な青春恋愛ミステリ。

↑本の内容紹介から。

消えた伯母の事件を軸に、少女のひと夏を描く青春恋愛ミステリです。
書かれたのは19年前で、文庫化に辺り家電製品を最新型に変えたそうです、パソコンやらDVD(笑)
この小説を書くにあたっての注文は、ライトノベルを卒業した年齢の女性向けということで、心理描写を控え目に行間の余韻を味わうような感じです。
穏やかな水面に波紋がゆっくりと広がっていくような雰囲気。(毎度ながら、伝わりにくい例えをしてます)
主人公の想子さんが、病弱で儚げな印象の彼と謎めいた大人の男性、唐沢さんの二人の間で、ひっそりと戸惑い揺れる感じが何とも、良い。
(瑞生くんに恋しながら、それでもどこかに迷いが生じつつある。でも、事件を通して想子さんが大切なものを守ろうと、立ち向かう成長過程も良いです、良いです)
それと同時に、想子さんと明彦君の姉弟関係が微笑ましかったので、(泣かされた弟のために大人に喧嘩売っちゃうところとか、終盤の危機とか)ハラハラしました。
直接的に書かれていない、静かながらも熱い(情熱とでも言いましょうか)その辺りが好みで良かったです。
お気に入りの一冊になりました。

晩夏 (創元推理文庫)晩夏 (創元推理文庫)
(2010/10/28)
図子 慧

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  • 2010
  • 11/15
  • Mon

「ロードサイド・クロス」 ジェフリー・ディーヴァー著



翻訳ミステリー大賞シンジケート」に掲載されている、ジェフリー・ディーヴァー氏の滞在日記が面白いです。

そんなこんなで、読感です!

「ロードサイド・クロス」 ジェフリー・ディーヴァー著/

尋問の天才キャサリン・ダンス、ネットにひそむ悪意に挑む。陰湿なネットいじめに加担した少女たちが次々に命を狙われた。いじめの被害者だった少年は姿を消した。“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスが少年の行方を追う一方、犯行はエスカレート、ついに死者が出る。犯人は姿を消した少年なのか?だが関係者たちは何か秘密を隠している―。幾重にもめぐらされた欺瞞と嘘を見破りながら、ダンスは少しずつ真相に迫ってゆく。完全犯罪の驚愕すべき全貌へと。

↑本の内容紹介から。

人間嘘発見器キャサリン・ダンスシリーズの第二弾です。
第一弾「スリーピング・ドール」の事件から、作中内の時間ではそれほど月日が経っていなくて、前回の事件の後処理などをしているところ、少女が襲われる事件が発生。
そして、どうやら犯行予告らしき、ロードサイド・クロス(交通事故現場などに立てられる慰霊碑のようなもの)が発見される。
彼女たちはとあるブログにおいて、交通事故に関係した少年に対し、バッシングのコメントを書き込んでおり、そこから派生したいじめは――何と言いますか、「憶測」や「デマ」が多数の意見として配信されることで、尾ひれがつき勝手に「事実」として一人歩きしていく様が、読んでいて色々と考えさせられると同時に、怖かったです。
ネットいじめにあった少年が姿を消し、犯行はついに殺人へと発展し、犯人は本当に少年なのか。
そうしながら、前回の「スリーピング・ドール」事件で殉職した刑事の死に、看護士をしているダンスの母親が安楽死させたとして、逮捕されるという。
ハラハラドキドキで最後まで目が離せませんでした。

後、ダンスとオニール(保安官事務所の刑事で、ダンスの友人)微妙な関係が今後の展開として、気になるところです!
友人だけど、それ以上の感情を滲ませつつ。オニールが既婚者だったので、進展はないと思われてたところへ……そして、捜査協力してくれたボーリングとダンスの距離が近づいてと……。
この三角関係(?)、シリーズの続きが楽しみです。
(「スリーピング・ドール」を読んでいなくても、楽しめると思いますが。ダンスとオニールの距離感は、前作を読んでいた方がわかりやすいかと)

ロードサイド・クロスロードサイド・クロス
(2010/10/28)
ジェフリー・ディーヴァー

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  • 2010
  • 11/09
  • Tue

「嵐に舞う花 クラシカルロマン」 華宮らら著



「嵐に舞う花 クラシカルロマン」 華宮らら著/

女学院を卒業したばかりのシュビーツ王国王女メリル。中立を貫く平和な国内で、一年前に勃発した戦争をどこか遠くに感じていた。しかし、戦況の悪化と共にシュビーツにも危機が訪れて!? 思いがけない事態に、メリルは王女として何もできない自分を思い知る。あらためて王族の責任を考え、自分にできることをがんばる中で、メリルは中立国家だからできる役割を意識するようにり……? 困難の中、王女が選び取る恋と未来は!?

↑本の内容紹介から。

「ルチア」「薔薇の戴冠」に続く、シリーズの新刊です。ずっと楽しみにしていました。
戦禍にある大陸の中で中立国の王女メリル。女学院から戻り、王族としての務めを意識し始めた矢先、ルッシニア王国の軍が国境に近付いて来て緊迫した雰囲気に。
国境警備の兵たちを労うために兄王が出掛けた先で事故に遭い、メリルが兄の穴を埋めることに――と。
がんばるお姫様の前にルッシニア王国からきた使者の侯爵がメリルに思わせぶりに近づいてきたり、幼馴染み君が姫君に好意を見せながらも、身分違いに距離を置いたり。
がんばるお姫様の成長を応援しつつ、恋愛面もやきもきしつつ、楽しめました。
個人的には、序盤に登場した王様が好みで「きゃ」と、ときめいたりしたんですが、事故の報に「ぎゃー」と一人で一喜一憂したり(←オイ)
今度は王様のお相手になるようなお姫様のお話にならないかしらと、勝手に希望しつつ、シリーズの続刊を待ちたいと思います(コラコラ)
シリーズの時間の流れ的には「薔薇の戴冠」→「嵐に舞う花」→「ルチア」
舞台となる国や主人公が各作品で違うので、読み切り単品としても楽しめると思いますが、前作の登場人物がちょこっと顔を出していたりするので、その辺り刊行順に読んだ方が良いかも。
がんばるお姫様が好きな方には、オススメのシリーズです。

嵐に舞う花 クラシカルロマン (ルルル文庫)嵐に舞う花 クラシカルロマン (ルルル文庫)
(2010/10/26)
華宮 らら

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ルチア―クラシカルロマン (ルルル文庫)ルチア―クラシカルロマン (ルルル文庫)
(2008/11/28)
華宮 らら

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薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)
(2009/07/01)
華宮 らら

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  • 2010
  • 11/07
  • Sun

「スリーピング・ドール」 ジェフリー・ディーヴァー著



「スリーピング・ドール」 ジェフリー・ディーヴァー著/

キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。いかなる嘘も、彼女の眼を逃れることはできない。ある一家を惨殺したカルト指導者ダニエル・ペルが、脱獄、逃走した!捜索チームの指揮をとるのはキャサリン・ダンス捜査官。だが、狡知な頭脳を持つペルは大胆に周到に裏をかき、捜査の手を逃れつづける。鍵を握るのは惨殺事件の唯一の生き残りの少女テレサ。事件について何か秘密を隠しているらしきテレサの心を開かせることができるのは、尋問の天才ダンスしかいない…。ハイスピードで展開される逃亡と追跡。嘘を見破る天才ダンスvs他人をコントロールする天才ペルの頭脳戦。「言葉」を武器に悪と戦うキャサリン・ダンスの活躍を描くジェフリー・ディーヴァーの最新作。ドンデン返しの魔術師の超絶技巧がまたも冴えわたる。

↑本の内容紹介から。

ジェフリー・ディーヴァーのリンカン・ライムシリーズ「ウォッチ・メイカー」で登場した、<人間嘘発見器>と呼ばれる捜査官キャサリン・ダンス。
彼女を主人公とした新シリーズの第一弾です。
人の所作などから、ストレスなどを感知し、嘘を見抜くダンスは、カルト集団のリーダーであるペルが、別件で起こした事件の尋問に携わることに。
その後、ペルは脱獄、ダンスが追いかけることに――というのが、メインストーリー。
ダンスが携わることになった尋問も、実は脱獄計画の一部だったという、実に狡猾で人を操るのが巧いペルとの追いかけっこは、スピード感がありました。
どんでん返しの魔術師と呼ばれるだけあって、最後まで目が離せない展開で面白かったです。
惨殺事件の生き残りである少女テレサは、「スリーピング・ドール」と呼ばれていますが、本書のタイトルの意味は多分、作品内に登場した犯罪実録作家が書こうとした本のタイトルのほうかなと思います。
だって、「スリーピング・ドール」登場するのは、かなりあとになってからだから(笑)
それはともかく、ペルによって人生を振り回された女性たち(テレサをはじめ、かつてはペルの仲間だった女性たち)が、立ち直る物語でもあったかな。

後、ライムシリーズの登場人物たちがちょこっとだけ顔を出すのが、ファンとしては嬉しかったです。
こちらのシリーズで気に入ったのは、ダンスの部下というか相棒のTJかな。
口調は軽いけど、ダンスに敬意を払っている感じが、良いです。

スリーピング・ドールスリーピング・ドール
(2008/10/10)
ジェフリー ディーヴァー

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あ、「ウォッチ・メイカー」は今月、文庫されるみたいです。
ウォッチメイカーウォッチメイカー
(2007/10)
ジェフリー ディーヴァー

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  • 2010
  • 11/04
  • Thu

「ツナグ」 辻村深月著

「ツナグ」 辻村深月著/

もしOKしてくれたら、絶望的な孤独から私を救ってくれた「あの人」に、ただ一言、お礼が言いたいんです――。たった一人と一度だけ、死者と生者を再会させてくれる人がいるらしい……。大切な人を失った後悔を抱えながら、どう生きればいいのか。誰もが直面する苦悩に真っ正面から挑んだ、著者渾身の連作長篇ミステリ!

↑本の内容紹介から。

死者との再会を一度だけ叶えてくれる「使者<ツナグ>」と依頼した人々の短編連作です。

「アイドルの心得」
「長男の心得」
「親友の心得」
「待ち人の心得」
「使者の心得」

上記の五編収録。
一話一話、メイン視点は違いますが、最終的には一本に繋がる形。
(順番通り、読んでいってください)
突然死したアイドルタレント、病死した母親、喧嘩別れした親友、失踪した婚約者――と、依頼人が再会を望む相手はそれぞれで。
その相手との関係や再会が、ときに切なく、ときに愛憎を交えて語られていました。
相変わらず、この作家さんは心理描写がときにエグイところを付いてくるんですが、その苦さもお話の色合いをさらに深めているようでした。
全体的に、現代ファンタジーで終わるのかと思っていたら、最終話「使者の心得」ではミステリ要素を含んでいて、そこで彼が導き出した推測が優しい光のように包み込んで。
死者との邂逅という設定から、切なさばかりが残るのではなく、読後はとても良かったです。
オススメです。

ツナグツナグ
(2010/10)
辻村 深月

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  • 2010
  • 11/03
  • Wed

「バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ)」 ジョー・ウォルトン著



「バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ)」 ジョー・ウォルトン著/

ソ連が消滅し、大戦がナチスの勝利に終わった1960年、ファシスト政治が定着したイギリス。イギリス版ゲシュタポ・監視隊の隊長カーマイケルに育てられたエルヴィラは、社交界デビューと大学進学に思いを馳せる日々を過ごしていた。しかし、そんな彼女の人生は、ファシストのパレードを見物に行ったことで大きく変わりはじめる…。すべての読書人に贈る三部作、怒涛の完結編。

↑本の内容紹介から。

「英雄たちの朝」、「暗殺のハムレット」に続く、ファージングシリーズ三部作の完結編です。
「英雄~」と「暗殺~」の間が数か月という間に対して、「暗殺~」から「バッキンガムの光芒」には十年弱の月日が流れています。
語り手は社交界デビューを間近に迎えたエルヴィラ(先の二作でカーマイケル警部補の片腕であったロイストン巡査の遺児)と、三部作通しての主役カーマイケル(今作では、スコットランドヤードを離れて、監視隊に所属)
核によってソ連が消滅し、大戦は終結。イギリスで行われる平和会議を目前としたところから始まります。
内容紹介にあるように、すっかりファシズムが定着したイギリスで育ったエルヴィラは、そのことに疑問を抱いていない。
反面、カーマイケルは権力に屈した立場をとりながらも、裏でユダヤ人を国外に脱出させたりと秘密裏に動いています。
けれど、パレード見学に出掛けたエルヴィラは、暴動に巻き込まれ、現政権に反感を持つ者の一味と疑惑を持たれてしまいます。
養い子であるエルヴィラを守ろうとするしたことで、カーマイケルにも目が向けられれば……と。

何も知らなかった少女が、自分が巻き込まれた状況から、色々と学んでいく過程や、、主役二人がどうなるのか最後までハラハラさせられて、面白かったです。

結末は、イギリスと言えば、と言った感じです。
イギリスには希望の光が見えた気がするけれど、世界的にはどうなんだろうな。
ただ、三作通して思うのですが、カーマイケルは詰めが甘いところがある気がする……。
エルヴィラを救出することで、相手の反感を買うのは十分予測できただろうに……

バッキンガムの光芒 (ファージング?) (創元推理文庫)バッキンガムの光芒 (ファージング?) (創元推理文庫)
(2010/08/28)
ジョー・ウォルトン

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英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)
(2010/06/10)
ジョー・ウォルトン

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暗殺のハムレット (ファージング?) (創元推理文庫)暗殺のハムレット (ファージング?) (創元推理文庫)
(2010/07/27)
ジョー・ウォルトン

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