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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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  • 2010
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「放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー)」 



「放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー)」 相沢沙呼・市井豊・鵜林伸也・梓崎優・似鳥鶏・著/

『午前零時のサンドリヨン』の相沢沙呼、『叫びと祈り』の梓崎優、来年の本格的長編デビューを控える鵜林伸也ら、1980年代生まれ、創元発の新鋭五人が書き下ろす学園推理。
似鳥鶏「お届け先には不思議を添えて」……映像研究会が発送した箱の中身が、先方に到着した段階ですり替わっていた。しかし、すり替える機会があったとは思えない。犯人はいつ、どうやって中身を入れ替えることができたのか? またしても不可解な謎に巻き込まれた葉山君は、名探偵の先輩・伊神さんに助けを求めた ――『理由あって冬に出る』から始まった好評シリーズ、待望の最新作。
鵜林伸也「ボールがない」……絶対に百球あるはずのボールが、なぜかいくら捜しても九十九球しか見つからない。あと一球見つからなければ、家に帰れないのだ! かくして高校球児たちは、求めるボールの行方をなんと推理で突きとめようとするが……。2011年に長編デビューを果たす予定の新鋭が贈る、デビュー先行短編。
相沢沙呼「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」……バレンタインの日、教室に戻った生徒たちが見たのは、教卓に積み上げられたチョコレートの山。みんなの荷物の中からチョコレートを抜き出して積み上げた犯人は誰か? そしてその目的は? 鮎川哲也賞受賞作『午前零時のサンドリヨン』の登場人物たちにふたたび会える、恋と謎のキュートな本格ミステリ。
市井豊「横槍ワイン」……映画制作同好会の新作鑑賞会の最中、メンバーのひとりがワインを浴びるという珍事が発生し、〈聴き屋〉の柏木君は図らずも謎解きに駆り出されることに。ありとあらゆる可能性が提示されては否定された挙句、最後に残った予想外の真実とは? 大学生の右往左往をコミカルに描く〈聴き屋〉シリーズ最新作。
梓崎優「スプリング・ハズ・カム」……掘り出されたタイムカプセルに入っていたのは、十五年前の卒業式で勃発した放送室ジャック事件の犯行声明。密室状況下から忽然と姿を消した犯人は、いったい誰だったのか――同窓会に集まったかつての放送部員たちは、嬉々として謎解きを繰り広げる。『叫びと祈り』の俊英が描く、せつない余韻が胸を打つ物語。

↑本の内容紹介から。

東京創元社からデビューした(デビュー予定)の新人さん五人による日常の謎を扱ったアンソロジー本です。
編集さんによる作品解説や今後の刊行予定、各話にイラストの扉絵(カバーを含めて、六人のイラストレーターが手掛けられています)と、新人さんたちの認知度を広げようと実に力が入っている!
そういった編集さんの熱意に応えるように、どの作品も面白かったです。

デビュー済みのお三方のデビュー作「理由あって冬に出る」「午前零時のサンドリヨン」「叫びと祈り」は既読済みです。
が、似鳥さんの後の二作はまだ未読なので(手元にはある)解説にあった登場しない人気キャラが気になりました(←気にするところ、間違ってる)

鵜林さん「ボールがない」は、なかなか見つからないボールを論理的に推理して探そうと、皆がああでもないこうでもないと語りあった先のオチに笑いました。
ただ、他のキャラが立っているなかで語り手が印象薄かったかな?

相沢さんの「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」は今後刊行予定の連作集からの先行公開ということで、このお話が他の話とどう絡んでいくのか楽しみです。
うん、ポチ君は相変わらずヘタレでしたが。
(チョコを貰えなかったくらいであそこまでへこんでいたら……失恋したらどうするよ?(苦笑)

市井さん「横槍ワイン」は、五編の中で一番好みでした。お話の雰囲気もテンポも、私好みでしたね。
主役である柏木さんも良かったけれど、今回の軸にあった津田くんのキャラも面白かったな。

梓崎さんの「スプリング・ハズ・カム」は、読後ちょっと切なくなるな。
(後、とある作家さんの作品を思い出したな。ネタバレになりそうなので言えませんが、どっちも好きさー)

と、一冊で五度美味しい本で、大変お得でした。
どの作家さんも今後の活躍が大変、楽しみであります。
放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)
(2010/11/27)
相沢 沙呼、市井 豊 他

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理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)
(2007/10)
似鳥 鶏

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午前零時のサンドリヨン午前零時のサンドリヨン
(2009/10/10)
相沢 沙呼

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叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
梓崎 優

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  • 2010
  • 12/11
  • Sat

「修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集」 ピーター・トレメイン著



「修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集」 ピーター・トレメイン著/

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。巡礼として訪れたローマの教会で聖餐杯のワインを飲んだ若者が急死、偶然居合わせたフィデルマが犯人を突きとめる「聖餐式の毒杯」ほか、宿屋の幽霊騒動に巻きこまれる「旅籠の幽霊」、大王位継承をめぐる事件に挑む「大王の剣」など、バラエティ豊かな5編を収録。

↑本の内容紹介から。

七世紀のアイルランドを舞台に、法廷弁護士(ドーリィー)にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマを探偵役にしたミステリの短編集です。
シリーズ初読なので、とりあえず短編集からよんでみることにしました。
「聖餐式の毒杯」
「ホロフェネスの幕舎」
「旅籠の幽霊」
「大王の剣」
「大王廟の悲鳴」
――の、五編収録。

動機が俗物的で微妙に後味が悪いなと思っていたんですが、うん、犯行が権力や金、愛(と言っても純愛とは言い難い)といった私欲から発生したものなんですね。
そんな自己中な犯行で犠牲になった人たちのことを思うと、うわーって感じで。
「聖餐式の毒杯」「ホロフェネスの幕舎」なんて、事件が明らかになってみると(ネタバレ反転→殺される必然性などない人が犠牲になっていたりして
そして、フィデルマは事件を解いたら皮肉を残して、颯爽と立ち去っていく印象で(あくまで、私の印象)
読み手としては、置き去りにされた感じで、微妙な後味の悪さを覚えていましたが(三編ほど読み終わった辺りでは)よくよく考えてみると、私利私欲の犯罪を前に、フィデルマに感情のブレがないのが、いいように思えてきました。
私欲の犯罪に、探偵役が下手に同情するのはむしろ危険じゃん。ここは冷徹に(時に、偉そう!に)探偵役に徹しているフィデルマでいいじゃん!――と、五編を読み終わった頃には、他の作品も読んでみたいと思うようになっていました(笑)
何か、珍味にはまった感じ?
当時の五王国からなるアイルランド社会などといった描写にも、興味を惹かれました。
フィデルマって、王家の王女でもあるらしい(へー)
もう一冊の短編集や長編の方もポチッと注文したりした(←オイ)ので、今から読むのが楽しみです。

修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)
(2009/06/20)
ピーター・トレメイン

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  • 2010
  • 12/05
  • Sun

「折れた竜骨」米澤穂信著



「折れた竜骨」米澤穂信著/

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。
自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?
現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!

↑本の内容紹介から。

中世イングランドを舞台に魔術が存在することを前提にした本格ミステリです。
ソロン諸島(領民たちが暮らすソロン島と、自然要塞で領主が暮らす小ソロン島からなる)の領主の娘、アミーナ様の一人称でお話は語られます。
アミーナ様と思わず様付けしたくなる、彼女が16歳だけれど領主一家の人間としての役割を弁えた凛とした少女でねー。(アミーナ様には兄がいて、領主はその兄が継ぐことになるわけですが……もうアミーナ様が領主になっちゃえよ!と言いたくなるような、そんな兄で)
と、そんなアミーナ様の前に、騎士ファルクと従士ニコラが現われ、領主の命が狙われていると、忠告。その晩、領主が剣で貫かれ死亡。また、領主館の島に囚われていた呪われたディーン人の捕囚が密室から消えたと。
ミステリとしては、魔術が存在するという特殊な設定があるもの基本は本格なので、ミステリを読み慣れている人にはちょっとわかりやすい部分もありましたが。
人を操る<強いられた信条>によって、意図せず(事件の記憶はない)に殺人者「走狗(ミニオン)」になってしまった犯人は誰か? 
その謎を解きながらも、呪われた不死者たちによる襲撃での、手に汗握る戦闘シーンなどは迫力があり、お話も盛り上がって面白かったです。
(襲撃の際に領主の跡を継いだ兄は現われず、戦いに参戦する傭兵たちにアミーナ様が命令を下し、その責任から踏み止まって戦いを見守ると――危険と隣り合わせの場面で、ハラハラしたー)
ミステリ慣れしていない人には序盤は退屈かもしれませが、中盤からファルクやニコラなどの過去も見えて、登場人物の魅力が増してきます。
アミーナ様とニコラのやり取りなど、良かったな。
終盤では「読者への挑戦」的なものがあるので、ミステリ好きな人は自分で推理を組み立ててみるのも面白いかと思います。
あとがきを読むと、デビュー前に書いていたものを実在する時代に置き換えたそうですが、個人的には完全異世界でのお話でも良かったかな(歴史的なことは書かれているけれど、歴史にストーリーが揺るがされるというほど関わってなかった気もしますので)
ファンタジーには免疫がないというミステリ読みの方も、土台は本格ミステリですし。
ミステリってよくわからないという人も、ファンタジーとして楽しめると思います。

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
(2010/11/27)
米澤 穂信

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