ブログランキング
この瞳に映るもの この瞳に映るもの

カレンダー

03 | 2011/04 | 05
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
写真は家のお人形さん
・マリア
(レッドデリシャス)
・アリス
(ユニバーシティオブラブ)
・ローズ
(モニークマニフィーク)
・ティナ
(セイディスプリンクル)
・リディ
(キスミートゥルー)
・ニーナ
(ミシャティビャーリュブリュー)
・ユリア
(ローシェックモルセー)
・カレン
(シャルロットデフルール)
・アメリア
(レジーナ・アーウェン)
・イザベラ
(ビアンカパール)
・ジュリア
(スコッティマム)
・エステル
(サリー・サルマガンディ)
*べべ
(メラニーユビークガール)
・メアリー
(ダークラビットホール)
・ソフィア
(ミンティーマジック)
・メロディ
(プレイフルレインドロップス)
・ルーシー
(デヴィデラクール)
・グリシーヌ
(アドアーズ・アナ)
・クラリッサ
(ホームスウィートホーム)

↓本館・夜の夢

↓ブライス写真ブログ

↓「彩」名義のお題サイト
88x31.jpg

Instagram

↓最近読んだ本など。
  




カテゴリー

ブログ内検索

  • 2011
  • 04/29
  • Fri

「嘆きのテディベア事件」 ジョン・J・ラム著

「嘆きのテディベア事件」 ジョン・J・ラム著/

わたしはブラッドリー・ライオン。元殺人課の刑事だ。勤務中の怪我のせいで刑事を辞め、テディベア作家である妻と共に田舎町で暮らしている。今日は妻の晴れ舞台“テディベア・フェスティバル”の日。世界一貴重な“嘆きのテディベア”もオークションに出るらしい。だが出発直前、わが家の敷地で死体が発見された。わたしは殺人と判断したが、保安官は事故と断定。なぜ? テディベア大好き元刑事と愛妻のおしどり探偵シリーズ第一弾。解説=杉江松恋

↑本の内容紹介から。

テディベア大好き元刑事(殺人課)という内容紹介文のギャップに興味を持って、楽しみしていました。
どんなお話だろう?と読み始めたら、主人公の愛妻家っぶりに、滅茶苦茶ハマりました。
冒頭から、
わたしがアシュに首ったけな九百の理由のうちのひとつだった。(P8より) ←旦那さん、奥さんにメロメロっ!(ちなみにこの夫婦、結婚して二十五年です)
また引退する原因となった怪我(銃撃されて足の骨を砕かれた)が原因で、チョコレートの甘い匂いが苦手(銃撃されたときのことを思い出して、傷が痛む)になったんですが、奥さんの好物がホットチョコレートということで、その苦手意識を必死に隠す旦那さんの、健気なこと! 愛ですね、愛!

とまあ、ブラッドリーとアシュリーの夫婦仲の良さに、読んでるこちらはニヤニヤしちゃいました。
旦那さんが奥さんに一方的かと言えば、そうじゃなくって。

二人のピンチの場面に、
「~きみは逃げろ」~中略~
「~あなたを置いてひとりで逃げると考えるなんて、その頭を見てもらったほうがいいんじゃないの?」
~中略~
「きみをこんな目にあわせたことは心から反省している。でも、きみを逃がそうとしたことを謝るつもりはない」
「もしも立場が逆だったら? あなたは逃げる?」
「それとこれとは違う」
「どう違うのよ?」
「きみなしの人生なんて、ぼくには考えられないからだ」
 アシュの目元がやわらいだ。「愛してるわ、ブラッド」


――とまあ、銃口を前に二人で愛の世界に浸ったり。
いや、もう、ラブラブですね!
普段、ラブラブなお話は苦手な方なんですが、読んでて楽しくてしょうがない。(コメディだと大丈夫かな?)

お互いを尊敬しあっている主役夫妻の魅力は勿論のこと、アシュリーの家族(特に、顔を突き合わせれば口喧嘩をするアシュの弟ジョシュ。お姉さんのいない所では、アシュを心配する隠れシスコン(?)や捜査に協力する元スパイ(?)など、魅力的なキャラが多くて。

元刑事であるため、事件捜査の方もしっかりしていて、コージーにある行き当たりバッタリ感はなく、堅実なミステリ読みの方にも大丈夫じゃないかな。
(ただ、ブラッドリーが有能過ぎて推理に迷走があまりないところが、コージーとしては欠点かも?
続きが楽しみなシリーズに出会えて嬉しいです。
面白かったっ!

嘆きのテディベア事件 (創元推理文庫)嘆きのテディベア事件 (創元推理文庫)
(2011/04/21)
ジョン・J・ラム

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/24
  • Sun

「失踪家族」 リンウッド ・バークレイ著



「失踪家族」 リンウッド ・バークレイ著/

ある日突然、14歳のシンシアだけを残して両親と兄、一家全員が姿を消した。それから25年、シンシアはわたしと結婚しつつましくも平和な家庭を築いていた。しかし、心の傷が癒されることはなく、彼女はいまも真実を求め続けている。そんななか、あるテレビ番組に出演したことを機に不可解な出来事が起こりはじめ、関係者が次々と殺される。はたして25年前の失踪事件と関係があるのか?シンシアとの関係が危ぶまれるなか、わたしは家族を守るべく立ち上がったが、そこに浮かびあがってきたのはシンシアの人生を翻弄してきた驚愕の事実だった…。失われた家族の悲劇を描く傑作スリラー。

↑本の内容紹介から。

妻のシンシアには、二十五年前に両親と兄が突然消えた過去がある。
このお話は、そのシンシアの夫であるテリーの一人称で語られます。
家族が失踪した当夜、シンシアは親と喧嘩していたこともあり、また一人だけ残されたことで、ずっと失踪事件の傷を引きずっています。
八歳になる娘グレースに対しても、心配症というか。学校の送り迎えについて行くほど(グレースとしては、一人立ちしたいお年頃)
とはいえ、その過剰な心配症以外は、この一家はとても仲が良くってですね。
主人公のテリーも、いい旦那さん、いいお父さん、いい教師といった感じで。
だけど、当時の事件の情報を求めるテレビ番組に出演したことをきっかけに、不可解な出来事が起こり始め、仲の良かった家族の間にも疑心暗鬼が生まれて。
この家族が壊れてしまうんではないかと、ギリギリと張りつめられていく緊張の糸が、何ともいえず、ハラハラして目が離せません。
中盤からはそれまで「静」だったものが「動」へと切り替わる感じで、一転。
謎を解くために動き出したテリーはギャングのボスに会いに行こうとして、攫われたり、また(一応、ネタバレ反転→そのギャングのボスと一緒に調べ物をして回ったり
色々あって、本当にハラハラドキドキしながら、ページを捲らされました。
静かに山を登っていく前半と後半の息をつかせぬ展開はジェットコースターみたい?
どんでん返しも用意されていたりして
そんなお話がお好きな方には、オススメです。
面白かった!

失踪家族 (ヴィレッジブックス)失踪家族 (ヴィレッジブックス)
(2010/08/20)
リンウッド ・バークレイ

商品詳細を見る


top↑

  • 2011
  • 04/22
  • Fri

「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち」 三上延著

「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち」 三上延著/

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

↑本の内容紹介から。

古書の持ち主にまつわる日常の謎系の短編連作。

第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)

本を読みたいけれど、幼い頃の体験がきっかけで長時間、本に向かい合っていることが出来なくなった大輔さん。彼の一人称でお話が語られます。
第一話が、大輔さんが本が苦手になったきっかけをつくった祖母の本。亡くなったその本に漱石のサインらしきものが入っており、その査定に向かった古書店(まあ、巡り巡って病院に辿りつくんだけど)の、骨折した古書店店長・栞子さんが入院中のベッドの上で、店に持ち込まれた本に絡んだ謎を解く安楽椅子もの。
古書店が舞台といいますか……謎解きはベッドの上です(笑)
栞子さんは人見知りが激しく、ろくに口もきけなくなるんですが、本のことを語るときだけ饒舌になり、本にまつわる謎を明確に解き明かします。
本にまつわるといっても、本そのものの謎ではなく、本の持ち主に関する謎で、ライトノベルな表紙ですけれど、中身は地面に足が着いたまっとうなミステリでした。
(各話の扉にイラストが一枚入っているだけで、お話にイラストが口を差し挟んで来ないのでイラスト付きの小説が苦手という方でも大丈夫かと思います)
第三話の話が微笑ましくて、好きです。
また本に関するお話に、読んでみたい本が出てきたり。
シリーズ化するといいな、とひそかに期待しております。

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/17
  • Sun

「私たちが星座を盗んだ理由」 北山猛邦著

「私たちが星座を盗んだ理由」 北山猛邦著

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味全てはラストで覆る。

↑本の内容紹介から。

ノンシリーズ、短編五編が収録されたミステリです。
作家の北山さんは独特の世界設定と物理トリックの印象があるのですが、今回物理トリックは影を潜めておりました。
でも、妖精になるために集められた子供たちの話「妖精の学校」村を襲った石喰いという化け物に幼馴染みを石にされた少年のお話「終の童話」は、北山さん特有のファンタジー的な独特世界設定。
現代ものに恋愛を絡めた「恋煩い」「嘘つき紳士」「私たちが星座を盗んだ理由」と。
「私たち~」「終~」の片想いの切なさというか、苦しさというか、淡々とした語りの中に滲みでている情感が良かったです。
「恋煩い」も片想いの恋を叶えようとしている女の子の浮ついたふわふわ感が伝わって、
(ネタバレ反転→まあ、おまじないが上手く行ったり行かなかったりで、ほろ苦い感じで終わるかと思いきや
ラストの一文で「うわーっ(ほろ苦いどころじゃないなっ!)」みたいな。
どの話も最後の一撃(笑)が効いて、読後は苦かったりしますが、その余韻は嫌いじゃないです。
面白かったです。

私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)
(2011/03/08)
北山 猛邦

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/12
  • Tue

「ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿)」 ピーター・キング著

「ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿)」 ピーター・キング著/

ロンドンで辻馬車業を営むわたしが乗せた奇妙な客は、馬車から降りたとたん、忽然と姿を消した。その男は死体となって発見され、同業者のひとりが殺人容疑で逮捕される。わたしは彼に、御者仲間全員の力を合わせて留置所から出してやると約束する―六千組の目と耳を総動員して。ヴィクトリア朝ロンドンを舞台に、辻馬車探偵ネッドたちの活躍を軽快に描く、傑作歴史ミステリ。

↑本の内容紹介から。

ヴィクトリア朝ロンドンで、辻馬車の御者をしているネッドが主人公のミステリです。
時代ものではありますが、ネッドの立場はタクシーの運転手を想像するとわかりやすいと思います。(笑)
ちなみにネッドは三十代独身。基本紳士(一人称は私)、茶目っけありで好奇心旺盛(首を突っ込みたがると周りからも思われている)ガールフレンドあり、相棒の馬車馬はペルセウス。
と、ネッドの御者仲間が殺人容疑で捕まり、それを知ったネッドは自分の観察眼の鋭さと、亡くなった父親が警察の情報屋をしていたことから、捜査に乗り出します。
父親の家業の関係から、裏組織のボス二人に(その二人は敵対している)目を付けられたりして、ハラハラドキドキ。
ミステリとしてはあと少しという感じだったけど、(折角、捜査したのだから、犯人はお前だ!的な、謎解きをやってほしかったわけで)
女性参権運動や労働者組合を作ろうとしたり、ロンドン地下鉄工事といった、当時の時代背景や風俗描写が書かれていて良かったです。
ネットがロンドンの街を縦横無尽に馬車で移動するので、出来れば地図が欲しかったな。
(読むとき、地図を片手に辿りながら読むと面白いかも)
あと、ネッドと相棒のペルセウスの意思の疎通エピソード(?)といいますか、そんな場面は和みました。
(一つ言うなら、ネタバレ反転→終盤付近の追跡劇は、相棒ペルセウスを活躍させて欲しかった!(ペルセウスはお留守番で別の馬車馬と犯人追走してた
今のところ、これ一冊しか出ていないみたいなんですけど(原著の方も)
シリーズ化して、また読めたらいいなと思うくらい気に入りました。
テンポも良く、クスクスと笑うところも満載で、個人的には面白かったです。

ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿) (創元推理文庫)ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿) (創元推理文庫)
(2011/03/11)
ピーター・キング

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/10
  • Sun

「魔女遊戯」 イルサ・シグルザルドッティル著

「魔女遊戯」 イルサ・シグルザルドッティル著

アイスランド大学のコピー室でドイツ人留学生ハラルドが、両目を抉られた絞殺死体で見つかった。祖父の莫大な遺産をつぎ込み、異常な熱心さで魔女研究に没頭していた被害者を、呪い殺すように殺めた犯人の目的とは?両親の依頼で事件を調べ始めた女弁護士トーラは、次第に魔女の火刑、奇怪な古書が絡むグロテスクな謎に嵌り込んでいく。全世界が注目の斬新な歴史ミステリ、日本初登場。

↑本の内容紹介から。

魔女狩りの研究をしていた留学生の殺人事件を、遺族の依頼を受けて再調査することになった女性弁護士・トーラが主人公のアイスランドを舞台にしたミステリです。
魔女狩りや異様な事件で、全体的におどろおどろしい重たい方面に行きそうなんだけど、不思議と読むのがシンドイということにはなりませんでした。
事件を後追い調査という形で、語っているせいかな。
惨殺死体の描写も直接書かれるのではなく、間接的な反応で表現されていることもあるかもしれない。
それとトーラと、調査の相棒・ライヒとのやりとりや、トーラの日常が可笑しかったです。
笑顔を浮かべつつ、意地悪の応酬みたいな。
(あなたたち、大人ですよね?と、思わず突っ込みたくなるような(笑)
そして、バツイチで二人の子持ちであるトーラの家庭生活が書かれていて、普通の人であることに親近感を覚えました。
(ネタバレ反転→それにしても、三十六歳で祖母になる……トーラの息子がガールフレンドとの間に子供が出来ちゃって。相手方の両親との対面というか、修羅場には、事件の真相よりこちらの問題の方が気になった!
あと、魔女狩りの歴史的蘊蓄も読みごたえがありました。
帯に「新しい」とあったように、新鮮な読書体験でした。
三十六歳のお祖母ちゃん)トーラのその後が気になるので、シリーズ続編の翻訳を希望したいところです。

魔女遊戯 (集英社文庫)魔女遊戯 (集英社文庫)
(2011/02/18)
イルサ・シグルザルドッティル

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/06
  • Wed

「記憶をなくして汽車の旅」 コニス・リトル著

「記憶をなくして汽車の旅」 コニス・リトル著

目覚めると、わたしはオーストラリア横断鉄道の車中に。でも、自分の名前も何もかも思い出せない!初対面のおじさん一家や自称婚約者の青年医師とメルボルンで合流するや、さらに奇怪な出来事が続発、とうとう殺人事件まで!容疑をかけられたわたしは、終点パースに着くまでに記憶を取り戻し、犯人を突きとめることができるのか?サスペンスとユーモアあふれる鉄道ミステリ。

↑本の内容紹介から。

主人公が目覚めたら記憶を失くしていた――というところから始まるサスペンスミステリです。
自分が何者かわからないなか、婚約者や親戚一行とオーストラリアを鉄道で旅をすることに。
どうやら自分の親戚のおじさんが財産を持っていて、その財産狙いのイトコが言い寄ってきたり(←このイトコを牽制するために偽物の婚約者が仕立てられた模様)
そうして、そのイトコの言い分には、もしかしたら自分は殺人者かも知れないという事実が浮かび上がって来て――というのが本筋。
自分は殺人者なのかという不安に悩まされている旅の道中で、殺人事件が起こってと、ドキドキ展開。
とはいえ、ユーモアのある文章で深刻さはさほどなく、サクサクと読めました。
こちらの作家さんの本は二冊、違うものを読んでいますが、解説にある通り、あるパターンにそって話が作られているので、キャラ造形が定型と言いますか。
ちょっとツンとした女性が主人公で、相手役とはちょっと仲が悪いところとか。
なので、内面を掘り下げるような、人間ドラマをお求めの方には、向かないかな。
(あと、ツンツンしていた二人がいつの間にか、恋に落ちてるとか←この「いつの間にか」の過程がないところが、ちょっと、と思わなくもないのですが(苦笑)
だけど、テンポよく進むお話と意外な真相という、気軽に(二時間ドラマを見るような感覚で)ミステリを楽しみたい方にはいいかと。

記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)
(2007/08)
コニス リトル

商品詳細を見る
夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫)夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫)
(2008/08)
コニス リトル

商品詳細を見る
まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)
(2010/03/24)
コニス・リトル

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/05
  • Tue

「白の祝宴 (逸文紫式部日記)」森谷明子著

「白の祝宴 (逸文紫式部日記)」森谷明子著/

平安の世、都に渦巻く謎をあざやかに解き明かす才女がいた。その人の名は、紫式部。親王誕生を慶ぶめでたき場に紛れ込んだ怪盗の正体と行方は?紫式部が『源氏物語』執筆の合間に残した書をもとに、鮎川哲也賞受賞作家が描く、平安王朝推理絵巻。

↑本の内容紹介から。

源氏物語の作者・紫式部を探偵役に据えた「千年の黙」の続編です。
彰子中宮に仕え、内裏に上がっていた式部こと香子様ですがとある事情から、里に帰っていたというところから続編は始まります。
彰子中宮の出産を間近にしたところで、再三の要請に折れて、中宮様に仕えることに。
そうして落ち着いた先、中宮様の出産に沸き立つ土御門邸に、盗賊が逃げ込んだらしい。
建前上、式部が盗賊の探索を命じられて――という事件を通しながら、今作では後世に残された「紫式部日記」について、独自の解釈を展開しています。
(前作は、「源氏物語」に消えた巻があったのではないかという)
消えた盗賊の謎も気になるところですが、こちらの解釈も面白かったです。
(あとがきを読むと、それもありと思えてくる)
前作からの登場人物も、今作でも魅力満点で。
式部に仕える阿手木も義清のことでヤキモキしたりして、可愛かった。
登場する女性たちの哀れさ、したたかさ、聡明さといった描き方も良かったです!
香子様、阿手木も好きですが、彰子中宮も好きだな。
清少納言の忠義や、童たちも。
(ネタバレ気味故、反転→ただ、盗賊が犯行に至った原因の男たちの行いに、怒りが。そこに苦々しさを覚えずにはいられなかったです

白の祝宴 (逸文紫式部日記 )白の祝宴 (逸文紫式部日記 )
(2011/03/24)
森谷 明子

商品詳細を見る


千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)
(2009/06/25)
森谷 明子

商品詳細を見る

top↑

  • 2011
  • 04/03
  • Sun

「インディアン・サマー騒動記」 沢村浩輔著


「インディアン・サマー騒動記」 沢村浩輔著

「もしかして俺たち―遭難してるのかな」「遭難と決めるのはまだ早い。要は気の持ちようだ」軽い気持ちで登った山で道に迷い、その夜無人駅に泊まる羽目に陥った大学生・佐倉とその友人・高瀬は、廃屋と思い込んでいた駅前の建物“三上理髪店”に深夜明かりが灯っているのを目撃する。好奇心に駆られた高瀬は佐倉が止めるのも聞かず、理髪店のドアを開けてしまう。そこには…第四回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」ほか、子供たちを引率して廃工場を探索することになった佐倉が巻き込まれる、真夏の奇妙な陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全七編。“日常の謎”に端を発しながら予期せぬ結末が用意された、不可思議でチャーミングな連作短編集。

↑本の内容紹介から。

「夜の床屋」
「空飛ぶ絨毯」
「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」
「葡萄荘のミラージュI」
「葡萄荘のミラージュ II 」
「『眠り姫』を売る男」
「エピローグ 」

大学生・佐倉さんが遭遇した夜中に営業する床屋や消えた絨毯、ドッペルゲンガーを探す小学生たちといった、七編の謎を綴った短編連作集。
最終的なオチが何とも奇妙な感じでした。
文章は読みやすいし、会話もそう悪くない。
ただ、「夜の床屋」は謎解きの苦労感がないので、謎が解けたときの爽快感も薄く、「空飛ぶ絨毯」も事件解決の爽快感も安心感も……ないな。
「ドッペルゲンガーを捜しに行こう」「葡萄荘のミラージュI」は読後感も良く(↑に書いたような部分も少なく)好みと思ったけれど、エピローグによる最終的なオチに別次元へ持って行かれた感じで、どうにも収まりの悪さを覚えてしまいました。
個人的には「『眠り姫』を売る男」を無理やり入れて、一冊をまとめなくても良かったのではないかと。
(この辺は好みの問題ですね)
新人さんなので、次回作に期待してます。

インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)
(2011/03/24)
沢村 浩輔

商品詳細を見る

top↑