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松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
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  • 2011
  • 10/27
  • Thu

「眼鏡屋は消えた」山田彩人著

「眼鏡屋は消えた」山田彩人著/

気がつくとあたしは演劇部の部室の床でのびていた。そのうえ八年間の記憶が失われ、現在あたしは母校で教師になっているらしい。しかも親友の実綺が高二の文化祭直前に亡くなっていたなんて!!!八年前と同様に学園内では、彼女の書いた脚本『眼鏡屋は消えた』の上演を巡るごたごたが起きている。実綺の死には何か裏がありそうだ。上演を実現し、自分の記憶を取り戻すため、元同級生の探偵に事の真相を探ることを頼んだ。あたしが最も苦手とする、イケメン戸川涼介に―。青春時代の切ない事件と謎を、リーダビリティ抜群の筆致で描くミステリ。第21回鮎川哲也賞受賞作。

↑本の内容紹介から。

東京創元社から出た新人さんの本です。
後頭部を殴打され目覚めたら八年間の記憶を失っていた主人公・藤野千絵こと「あたし」。八年前には親友が不審な死を遂げており、イケメン探偵と調べることに――という、謎解きの過程を書いた長編ミステリ。
まず、主人公の性格と語りが面白いです。
八年間の記憶を失くして、女子高生に戻っているからか、テンションが高い!
それでいって、メンクイというかイケメン好き!

 イケメンがラブコールしてきてもあたしがポカンじゃ困る。あたしがつれない態度なんで、イケメンが嫌われたんじゃないかって思って悩んだりしたら可哀想だ。つれない態度をとられたことで逆にイケメンの気持ちが一気に盛り上がって、かくなる上はいきなり結婚に持ち込もうとプロポーズしてきたらどうするんだ! あたしはぜんぜん記憶がないんだからオーケーしていいかどうかわからないぞ! でもとびっきりのイケメンなら迷わずオーケーするぞ! それで後悔するかもしれないぞ! でも迷わずオーケーするぞ! 思い知ったかコノヤロー! 青春の記憶が八年間飛んだってイケメンさえ出てくれば許す! 許す! 
(P20より)


↑イケメンなら何でもいいのか!(笑)
そうして八年前に起こった親友の死。自殺と片づけているようだけれど、「あたし」の日記には「殺された」と書いてある。
親友の死と自分が殴られたことに関係があるのか?

 ひょっとするとこれはけっこうおもしろいかもしれない! スリルとサスペンスにあふれてる。あたしの失われた八年間はこんなにドラマチックだったのか? あたしってドラマのヒロインみたいな青春時代を送ってたのか!
(P28より)


そうして事件を調べるために同級生で探偵をしている戸川涼介に、依頼する。この人が性格は悪いけれど、イケメン(……言うほど、性格が悪いかなー?と思わなくもなかったけれど。途中途中は、イイ性格してやがるなと思うところも)

主人公と探偵と、性格がまあ一般的というよりはイイ性格で(←見ている分には面白いけれど。友達になりたいかと問われれば真剣に悩む)面白いんで、勢いがあるところは楽しく読める。
けれど、その魅力も事件を検証する会話シーンでは半減するような……。
(その辺り、ページ丸々会話になっていたりするんですが、会話のキャッチボールというより、主人公が何だか壁になって質問を返しているだけになっているような気がしました。だから動きが少ないところは、ちょっとページを捲る手が鈍りました)
終盤、正義を主張するある人の言動は気持ち悪かったです。
(↑正義に疑問を呈する内容なので、これは褒め言葉です)

眼鏡屋は消えた眼鏡屋は消えた
(2011/10/08)
山田 彩人

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  • 2011
  • 10/22
  • Sat

「吉原純情ありんす国」長島槇子著


「吉原純情ありんす国」長島槇子著/

めっぽう将棋が強くて玉の肌。利発で可愛い十五歳の「花魁見習い」おぼろは、将来最高の花魁になると誰もが太鼓判を押していた。が、彼女には困った趣味があった。「隠密ごっこ」と称し、廓の裏で起こる黒い事件に、首を突っ込むのだ。ある花魁見習いが忽然と消失した謎、不可解な無理心中、腕の刺青を抉り取られた最高位の花魁の殺害……虚実入り混じる男と女の世界で、おぼろが明らかにする真相とは?

↑本の内容紹介から。

吉原を舞台に事件の匂いがすると首を突っ込みたがる癖がある、花魁見習いのおぼろが主人公の短編連作です。
第一話「足抜き」
第二話「真砂屋心中」
第三話「花の嵐」
母親が花魁で、廓の中で生まれ育ち、いずれ花魁になるおぼろと、店の若旦那である坊ちゃん。
そんな二人のほのぼのとした探偵ごっこなお話かと、読む前は思っていましたが……事件が結構陰惨で、吉原が舞台であるから、お話もほろ苦いです。
うん、ほのぼのとした淡い初恋物語というにはほど遠いな(遠い目)
後、もう少し、おぼろが探偵役として活躍しても良かったような気がしました……。
第三話では月都花魁が探偵してる。カッコ良すぎで、月都花魁好きだな。
そのせいで、おぼろの姿が霞んでしまってますが(苦笑)
もう一話、おぼろが活躍するお話があっても、良かったかなと思います。
(実際に探偵として活躍したと言えるのは一話だけような)
吉原のことについては坊ちゃん自身が無知なこともあり、色々と教えて貰うという立場なので、読んでいるこちらも吉原の事情がわからなくて混乱するということはなかったです。
吉原や時代ものに興味ある人にはいいんじゃないかなと、思います。

吉原純情ありんす国 (ハヤカワ・ミステリワールド)吉原純情ありんす国 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2011/09/22)
長島 槇子

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  • 2011
  • 10/19
  • Wed

「偽のデュー警部」 ピーター・ラヴゼイ著

「偽のデュー警部」 ピーター・ラヴゼイ著/

喜劇王チャップリンを頼って豪華客船に乗りこむ女優の妻を海へ突き落す――歯科医の夫とその愛人は偽名を使い、完全なる殺害計画を胸にモーリタニア号に乗船したが……やがて起った殺人事件とそこへ登場する偽の名警部とは? 本格ミステリ黄金期の香り漂う新趣向の傑作。一九八三年英国推理作家協会賞受賞作。

↑本の内容紹介から。

とある雑誌の乙女的ミステリ特集だったかな?(←結局、その雑誌は買っていないんですが)
そちらに名前が上がっていたので、ちょっと興味がわいて買ってみた。
我儘な女優の妻がアメリカに拠点を移すと言いだし、夫である歯医者の男は抵抗します。折角、歯科医として成功してきたのに、冗談ではないと。
でも、資産家の妻が全てを握っているので、どうにもできないところ、愛人が妻殺しを唆す(愛人といっても、勝手に女性の方が盛り上がってる感じ(苦笑)
そうして船から妻を突き落として殺そうと、アメリカに渡る船に秘かに乗り込んだ男が名乗った偽名から、名警部と間違われて捜査するはめに。
正直、舞台が整うまでが長くて、忍耐力を試されました……。
(200Pほど、要らないんじゃないかと思ったり……)
もう少し、文章のテンションが高ければ、色々と笑えるところがあるので、楽しく読めそうなんですが。
ちょっと文章が単調かな?まあ、コミカルというよりシニカル(皮肉)っぽい話なので、これであっているかもしれないと言えば、納得しないでもないような(どっちだ?)
とにかく、まあ、中盤過ぎまでは我慢かな。
謎解きは伏線がしかれてあったので、それに気づいたら、犯人は分かりやすいかも知れませんが。最大の読みどころは、うん、謎解きが終わったその後かな。
××さんが登場して吹きだした。可笑しかったです。
(「ちょっ、××さん?」みたいな)

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)
(1983/10/26)
ピーター・ラヴゼイ

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  • 2011
  • 10/15
  • Sat

「乙女の古典」 清川妙著


「乙女の古典」 清川妙著/

恋の深淵、人生の別れなどを繊細に美しく描く古典は、日本女性の宝物です。夫の裏切りを憎みながらも、「椿の花のようにいとしい夫よ」とうたわずにはいられなかった『古事記』の磐姫。風光る5月のようにさわやかな清少納言。夢を抱きながら、平凡な主婦の座に生きた更級の女などの物語を10篇紹介。

↑本の内容紹介から。

表紙が可愛くて、思わず飛びついた!(笑)
十作の古典が春夏秋冬の四章に分かれて、紹介されています。

「古事記」の磐姫
「伊勢物語」
「枕草子」の清少納言
「和泉式部日記」
「源氏物語」の空蝉
「雨月物語」浅茅が宿
「更級日記」
「平家物語」木曾の最期の事
「建礼門院右京大夫集」
「源氏物語」宇治十帖の世界

と、一人の登場人物に絞ったり、お話の名場面を今風の言葉で紹介されています。
歌なども紹介されていますが、ちゃんと親切な訳も付いていて、語りが難しくないので、すんなり入れます。
古典には詳しくないけれど、どんなものがあるのだろう?という人向けの手引書といった感じでしょうか。
(乙女と名がつけてあるので、女性向けのエピソード(恋愛や女性の人生)が主。平家物語も、木曾の義仲に最後まで付き添った巴という女性を紹介されていて、興味がわきました。
私は数作、マンガの方で読んでいましたが、マンガだから色々と変更されているところがあるんだろうなと思っていましたが、この本を読むと割と忠実に描かれていたみたい。
各話の頭のページには、これまた表紙と同じイラストレーターさんの女性絵が華やかに色を添えています。
(話に合わせてというより、和装女子といった感じで、時代とは合っていない感じだけれど。イラストがとっても可愛い!
また、四章仕立てに合わせて、ページも淡い色合いで色づけされていて、表紙から中身からとっても乙女チックでした。


乙女の古典 (中経の文庫)乙女の古典 (中経の文庫)
(2011/04/27)
清川 妙

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↓こちらも読んでいたから、わかりやすかった。
超訳百人一首 うた恋い。超訳百人一首 うた恋い。
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杉田 圭

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  • 2011
  • 10/11
  • Tue

「探偵術マニュアル」 ジェデダイア・ベリー著



「探偵術マニュアル」 ジェデダイア・ベリー著/

雨が降り続ける名もない都市の“探偵社”に勤める記録員アンウィンは、ある朝急に探偵への昇格を命じられた。抗議のため上司の部屋を訪れるも、そこで彼の死体を発見してしまい、否応なく探偵として捜査を開始するはめに。だが時を同じくして都市随一の探偵が失踪、謎の女が依頼に訪れ…アンウィンは奇々怪々な事件の迷宮へと足を踏み入れる。ハメット賞受賞の驚異のデビュー作。

↑本の内容紹介から。

雨が降り続けるとある都市の探偵社で、記録員を勤めるアンウィンが主人公のミステリ+ファンタジーというか(ファンタジーというよりは、幻想と呼びたい)お話。
ずっと記録員を続けていて、そのことに誇りを持っているアンウィンだったけれど、探偵に昇格されます。
先に言ったように、記録員という仕事に誇りを持っているので、納得できないけれど、探偵術のマニュアル本や拳銃が支給され、眠り病の助手がつく。
記録員だった席には既に別の人間が埋まってて、探偵になるしかない。
とはいえ、やっぱり記録員がいいというアンウィンは、自分が穴を埋めることになった消えた探偵を見つけることで、記録員に戻ろうとし、捜査を始める。
とはいえ、アンウィン自身が今ひとつ状況が把握しきれていない状況なので、読んでいるこちらも何だか細部がぼやけた夢の中にいるような感じです。
そうして、お話の中身自体も途中から夢と現実の境界線があやふやになり、読後は何だかとっても面白い夢を見た!という気になりました。
カッチリしたミステリが好きな人には、向かないかもしれませんが、幻想系の小説が好きな人には面白いのではないかなと(私は好きだ!)
後、わけわからない夢でも楽しめる人も。
消えた探偵が扱った事件の名前がね、好奇心をくすぐるというか。
「最古の殺人被害者の事件」「ベイカー大佐の三度の死事件」「十一月十二日を盗んだ男の事件」と(←何だ、それって、気になりません?)
私は、ワクワクしながら読めました。
個人的には拳銃を支給されても、アンウィンの武器が傘なところが良かったなー。
車に追いかけられ、自転車で走りながら、傘を開いてスピードをコントロールしたりして逃げ切る場面とか、映像化したら面白そうだと思いました。


探偵術マニュアル (創元推理文庫)探偵術マニュアル (創元推理文庫)
(2011/08/30)
ジェデダイア・ベリー

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