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プロフィール

松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
写真は家のお人形さん
・マリア
(レッドデリシャス)
・アリス
(ユニバーシティオブラブ)
・ローズ
(モニークマニフィーク)
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(セイディスプリンクル)
・リディ
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(サリー・サルマガンディ)
*べべ
(メラニーユビークガール)
・メアリー
(ダークラビットホール)
・ソフィア
(ミンティーマジック)
・メロディ
(プレイフルレインドロップス)
・ルーシー
(デヴィデラクール)
・グリシーヌ
(アドアーズ・アナ)
・クラリッサ
(ホームスウィートホーム)

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  • 2012
  • 07/29
  • Sun

「星を撃ち落とす」友桐夏著

「星を撃ち落とす」友桐夏著/

津上有騎、水瀬鮎子、長岡茉歩、そして葉原美雲―四人の女子高生の不安定な対立感情が極限に達したとき、ひとつの悲劇が起きた。傷ついたのは誰で、嘘をついていたのは誰なのか?先行きの見えない展開、反転する構図―禍々しくて華やかな、少女たちの四重奏。復活が待たれていた少女小説界の鬼才による、五年ぶりの新作ミステリ。

↑本の内容紹介から。

コバルト文庫の方でお書きになっていた作家さんの新作です。
(本を一冊持っていたけれど、読んでなくって。実質、表紙につられました)
三部構成からなる長編というか、短編連作といいますか。
(第二部は彼女たちには直接関係のない過去の話だったりする)
主人公は有騎は、ストーカー被害に悩まされおり、そんなとき、クラスの世話好きな鮎子が友達の茉歩と共に、助ける形で割り込んだことから、関係が崩れていきます。
仲良くなる茉歩と鮎子から距離をとり、クラスで浮いていた美雲と仲良くなる茉歩。
あまり評判が良くない美雲と仲が良くなることを懸念する鮎子――と。
そうして有騎は帰り道で、首にロープを巻いた○○と××の姿を見つけ――その後に起こった悲劇。
一見して見える構図は、××が○○をいじめているように見える。
けれど、突き詰めていけば二転三転と、表層だけでは語れない複雑な内面とか、見えていた人物像、印象などがひっくり返るところが面白かったです。
後、この年代特有の自分が何をしたいのか、したいことがあるけれど、踏み出せない迷いとか。
作中に出て来る無人島テストには、なるほどなーと思いました。
恋愛要素はまったくありませんが(甘くも優しくもないけれど、だからこそ真正面から向き合っているような潔さを感じる)、青春ミステリが好きな方にはオススメです。

星を撃ち落とす (ミステリ・フロンティア)星を撃ち落とす (ミステリ・フロンティア)
(2012/06/28)
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白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)
(2005/09/01)
友桐 夏

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  • 2012
  • 07/28
  • Sat

「鬼談百景」「残穢」小野不由美著



お気に入り(抜粋掲載)
Yさんの娘は、近頃ようやく単語をいくつか喋れるようになったところだ。お気に入りの玩具は「みふぃ」のぬいぐるみで、お気に入りの遊びは「ぶらんこ」。ぬいぐるみはYさん自身がお友達として買い与えたものだが、なぜブランコが好きなのかは、よく分からなかった。あまりに「ぶらんこ」と言うので、公園のブランコに抱きかかえて坐ってみた。ところがこれは「ぶらんこ」とは違うらしく、ブランコに乗っていながら、「ぶらんこ」と言ってむずがる。
「いったい何なんだろうなあ」
Yさん夫婦は首をひねっている。そもそも少し不思議なところのある子なのだ。
動物や子供には、大人の眼には見えないものが見える、という。何かの折にふっと視線を上げ、そしてしばらく食い入るように宙を見ている。楽しそうに笑い声を立てながら、宙を指差すこともある。
実を言うと、Yさんは今住んでいる部屋があまり好きになれなかったのだ。旦那さんの職場に近いうえ、家賃も安かったのでその部屋に決めたものの、マンション自体、どことなく暗くて気に入らなかった。部屋もなんだか空気が淀んだ感じがする。そんなに古い建物でもないし、どちらかというと垢抜けたスタイルの部屋なのに、なんとなく気の塞ぐ感じがするのだ。そればかりではない。時折、ふと理由もなくぞっとすることがある。夜中などに、妙な物音が耳につくこともある。それはさーっと何かが物を撫でるような音だ。
そんなある日のことだ。Yさんが洗い物をしていると、背後で娘が楽しそうな笑い声を上げた。機嫌良く遊んでいるなあ、と思いながら洗い物を終えると、娘が妙なものを提げていた。「みふぃ」の首に紐をかけて、それを振り回して笑っている。 何してるの、と声を荒げると、娘はきょとんとして、「ぶらんこ」と言った。
以来、Yさんは娘が宙を見つめていると、そこに異常なものがぶら下がっているような気がして、怖くて堪らない。
小野不由美が描く九十九の怪異。読むほどに不穏な闇は深まり、恐怖がいや増すーー。百物語怪談文芸の最高傑作、ここに誕生! 『幽』好評連載に加え新作十八編を書き下ろし収録。

↑本の内容紹介から。
鬼談百景 (幽BOOKS)鬼談百景 (幽BOOKS)
(2012/07/20)
小野不由美

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「残穢」小野不由美著/

怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。

↑本の内容紹介から。
残穢残穢
(2012/07/20)
小野 不由美

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99編の怪談集「鬼談百景」と、ある怪談の謎を追った長編「残穢」です。
Twitterの方で、書評家の方が「鬼談百景」の99編と「残穢」で百物語を構成するということで、「鬼談~」の方から着手。
一話数ページからなる怪談は、読者から(この辺り「残穢」で言及されています)集まったものなので、伝聞という形だから。
その後どうなったという、最後まで語られていない。
そして怖い話ばかりではなく、不思議系と言いますか、ほっこりする話もあったので、読み始めたばかりはそんなに怖くないなーと思ってました。
うん、余裕をぶちかましていた自分が滑稽になるくらい、「鬼談百景」は99も話が重ねられると、身近に感じる部分があって、じわじわと怖さが沁みてきました。
夜中、トイレに行こうとして階段の明かりをつけたら、何か転がって行くのが見えたとか――。
具合が悪くて、学校休んでいた人が、心細くて学校帰りの友達を見かけて、ベランダから家に誘ったら――兄弟がいるのかとか?――。
見えるのも怖いけど、自分だけが見えないのも怖いという現実を突き付けられ、ぞくり。
そうして続けて「残穢」を読む。
「残穢」は語り手が作家の小野さん自身なのか?という設定で、昔書いた小説のあとがきで怪談を募集したところ、アパートで畳をする音がするという手紙を貰う。
その手紙の主とやりとりしていて、ふと他に貰った手紙に似たような状況が――と。
「残穢」怪異の出所を辿っていけば、「鬼談百景」の怪談と幾つかリンクし、もしかしたら他の怪談も手繰ってみれば、伝染した結果なのでは?と思わせるところが面白く、またその広がり具合が怖く感じられました。
うん、引っ越した先にも怪異がついて来られたら……。
とはいえ、「残穢」自体は語り手が冷静なので、ぞくぞくする怖さというのはなかったかな。
(登場人物が怯えるのが、読んでる人間にも伝染して、怖いと思うタイプらしいです、私は。なので、うん、そんなに怖い怖いとはならなかったです)
ただ、どこまでが本当なのか、推測するのは面白いかも。

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  • 2012
  • 07/22
  • Sun

「蘆屋家の崩壊」「ピカルディの薔薇」「猫ノ眼時計」津原泰水著

「蘆屋家の崩壊」津原泰水著/

三十路を過ぎて定職につけずにいる「おれ」こと猿渡が、小説家の「伯爵」と意気投合するに至った理由は、豆腐。名物を求め津々浦々を彷徨う二人に襲いかかる奇怪な現象。蘆屋道満の末裔が統べる聚落、闇夜に出没する赤い顔の巨人、蟲食う青年、そして湖の水牛。幽明の境に立たされた伯爵の推理と猿渡の悲喜劇の果てに現出する、この世ならぬ異景。書下ろし短篇を加えた完全版。

↑本の内容紹介から。

「反曲隧道」「蘆屋家の崩壊」「猫背の女」「カルキノス」
「ケルベロス」「埋葬蟲」「奈々村女史の犯罪」「水牛群」8編収録。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)
(2012/07/10)
津原 泰水

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「ピカルディの薔薇」津原泰水著/

作家として歩み始めたものの、相も変わらず貧困と怪異から手招かれてばかりの「おれ」こと猿渡。これは酔夢か現か。五感を失った人形師、聖女の伝説に彩られた島、弾く者を過去へと誘うウクレレの音色、彼の祖父が目にした満洲―。ユーモラスかつ哀切に満ちた文章が織り成す、幻想と怪奇。「文体の魔術師」津原泰水の超人気シリーズ、書下ろし短篇を加え待望の初文庫化。

↑本の内容紹介から。

「夕化粧」「ピカルディの薔薇」「超鼠記」「籠中花」
「フルーツ白玉」「夢三十夜」「甘い風」「枯れ蟷螂」「新京異聞」9編収録。
ピカルディの薔薇 (ちくま文庫)ピカルディの薔薇 (ちくま文庫)
(2012/07/10)
津原 泰水

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「猫ノ眼時計」津原泰水著/

幻想怪奇譚×ミステリ×ユーモアで人気のシリーズ、最新刊。
火を発する女、カメラに映らない友人、運命を知らせる猫――。
猿渡は今日もこの世ならぬ出来事を引き寄せる。
シリーズ唯一の長篇「城と山羊」を経て堂々の完結へ。

↑本の内容紹介から。

「日高川」「玉響」「城と山羊」
「続・城と山羊」「猫ノ眼時計」5編収録。

猫ノ眼時計 (幽明志怪)猫ノ眼時計 (幽明志怪)
(2012/07/10)
津原 泰水

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「猫ノ眼時計」の刊行において幽明志怪シリーズ三部作完結ということで、「蘆屋家の崩壊」は新装で文庫化。「ピカルディの薔薇」は初文庫化、と三作同時発売で、完結なので勿体ないと思いつつも、一気読みしました。
無類の豆腐好き猿渡さんと怪奇小説家の伯爵コンビが遭遇する怪奇短編連作集です。
どれぐらい豆腐好きかと言えば、

(略)かく云うおれも豆腐屋に行った帰りに我慢しきれず一丁まるごと貪り食ってしまいその足で別の店に買いに行くほどには豆腐には目がなく、旨いと評判の豆腐を食うためだったら東北へでも関西へも遠征するくらいである。(「反曲隧道」P10より)
「伯爵、旨いよ」と云ったら同時に両目から涙が零れた。おれは泣きながら残りを食った。
「美味しいですね」
 伯爵もハンカチで目を拭っていた。旅はいい。(「蘆屋家の崩壊」P30より)


というくらい、豆腐のためなら西へ東へ。そうして旨い豆腐に出会えば、涙して食すという。
巻き込まれ体質な猿渡さんと怪奇に精通し、どこか飄々としている小説家伯爵の二人が旅先で遭遇したり、猿渡さんが巻き込まれたりした怪異譚や災難がユーモアたっぷりの語りで、綴られています。
「猫ノ眼時計」ファンだと言って、伯爵を追いかけようとするアイダベルを止めようとする猿渡さんとのやり取りは、コントかっ!ってなくらい、可笑しくって何度噴き出したことか。
短編集なので、実に幅広く、ときにゾクリとする怖さもありながら、それでいてときに切なく、夢現の境界を取っ払って展開する話には惹き込まれます。
「蘆屋家の崩壊」は怪奇色が、「ピカルディの薔薇」は幻想色が(伯爵の登場が少なめな分、コメディ色も若干抑えめ)、「猫ノ眼時計」はミステリ色がと、短編集それぞれにも色合い様々で、飽きることなく次から次へと。
面白かったです。その分、これでシリーズ完結というのが、寂しくて堪らない!
そして伯爵のヤドカリ嫌いになった経緯が聞けなかったことがちょっと残念でした(笑)
時系列はバラバラなので、どの本から読んでも大丈夫です。
「猫ノ眼時計」の最後に収録されている猿渡さん年表で、話を追うのもいいんじゃないかな。
ユーモア小説が好きな人、怪奇ものが好きな人、幻想小説が好きな人にオススメです!
とりあえず、読んだ後は豆腐竹輪が気になること請け合い!(笑)

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  • 2012
  • 07/19
  • Thu

「吊るされた女」キャロル・オコンネル著

「吊るされた女」キャロル・オコンネル著/

キャシー・マロリー、ニューヨーク市警刑事。完璧な美貌の天才的ハッカー、他人に感情を見せることのない氷の天使。相棒の刑事ライカーの情報屋だった娼婦が吊るされた。美しい金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。臆測を巡らす他の警官を尻目に、マロリーは事件を連続殺人鬼の仕業と断定する。だが…ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。

↑本の内容紹介から。

マロリーシリーズの第六弾です。
実は、この新刊のために古本で慌てて本を手に入れ、マロリーさんシリーズを読んでました。
(新刊出るなら、過去のシリーズ復活するかなと思って待ってたけど……出なかった。一応、「氷の天使」と「アマンダの影」は復活していますので、気になる人は早めに入手!翻訳本は手に入らなくなるの、早いよ。そして、高騰化していたりするよ!カバーも新カバーでクールでカッコ良いので、私も改めて買う!)
まあ、そんなわけで、過去シリーズのネタバレとかあったら嫌だなと思って、順に読んでいましたが。
大丈夫でした。
どの本も、過去の事件の犯人などには触れていないので、どれから読んでもOKです!
初めての方でも、どうぞ!(お前はどこぞの回し者か)

いや、新刊を買う人が増えれば、今後も順調に翻訳されると思うので、マロリーさん信者を増やしたい……という、キャロル・オコンネルファンとしての切実な願望が。
(猫好きな人(←マロリーさんは猫タイプ)とか、クールでカッコいい女主人公が好きな人とか、どうですか)

と、話を戻して。

マロリーさんの相棒であるライカー刑事の情報屋でもあり、マロリーの過去にも関係のある娼婦が吊るされるという事件が起こります。
その現場でとある証拠物件を隠匿するライカー刑事。
それは一冊のウェスタン小説のペイパーバックで、マロリーさんが今は亡き里親たちに引き取られる前、ストリートチルドレン時代に関係あるもので、ライカー刑事は彼女を守るために。
そして、ライカー刑事が現場から持ち去ったことを知ったマロリーさんは、「そんなことするはずがない」とね。
(彼女にとって、ライカー刑事は最高の「刑事」らしい)
いや、もう。
何だかんだと、相棒を信頼し心配している(と、私は思う)マロリーさんが垣間見えたり、宿なし時代のマロリーの過去が語られたりと、今作も密度の高い内容で、読めて良かった!
登場人物たちの魅力やドラマも充実していますが、ミステリとしてもミスリードや犯行の動機などもそう来たか!
後、スパローがカッコ良かったし(彼女の選択は、マロリーさんのためだったんだよね!)、ラストシーンにもまた、胸にジーンと来るものがあり。
要所要所での、ユーモアのあるエピソードも良かった。個人的にはP504のライカーの後悔に吹きました。
あとね、膝枕だよ! 膝枕っ!
チャールズさんとライカー刑事に見守られて、眠っているマロリーさんは……ああ、この二人を心の底で信頼しているのだな、と思えば感動が
もう、本当に良かった。以後、続刊も翻訳お願いします!

吊るされた女 (創元推理文庫)吊るされた女 (創元推理文庫)
(2012/06/28)
キャロル・オコンネル

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氷の天使 (創元推理文庫)氷の天使 (創元推理文庫)
(2001/05)
キャロル オコンネル

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アマンダの影 (創元推理文庫)アマンダの影 (創元推理文庫)
(2001/06)
キャロル オコンネル

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  • 2012
  • 07/14
  • Sat

「魔術師の夜 上・下」 キャロル・オコンネル著

「魔術師の夜 上」 キャロル・オコンネル著/

伝説のマジシャン、マックス・キャンドルの遺作“失われたイリュージョン”が今、旧友オリバーによって演じられようとしている。が、TVカメラと観客の前で、彼はクロスボウの矢に射抜かれた!老マジシャンたちが胸に秘める第二次大戦中の出来事とは?マラカイを狂気に追い込んだ妻ルイーザの死の真相は?次々と罠を仕掛けてくる犯人の意図を、マロリーはまだ見抜けない。

「魔術師の夜 上・下」キャロル・オコンネル著/

1940年、ドイツ軍占領下のパリで、四人のマジシャンはマックス・キャンドルとともに青春のひとときを過ごしていた。マロリーが徐々に明るみに出していく彼らの秘められた過去と、幻影として生き続けるルイーザの実像。だが、死の罠はステージで、次の犠牲者を待ち受けていた。絞首台で、鋭利な刃を持つ振り子の下で…。マロリーさえも翻弄する犯人に、彼女の怒りは燃え上がる。

↑本の内容紹介から。

マロリーシリーズの第五弾です。
チャールズさんのイトコで今は亡き、伝説のマジシャン・マックスの失われたイリュージョンを再現しようとした舞台で、老魔術師は脱出出来ずに矢を受けて、死亡します。
誰もが事故と判断するなか、冷酷で美貌の女刑事キャシー・マロリーはそれを殺人と見なし、かつての魔術師仲間たちに疑いの目を向ける――という今作は、マロリーさんの社会病質症な面が結構強調される内容だったかなと思います。
今回のお話では、証言を引き出すために、平気で嘘をついたりとか。
(この辺、読む人を選びそうですが、でも、マロリーさんは今は亡き里親が作ったルールに従って……えっと、そこまで酷くはないと思うんだけどね!←何故か、小声になる)
老魔術師の過去の仲間たちを集め、マロリーは現在の事件の謎に迫ると同時に、過去シリーズ(「氷の天使」「アマンダの影」)で謎めいて語られていた魔術師マラカイの妻ルイーザの死の真相に迫るという二重構造。
キャロル・オコンネルのお話は、大体、過去と現在という二つ事件を扱っていて、それ故に慣れない間は、なかなか簡単には読み解けないと思いますが。
だからこそ、読み応えがあって面白い!
今作では、マロリーさんの社会病質症な面が強調される一方で、また今までにないマロリーさんも見れました。
老獪なマックスに振り回され、初めて二日酔いするほど飲んでしまったりなどなど。
また、捜査の途中で、巨大バルーンが破裂して、それを撃ったのはマロリーだと周りに言われるんですが、彼女は頑なに「自分じゃない」と。
相棒のライカー刑事に信じて貰えず、拗ねているマロリーさんとか(私には拗ねているように見えたんだよ!)
と、色々なマロリーさんが垣間見えて、面白かったです。
人間臭さを見せたと思ったら、やはり冷酷な天使であるなーとしみじみ感じさせるところとか、ね。

魔術師の夜 上 (創元推理文庫)魔術師の夜 上 (創元推理文庫)
(2005/12/27)
キャロル・オコンネル

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魔術師の夜 下 (創元推理文庫)魔術師の夜 下 (創元推理文庫)
(2005/12/27)
キャロル・オコンネル

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  • 2012
  • 07/13
  • Fri

更新。

「秘密を閉じ込めて」、「捩じれた感情」更新しました。

しました。
しました。

……みらい星を更新して、更新のタイミングがよくわからなくなったり。
月一って、難しいですね。
別に拘らなくてもいいじゃんと思うんですが。
間が開き過ぎると、ページの編集の仕方とか色々、忘れちゃう気がしてね!
ストックが一杯あったら、ええ、悩まずにすみますのにね……(遠い目)

とりあえず、15番目のお話は出来てます。
もう一本、直ぐに書けそうなネタがあるような、ないような……(実際に書いてみないことには、よくわからない)

まあ、そんなこんなで。
気になる方は、お付き合いくださいませ。

九州地方は、大雨が続いていますね。
私の住んでるところも、被害は出ていないけれど……道路が冠水しそうなほど、降ってます。
警報などが出ている区域の方は、どうぞお気をつけください。

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  • 2012
  • 07/09
  • Mon

「深い疵」ネレ・ノイハウス著


「深い疵」ネレ・ノイハウス著/

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。凶器は第二次大戦期の拳銃で、現場には「16145」の数字が残されていた。司法解剖の結果、被害者がナチスの武装親衛隊員だったという驚愕の事実が判明する。そして第二、第三の殺人が発生。被害者の過去を探り、犯罪に及んだのは何者なのか。ドイツで累計200万部突破の警察小説シリーズ開幕。

↑本の内容紹介から。

ドイツの警察ミステリです。
先程感想を書いた「湿地」と同じく、本邦初翻訳なんですが、シリーズ三作目になります。
(翻訳出版の厳しい現状に……落涙)
紹介文から察するに、戦争、ナチというところで、かなりシンドイ話を覚悟していたけれど、国家レベルというより個人レベルの話の枠だったので、想像していたよりは重たくなかったかな。
(とはいえ、かなりドン底レベルを想定していたこともあるので、個人によっては十分、重いよ!と思われるかもしれませんが)
と、第二次大戦を生き残ったユダヤ人が殺害されたが、解剖の結果、実はナチの隊員だったことがわかります。
捜査するのは貴族の出で感情を表に出さない首席警部オリヴァーひきいるチームで、相棒的立ち位置に部下であるピア警部は割と感情で動くタイプと。
この二人の性格的には正反対のコンビが割と、個人的には新鮮だったかな。
多分、シリーズを通して、少しずつ信頼関係を築いてきたんじゃないかなと感じるところが。
(その辺りも読みたいので、是非とも売れて、全シリーズを翻訳して欲しいところです)
殺された老人の意外な過去に戸惑いつつ、捜査が後手後手に回って、次々と犠牲者が出て来るところはもどかしさがありつつも、最後まで緊迫感がありました。
ミスリードも仕掛けられ、意外な犯人と。飽きることなく、ページを捲らされました。
(ちょっと、伏線が足りないかな?と感じる部分もあったのですが、それは私が読み落としただけかも……)
重たくはないといいつつも、とある人物が戦中に負った心の傷は深く、また戦時という場で試される人間性には、色々と考えさせられました。
本筋とはまったく関係ないけれど、個人的にはオリヴァー警部の娘の片想い話が何か和みました。
もしかして、過去にその辺り書かれているのかな?
とりあえず、もう一冊は翻訳が決まっているそうなんですが、他の本も翻訳して!

深い疵 (創元推理文庫)深い疵 (創元推理文庫)
(2012/06/21)
ネレ・ノイハウス

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  • 2012
  • 07/06
  • Fri

更新。

イラストにて、一点追加しました。

bn_20120706172010.jpg
バナーだけは、派手ですな!
七夕っぽいイラストをと思っていたはずなんですが……何か、遠い。
毎度のことながら、迷走してます。

最近、イラストソフトを追加した……は、いいんですが。
(線は手ぶれ補正などがあったり、柔らかかったりと、気に入っている……まあ、だからと、線画作りが楽になったかというと……そうでもなく)
線画だけ利用して、結局は色塗りは今までのソフトを使っていたり。
うん、もっと使いこなしたいけれど……。実際、イラストって何を描けばいいのやらって感じで(笑)
小説のイメージをあまり表に出してもなー、と。
思ったりしているもので、うむ。

小説はちょこちょこっと書いてます……。

↓ダウンロード版を使用。
CLIP STUDIO PAINT PROCLIP STUDIO PAINT PRO
(2012/07/06)
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