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January February March April May June July August September October November December
2016(Wed)

「夏に凍える舟」ヨハン・テオリン著

読感/翻訳小説

「夏に凍える舟」ヨハン・テオリン著/

エーランド島に美しい夏がやってきた。島でリゾートを経営する富裕なクロス一族の末っ子ヨーナスは、海辺で過ごす二年ぶりの夏に心躍らせていた。しかしある夜、ボートでひとり海にこぎだした彼の目の前に、幽霊船が現われる。やっとのことで陸に戻ったヨーナスは、元船長イェルロフのボートハウスの扉をたたく。少年から話を聞いたイェルロフは、不吉な予感を覚える…。一方その少し前、復讐を誓うある男が島に帰りついていた。記憶と思いを丹念に描き上げた、エーランド島四部作をしめくくる傑作ミステリ!

↑本の内容紹介から。

二十世紀末のスウェーデンのエーランド島を舞台にしたミステリシリーズ四部作、の最終巻です。
「黄昏に眠る秋」「冬の灯台が語るとき」「赤く微笑む春」に続いての今作。
四部作ですが、お話のメインとなる事件は、それぞれ単独の物なのでどのお話から読んでも大丈夫!
このシリーズの探偵役にあたるのが、元船長のイェルロフさん。八十過ぎの老人で、ホームに入っているのだけれど、夏の間は自分の別荘(家)に戻ってきています。
そんな観光シーズンで賑わうエーランド島に、様々な人が集います。
リゾート地を経営する一族の一人、ヨーナス少年に、リゾート地に出し物に雇われたDJのリーサ、そして復讐心を抱える男。
に、イェルロフさんの四人の視点と、1938年代にある国へ渡った男の過去パートで、お話は綴られていきます。
ヨーナスが出会った幽霊船に、イェルロフさんが過去に経験した死んだ男の棺から聞こえたノックの音と。
怪奇的な雰囲気をまとっているところが、このシリーズの好きなところ。
(でもあくまで雰囲気なので、そういったオチをつけたりはしないので、大丈夫)
現在パートは復讐しようとする男と、その男を撃退しようとする攻防戦が、ハラハラドキドキ。
そして過去パートで綴られるのは理想郷だと思われていた地の現実は、粛正の嵐という……。
今日は処刑を命じる側だった人間は、翌日には処刑され――と。
遠い過去のお話のはずなんですが、昨今は平気で自分と立場を違う人を排除しようとする風潮に……重なってしまい、ヒリヒリする。

「だが、今世紀そのものがあまりいいものじゃなかった……戦争と死と貧困。もうじき終わるのが嬉しいよ。二十一世紀はずっといいものになるはずさね」
(P515)


そして終盤、二つの戦争を経験したイェルロフさんが口にした二十一世紀への希望が、胸に詰まりました。
(「二十一世紀は良い時代だよ」と胸を張って言えるような時代が来ればと、願います)
大好きなシリーズ、最後まで読めて良かったです。

夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

黄昏に眠る秋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

赤く微笑む春 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)




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January February March April May June July August September October November December
2016(Fri)

読書。

写真日記。

「プラハの墓地」「ゴーレム」「夏に凍える舟」読了。
「プラハの墓地」と「ゴーレム」はちょっと読むのに苦戦しましたが、面白かった。
「夏に凍える舟」は大好きなシリーズの最終巻。
もう終わってしまったのが寂しくも、最後まで読めて良かった!
現在はキャロル・オコンネルの「ウィンター家の少女」読中。
こちらも大好きなシリーズ!






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January February March April May June July August September October November December
2016(Thu)

ひな祭り。

写真日記。

気がついたら、三月ですか。そうですか。
花粉が飛び始めて、若干鬱な今日この頃です。

だけど、まあ。とりあえず、ひな祭り!ひな祭り!
ということで、カレンさんとジュリアさんにピンクなお着物を着ていただいて、ひな祭りっぽく。




前回の日記に書きました通り、「カクヨム」さんで小説公開しています。
とりあえず「薔薇の女王」「飛べない鳥たちの恋歌」「蒼天の君」を本編、完結まで。
あと「秘密を閉じ込めて」を現在、6話まで。ぼつぼつと更新していきます。
サイトに掲載されているものと内容は変わっておりませんので、ご注意を。





↓以下、二月の読書のまとめ。

(.. Read more)


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