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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「猫舌男爵」 皆川博子著

読感です。

「猫舌男爵」 皆川博子著

棘のある舌を持った残虐冷酷な男爵が清純な乙女を苛む物語。

↑本の内容紹介から。

内容紹介に騙されちゃいけません(笑)

「猫舌男爵」とは、棘のある舌を持った残虐冷酷な男爵が清純な乙女を苛む物語…? 爆笑、幻惑、そして戦慄。小説の無限の可能性を示す、瞠目すべき作品世界。表題作ほか4編を収録した短編集。

↑こっちがより正確な内容紹介。「?」に注目ですよ!

全体的に人生を見つめるお話が集まった短編集だったかな。
表題作の「猫舌男爵」に、とにかく笑った。笑った。
とある国の学生ヤン・ジェロムスキがヤマダフタロのコーガニンポに(山田風太郎の「甲賀忍法帖」です)感銘を受け(その割に、くのいちを九分の一と訳す、この時点で、ヤンの日本語の理解力がかなりあやしいのがわかるかと思いますが)、日本語を学ぶ過程で「猫舌男爵」という日本人が書いた日本語の本を自国語に翻訳した、その「あとがき」とその本を読んだ人たちから届いた書簡やら、会話から成り立つお話。
まずヤンという人物が笑える。
猫の舌の話から、何故か滔々と拷問の話を書き綴っているに辺り、割と目的を見失う人物で(というか、自分が言いたいことばかり言って、人の話をよく聞かない困ったクン)
肝心の「猫舌男爵」の話についてまったく関係のないような「あとがき」が、それは笑える。
その「あとがき」を読んだ先生やら日本人からの手紙がまた笑え、そこに生じたドタバタも笑え、もうかなり笑いました。
笑える話をお探しの方は、この話だけでも読んでみて!
(本屋にはないと思うので、図書館で)
それでいて、どこが人生を見つめるお話なんだ?と言えば、
ネタばれになるかもしれないので、反転。
「露(つゆ)」と消えて死ぬことを望んだ人が「蕎麦汁(つゆ)」に消えたこと。なんと、人生の儚いこと!この辺の皮肉も苦笑を誘う

「睡蓮」はカミーユ・クローデルの評伝から示唆を受けたお話とのことです。書簡や日記などを過去へと遡って行くことで、悲しい人生を描いています。
「オムレツ少年の儀式」もまた貧しい田舎から出てきた少年の、カフェの花形であるオムレツ係になった人生を語っています。そうして、ラストには驚愕。
「太陽馬」は、焼け残った小説の間に、元コサックの人間の人生が描かれているといいますか。作中小説ともども、圧倒されました。

お気に入りの一冊になりそうです。

猫舌男爵猫舌男爵
(2004/03)
皆川 博子

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