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松原冬夜

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「冬の旅人」 皆川博子著

読感です。

「冬の旅人」 皆川博子著

十九世紀末、帝政露西亜。十七歳の川江環は、日本人で初めて画学生として留学をゆるされる。がんじがらめの女学院を抜け出し、混沌のペテルブルグ、流刑地シベリアと憑かれたように彷徨い、それぞれの土地で絵筆を執り続ける環。露西亜という船に運命を託した環は、やがて革命の大きな渦へと呑み込まれてゆく―。

↑本の内容紹介から。

主人公である環ことタマーラの一人称で語られた、彼女の人生の物語。
芸術家であるからか、どこか意識がトリップし、幻想的な雰囲気を漂わせつつ語られる、激動のロシアを背景にして、彼女の怒涛の人生が凄いのなんの。
幼少の頃に魅せられた一枚の絵に突き動かされ、ロシア留学を果たすも、送還されそうになっては女学院を脱走し、身を寄せた画学生がテロを企んだと無実の罪でシベリア送りになるのに、付き添ってシベリアへと向かったりと、波乱万丈。
タマーラの芸術家としての感情というか思考の揺れ動く幅がかなり大きくて、共感を覚える部分もあれば、理解しかねる部分もあり、それでも目を離せず追いかけてしまう、作者の筆力はもう本当に尊敬します。
終盤、ロシア革命に立ち会うタマーラのニコライ一家に対する感情移入が、読んでいる私も引き込んで、躯に対する描写に思わず震えてしまいました(……残酷すぎる)
歴史の中で名前だけの存在だった人たちが、血と肉を持った人間であったことを実感しました。
(ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の一家の名前を覚えた)
後、ボリシェヴィキが人名じゃないことを知り、勉強になりました……。

色々、勉強になりましたです、はい(お馬鹿で、すみません)

冬の旅人冬の旅人
(2002/04)
皆川 博子

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