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松原冬夜

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「たまご猫」「骨笛」 皆川博子著

読感です。

「たまご猫」 皆川博子著

遺書さえものこさずに自殺してしまった姉が、いたずらに鉛筆で紙に書き散らしていた“クライン・キャット”という謎めいた文字。この奇妙な言葉だけを頼りに、生前には知りえなかった姉の素顔をさぐろうとした妹を待ちうける、不可解な恐怖の正体とは?日常生活にぽっかりとひらいた陥穽を描いた表題作「たまご猫」をはじめとして、夢とうつつの狭間に生じる不条理を題材とした、妖しくも美しい、10篇の恐怖のかたち。

「骨笛」 皆川博子著

ウサギママの経営するコーヒー屋。10年ぶりに訪れたマユ。しかし、店は今日でクローズだ。若い女が平たい大きな包みを抱えて入ってきた。「骨笛」という題の絵だ。画布は平面だが、その部分が暗黒の空洞ででもあるかのような。ポケットから骨笛を取り出し、吹きはじめた。白い玉を磨いたような笛。なかば透明な笛は、ふっと消えたり、形を見せたりする。摩訶不思議な世界を描いた表題作ほか7編。

↑本の内容紹介から。

この著者の短編集「蝶」や「ゆめこ縮緬」が大正から戦後間もない頃まで時間設定で、昔の趣のある美しい日本語で綴られた作品集であったのなら、この「たまご猫」と「骨笛」は現代で、一人称で語られていることからか(そうじゃないお話もあります)、割と平易な文章です。読みやすいと言えば、読み易い。
現実に添いながら、それでも非現実が混在する不思議な世界観が妖しく、何だか地に足が付いていないような感覚を受けます。
うっかりしていると、あちら側に足を踏み込んでしまうような、引力がありました。
「骨笛」の方はそれぞれ独立した短編でありながら、一部関連するところがあり、誰が生者で誰が死者か、わからない。
そんな境界線のあやふやさが、二つの短編集には共通しており、そら恐ろしく、妖しく、幻想的でどっぷりハマりました。
良かったです。

たまご猫 (ハヤカワ文庫JA)たまご猫 (ハヤカワ文庫JA)
(1998/01)
皆川 博子

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骨笛 (集英社文庫)骨笛 (集英社文庫)
(1996/11)
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