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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「ゆめこ縮緬」 皆川博子著

読感です。

「ゆめこ縮緬」 皆川博子著

女橋のたもとで拾った蒔絵の女枕。好きな男ができると髪が伸びてからみつく、そんな女に追われる男も、また異界の住人か。幻想と官能が妖しく交錯する短編集。

↑本の内容紹介から。

短篇集「蝶」と同じく大正から昭和初期辺りの、趣のある美しい文章で描かれた「和」の幻想小説。
八編の短編が妖しく、背筋を冷たい指先でなぞる様な薄ら寒さと、どこへ堕ちていくのかわからない、行けど行けど果てのない、同じところをぐるぐると廻る、そんな幻想世界を描いています。

↓もう、何だか気を抜いたら、魂は取り込まれ、身体が沈んで腐って逝きそうな……そんな錯覚に襲われるのは、私だけですか?

 まず、目に入ったのは、前庭の石畳を深紅に埋め尽くした落ち椿である。ただひともとの八重椿が盛りを過ぎ、へりはやや茶色に枯れた花びらが、降り積もり落ち積り、厚い層をなし、下の方は腐爛して溶けはじめ、雨のなかを踏む足元で血の色を滲ませる。雨の音にたえかねて、また一輪ほたと、緋に緋をかさねる。門から母屋までほんの一間もなく、前庭とよぶのもおこがましい空き地だが、落ち椿の海は、一瞬、果て知れぬ広大な虚無を広げたのである。

    (皆川博子著「ゆめこ縮緬」収録、青火童女より抜粋)


妖しく、美しい別世界に足を踏み入れたように、小説世界に浸ってしまいました。
良かったです。

ゆめこ縮緬ゆめこ縮緬
(1998/05)
皆川 博子

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