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2008(Thu)

「妃は船を沈める」 有栖川有栖著

読感/国内小説

というわけで、読感です。

「妃は船を沈める」 有栖川有栖著

臨床犯罪学者・火村英生、かつてない強敵と対峙す!
所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。
〈妃〉と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。
……凄惨な殺人事件。
絶好調の著者による、妖しくも哀しいムードに満ちた、最新長編本格ミステリ。

↑本の帯から。

有栖川有栖さんの二大シリーズのうちの火村シリーズの最新刊。
私はもう一つのシリーズの江神さんが大好きなんですが、アリスはこちらの作家アリスの方が好きです。
(江神シリーズに出てくる大学生アリスが構想しているミステリー小説に出てくるのが、火村先生で。火村シリーズに出てくる作家アリスが江神さんを書いているという相互関係があったり)

と、今作は二本の中編を幕間でつないだ長編という構成。
第一部「猿の左手」では有名な(……私は知らないんですが)ウォリアム・W・ジェイコブスの短編「猿の手」の新解釈を交えながらの、事件解決。
火村先生と同じタイミングで、事件の真相がわかりました!
おお、私の推理力もあがったじゃん……いえ、すみません。調子に乗りました。
直感です。
多分、それこそ「猿の手」を知らなかったからでしょう。
幕間を挟んで(この間に二年の月日が経っている)
第二部「残酷な揺り籠」は「猿の左手」の事件関係者と再び、遭遇。
犯人はあの人だろうという、直感はまたしても当たり、「うわー、騙された」という驚きはありませんでしたが。いや、追い詰めていくところがメインかな。
それでも、やっぱりこのシリーズも好きだなと思う。
うん、アリスはやっぱりロマンチストというか、センチメンタリストだ。

あ、火村助教授が准教授になったのが、字面的にも響き的にも残念かな。
後、三つの願いが叶うとしたら、自分は何を願うかなと考えた自分が……アイタタタですね。
(願いは自分で叶えるもの)

妃は船を沈める妃は船を沈める
(2008/07/18)
有栖川有栖

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