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松原冬夜

Author:松原冬夜
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  • 2008
  • 10/01
  • Wed

皆川博子作品精華 「伝奇」 皆川博子著

途中だけど、読感。

皆川博子作品精華 「伝奇」 皆川博子著

ミステリー・幻想小説・時代小説の各分野にわたって活躍する著者の、入手困難な作品を含むジャンル別傑作選集完結編。伝奇時代小説編では、幻の初期長篇「海と十字架」と絵双紙「朱鱗の家」を完全収録。作品リスト付き。

↑本の内容紹介から。

ちまちまと読み進めていたこの本に収録されていた「絵双紙妖綺譚「朱鱗の家」」を読み終えたので(本全体からすると三分の一なのですが)途中だけど、読感。
全十二話からなる怪談集。
和風だったり中華・朝鮮風だったりと読み切りの短編が十二編、美しい文章で描かれていて……もう、うっとり。
このお話は絵双紙というように、挿画と対になっています。
(この挿画も一見の価値があると思いますよ!)
あとがきも収録されていて、それを読むと五本の話は絵の方が先に出来ているという。
ええっ?(びっくりするくらい、お話と絵がマッチしている)
怪談ということですが、切ない恋を描いたものもあって。
こういうお話が好きな人、結構多いんじゃないかなーと思ったり(ジャンルがジャンルなので、その手のお話が好きな人がこの本を取る機会はなさそうな気がします)
美しい文章に色気があって(そういう描写をしているわけではない)妖艶という言葉が似合う。
しかも、私好みの妖しい世界を(妖しいといっても、「あやかし」の妖しいね!)描いていて、もうこの「絵双紙妖綺譚「朱鱗の家」」だけで、本代の元をとったと思えます。堪能堪能!
さらに驚くことに、一編の作品は20枚だっていう。たった、20枚の文章量の中に、あれだけ濃密な世界が描かれているなんて……す、凄いです。
機会がありましたら、是非、図書館などで手にとってみてくださいな。
「幻妖」と違って、まだ買えそうでもありますが。
「寵蝶の歌」「闇彩の女掛」「双笛」「孔雀の獄」が私的に、好きです。

皆川博子作品精華 伝奇―時代小説編皆川博子作品精華 伝奇―時代小説編
(2001/12)
皆川 博子日下 三蔵

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