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2008(Mon)

「太陽の坐る場所」 辻村深月著

読感/国内小説

読感。

「太陽の坐る場所」 辻村深月著

高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。辻村深月の新境地。

↑本の内容紹介から。

辻村さんの小説の面白さは、複雑な人間の心の在り方を心理描写で共感させるところと、(私にとって辻村さんの登場人物たちは本来なら、あまり共感できないタイプの主人公が多いんですが)
仕掛けから「あっ」と驚かされるところにもあると思います。
この作品も、読みながら、ちょっとした違和感を覚えつつ、その違和感に答えを見つける前に、やっぱり仕掛けに騙された!
「キョウコ」に関わったクラスメイト一人一人の、羨望からくる妬み、卑屈といった闇の部分をぐいぐいと抉るように描かれているので、読んでいる間はあまり気持ちがいいとは言えないかも知れません。
でも、読み終わった後は、俯くのではなく自然と顔を上げている。顔を上げて、空を仰ぎたくなる。
そんな読後の清々しさは、良かったです!

太陽の坐る場所太陽の坐る場所
(2008/12)
辻村 深月

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