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2008(Sun)

「踊るジョーカー」 北山猛邦著

読感/国内小説

読感です。

「踊るジョーカー」 北山猛邦著

推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など5つの難事件を収録。

●収録作品
「踊るジョーカー」「時間泥棒」「見えないダイイングメッセージ」「毒入りバレンタイン・チョコ」
「ゆきだるまが殺しにやってくる」

↑本の内容紹介から。

出版社サイトで紹介されているのを見つけてから、気になっていた「お弁当のおにぎり」(……気にするところが間違っている)
きっと、音野くんは、お弁当にこだわりを持っているんだろうと思っていましたが……違った。
「踊る」ではサンドイッチだった!(だから、気にするところを間違っている)
「時間」ではおにぎりを用意していましたが、中身は全部「おかか」だった!(梅干しとか、明太子は?)
時間がない場合はコンビニに寄ってと、別段お弁当にこだわりがあるわけじゃなかったです。
うーん、そこにこだわりを見せれば、音野くんのキャラがいっそう濃く引き立つと思うんですが……。
(それでも、今までの北山さんの作品のキャラよりは、キャラ作りがされていると思います。他の作品はトリック重視で登場人物が淡白で存在感が薄い)
気弱で白瀬さんの背中に隠れているような、依頼に来た人がことごとく、白瀬さんの方を探偵と間違えるほど、探偵に見えない小動物的な音野くんが可愛いです。
でも、どっちかというと「名探偵」という存在に夢を見て、音野くんを名探偵として盛り上げようとしているミステリ作家の白瀬さんの方が私には可笑しかった。
今までの北山さん作品には見られないコミカル指向で、各話短編で、内容も重くないのでサクサク読めました。
そうしながら、北山さんらしくトリックもしっかり織り込んでいて、楽しめました。シリーズ化するなら、また読みたいです。

踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿
(2008/11)
北山 猛邦

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