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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「黒百合」 多島斗志之著

読感です。

「黒百合」 多島斗志之著

「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死― 一九五二年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。

↑本の内容紹介から。

語り手である「私」の少年期を回想する形でお話は語られ、その合間に少年たちの親世代の話が挿入されて、そこには謎や事件があり、それが「私」の少年時代に関わって、また事件が起こる。
文章は洗練されているといいますか、余計な装飾がないから読みやすくて、ページは進みます。
ラスト、騙されたという感じもありました。
……でも、何だろう。全体的に何が伝えたかったのか、よくわからない印象を受けました。

ネタばれになるかも知れないので、反転

少年期の淡い初恋を描くなら……親世代のそれは必要なかった気がします。
謎で読んでいる人を驚かせたかったのなら、その謎が解けた瞬間の衝撃がないのも……物足りないというか。
あの謎が解けたところで、(読んでいる人にだけ解るという感じで)登場人物に対して何一つ変化をもたらすものではなかったら、それはエピソードとして必要ないのではと思ってしまいました。
関係性もそれで変化したという気がしないのですが(……私の読み込みが足らなかったのか)
そして、読んでいる人間に対しても、何か考えるようなきっかけを与えてくれるとも言い難く。

青春ものとしても、ミステリとしても中途半端な感じがしてしまったかな。
辻村さんの本とか読んでいたら、この作品は淡白に感じる。
後、戦中戦後という背景では、皆川博子さんの「倒立する塔の殺人」の印象が濃く、私の中に残っていて、この「黒百合」の描写は薄く感じてしまいました。
どちらかに焦点を絞っていれば、良かったような気がします。
タイトルの「黒百合」は……ああ、そういう意味でしたか。



黒百合黒百合
(2008/10)
多島 斗志之

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