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2009(Tue)

「読み違え源氏物語」 清水義範著

読感/国内小説

「読み違え源氏物語」 清水義範著

夕顔は実は生きていた! その驚くべき正体と、事件の黒幕とは? ミステリー「夕顔殺人事件」を始め、源氏物語を斬新に解釈する八篇

↑本の内容紹介から。

源氏物語を色々な切り口から、語り直した八編の短編集です。
源氏物語を下敷きにしているだけで、一つ一つに繋がりはありません。
「夕顔殺人事件」推理小説を一万冊以上読んだミステリー・マニア千原章太郎(←何か、私好みの変わり者の匂いがした)が源氏物語を推理小説として読むと面白いという。
いや、普通はそんな読み方しないだろというところを、ミステリとして読みこんで語る千原の推理に思わず、「夕顔は××だったのかっ?」と、丸めこまれそうになりました(笑)
「プライド」は六条御息所を熟女女優に据えて、現代風に描いています。「愛の魔窟」も企業の派閥を源氏物語の人間関係に重ねて、朧月夜の話を。
「ローズバッド」は末摘花のお話を海外を舞台に、「最も愚かで幸せな后の話」は藤壺の話を寓話風に、フジツボーシャ、ヒカリッぺと言った感じで。
「かの御方の日記」は葵の上の視点から。「うぬぼれ老女」は典侍の視点から。
「ムラサキ」は園芸趣味の干刈源一が希少な高原植物「ムラサキ」を育てるという。
どれも原作とは違う角度や味付けで描かれておりますが、うん、源氏物語だった!(笑)
「ムラサキ」なんて、花を育てている話なのに、もうそのまま源氏物語の紫の上の話と言えるような。
ざっくりと「源氏物語」の流れを知っていると、面白い。
逆にこの本を読んでから「源氏物語」に入ると、古典という取っ付きにくさを払拭してくれるんではないでしょうか。
楽しかったです!

読み違え源氏物語読み違え源氏物語
(2007/02)
清水 義範

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