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2009(Sat)

「骸の爪」 道尾秀介著

読感/国内小説


「骸の爪」 道尾秀介著

ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たのは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で頭から血を流す仏像。しかも翌日には、仏師の一人が消えていた。道尾は、霊現象探求家の友人・真備と、真備の助手・凛との三人で瑞祥房を再訪。数日後、さらに仏師が一人、工房の天井に血痕を残して消える。「二人はもう生きていない」と呟く先代房主。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とは?それは呪われた仏像と、どんな関係が。

↑本の内容紹介から。

不可思議な現象にホラー的なものを最初想像しましたが、中身は本格推理小説でした。
(久しぶりに、こういう雰囲気の読んだ。昔はよく読んでいたけれど。読みながら島田荘司さんの「龍臥亭幻想」が頭の中によぎりました)

――からかわれていたのか。

という、文章が本の中にあり、読んでいるこちらが、からかわれているのかと思うような、作中の人物たちが重ねた勘違い。
だけど、その勘違いがドミノのように連鎖して、引き起こされた悲劇が切なかったです。

骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)
(2008/10)
道尾 秀介

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