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2009(Mon)

「鉛を呑まされた男」 ジャン=フランソワ パロ著

読感/翻訳小説


「鉛を呑まされた男」 ジャン=フランソワ パロ著

1761年パリ。ルイ15世の娘アデライード王女の側近であるリュイセック伯爵の館で、変死体が発見された。醜くしぼんだ老人のような遺体は、なんと伯爵の若き子息のものだった。現場は密室で、伯爵も息子は自殺したのだと主張するが、警視ニコラは殺人だと直感する。伯爵は何を隠そうとしているのか?持ち前の妄想力と正義感で捜査を始めたニコラは、事件の裏に、ある秘密組織の存在を嗅ぎつけ…。人気シリーズ第2弾。

↑本の内容紹介から。

「ブラン・マルトー通りの謎」の続巻。とはいえ、事件は一話完結なので、この話からも入れます。
前作から数年が立っているので、ニコラも成長した感じ。割と悩むことなく、捜査を進めていっています。サルティンから面倒ごとを丸投げされているのにね!
読んでいるこちらとしてもスムーズにお話に乗ることができました。

まあ、途中、「ちょっと待て! ニコラ」と思う場面もありましたが。
幾ら流されたとはいえ、尋問している相手と情事は……

奇妙な殺人事件の犯人は、割と直ぐにわかると思う(密室のトリックもそんなに奇抜じゃないので)
けれど、幾人もの思惑によって、王宮内の権力争いや国王暗殺の陰謀など、複雑に絡まり、ニコラも時折ピンチに陥ったり、と。
先が気になって、しょうがなかったです。
それと、このシリーズは描写が細かく、実際に18世紀のその場にいるような感じで、作品世界に思いっきりひたり、楽しい読書時間を過ごすことができました。
第三弾の刊行は決まっているので、今から楽しみ!
できれば、その後のシリーズも出して欲しいな。

鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)
(2009/08/10)
ジャン=フランソワ パロ

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