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2009(Tue)

「祝山」 加門七海著

読感/国内小説

「祝山」 加門七海著

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく―。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。

↑本の内容紹介から。

この作品は、怖いと思う人にはとことん怖いと思うけれど、怖くない人には怖くないお話だと思います。
私は怖くない派です。
だって、心霊スポットなんかには、行かないもん!(言い切った!)
怖がりの見たがりですけれど、危険なところには近づかない自制心は持ち合わせている(単に臆病と言ってしまえば、それまでですけど。でも、人間って本能が危険を感じるから、怖いと思うのではないかな)
というわけで、登場人物に共感することなく、もうどちらかと言うと、「自業自得だよ、あなたたたち」と冷淡な立場で読んだから、怖くなかったです。
別に、肝試しするなとは言わないです。(まあ、そういうところに安易に近づいて、何かあっても同情はしないけれど)
ただ、この作品に出てくる登場人物たちは、呪われて当たり前のことをしている。
勝手にものを持ち帰ったり、神社に唾を吐いたり……。
良識的な部分が欠落している人に、同情できない(実話が元だと言われてもね)
それとこの呪いようなものは、無関係な第三者を否応なく巻き込んでいくという感じではなかったので、理不尽さに恐怖するということもなかったんです。
主人公は巻き込まれている感じだけど、それも自分から首を突っ込んだ部分があるので……。
だから、自分の身にこの災いが降りかかったらと、想像して背筋が凍るということもなかった。
最後まで、傍観者という位置から動くことはなかったので、私には怖くなかったです。
でも、過去に心霊スポットなどに行ったことがある人とかは、一歩間違えていたら――とか、想像したら相当に怖い話になるのではないかな。
怖くはなかったけれど、小説として面白なかったかというと、そんなことはないです。
教訓というか、そういうものを考えられましたので。

怖さでいえば、この間読んだ実話怪談本の方が怖かったかな。

祝山 (光文社文庫)祝山 (光文社文庫)
(2007/09/06)
加門 七海

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