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2009(Mon)

「花と流れ星」 道尾秀介著

読感/国内小説

読感です。

「花と流れ星」 道尾秀介著

死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。凛にほのかな思いをよせる、売れないホラー作家の道尾。三人のもとに、今日も、傷ついた心を持った人たちがふらりと訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。拾った仔猫を殺してしまった少女。自分のせいで孫を亡くした老人…。彼らには、誰にも打ち明けられない秘密があった。

↑本の内容紹介から。

「流れ星の作り方」「モルグ街の奇術」
「オディ&デコ」「箱の中の隼」「花と氷」の5編。

「背の目」「骸の爪」の真備シリーズの短編集です(私はまだ「背の目」を読んでいない)
でも、シリーズを読んでいなくても大丈夫だと思います。
(「骸の爪」よりそれぞれの関係がわかりやすかったように思うから。そして、その関係性が微笑ましかったり)
一番好きなのは「流れ星の作り方」かな。
犯人がどうやって逃げたかというミステリ部分より、少年が流れ星に託した想いがグッと胸に来る。
他「花と氷」老人が贖罪のためにしようとしたことは許されないと思う。
(ネタバレにつき反転→だからこそ、間に合って良かったとホッとした
でも、悲しみの深さが伝わってきて、切なくて……心に残る。
特に凛さんが「哀しんだ人は、いつになれば笑えるのだろう。笑うというのは、哀しみを忘れることなのだろうか」と心に思った一文が、妙に考えさせられました。

花と流れ星花と流れ星
(2009/08)
道尾 秀介

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