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2009(Sun)

「鬼の跫音」 道尾秀介著

読感/国内小説

読感です。

「鬼の跫音」 道尾秀介著

心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。

↑本の内容紹介から。

「鈴虫」「ケモノ」「よいぎつね」
「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」
六編の短編集。

それぞれ、登場人物の一人にSと称される人物が登場しますが、独立した短編集です。
ホラーとしては、怪奇ととるか狂気ととるかは、読み手次第といった感じでしょうか。
それによって、受け取る怖さも違ってくるかな?
小さな歪み、静かな狂気、薄暗い悪意といったもので、少しずつ浸食してくる感じ。
(怖い怖いと叫びたくなるような、そんなホラーをお求めの方には向かないかも)
お話は明るくないので、かなり読み手を選ぶと思います。
また、どんでん返しを配したミステリという読み方も出来ます。
私はどの話にも用意されていた、どんでん返しの方に唸らされました。
そういうオチは予測していなかったよ、と。
気に入ったのが「冬の鬼」
日記形式で書かれており、最初は日付を気にしていなかったんですが、これは新しい方から過去へと戻って行っている。
それに気づかない自然な流れの文章で、最後(始めと言うべきか)に辿りついたときのそれに、やられました。
後、フォントが普通とは違った感じで、凝っていて。私的には、結構面白かったです!
(人にはあまり、気軽にオススメと言えない暗さですけれど)

鬼の跫音鬼の跫音
(2009/01/31)
道尾 秀介

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