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2010(Mon)

「Another」綾辻行人著

読感/国内小説

「Another」綾辻行人著

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。

↑本の内容紹介から。

語りが中学三年生の一人称ということで、文章は読みやすく、670ページ近くありましたが、サクサクと。
止めるに止められず、一気読み(読み終えたのは、丑三つ時!)
前半部分は「何が?」「何で?」という部分が明らかにされず、違和感がざらざらした感触で気持ち悪いような。
少しずつ、主人公が置かれている立場が明確になっていけば、呪いを解くためとはいえ、それらを行ってしまう部分が怖い。
(追い詰められているのはわかるけれど、でもな……)

後半部分は「誰が?」を伏線がちゃんと張ってあるので、読んでいるこちら側も推理できる、ミステリ的な楽しみもあり、面白かったです。
(私は、いいところまで詰めたけれど、その人の肩越しに別の人を指差してしまったという……苦笑)

一応、ホラー小説ということですが、呪いの条件がある程度決まっているので、読んでいるこちら側はそれほど恐れ戦くといった怖さはないと思います。
(登場人物たちの行いに、私は怖れを抱きましたが)
ただ、死が出るシーンではスプラッタ的な描写があるので、流血が苦手な方は注意した方がいいかも。

AnotherAnother
(2009/10/30)
綾辻 行人

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