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2010(Tue)

「狐罠」 北森鴻著

読感/国内小説



「狐罠」 北森鴻著

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘董堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘董堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。

↑本の内容紹介から。

旗師・宇佐見陶子シリーズの第一弾。
目利き殺しを仕掛けられた陶子さんが、相手に目利き殺しの罠を仕掛ける、騙し騙されのコンゲームに、殺人事件の謎が絡まる。
殺人事件で介入してくる根岸刑事もなかなか食えない人で、陶子さんを利用しようとする。
先が気になってしょうがなかったです。
骨董品や贋作などの蘊蓄も興味深く読め、面白かった!
(しかし、美術館などで鑑賞し本物だと思って感動したものが贋作だったら……どうなんでしょうね? 贋作としての巧妙さに賞賛を上げて良いものか、本物を見分けられなかった己の目に失望すべきか)
潮見老人の贋作作りに対する職人としての在り方は、作っているものは贋作(犯罪)ですが、身を削り魂を削ってこそプロというか、なんというか。
贋作作りのシーンでは、鬼気迫るものを感じ、人物描写も読み応えありました。
かといえば、プロフェッサーDとか、マンガっぽい名前の御仁も出てくる(笑)

狐罠 (講談社文庫)狐罠 (講談社文庫)
(2000/05/12)
北森 鴻

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