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2010(Sat)

「スコーレNo.4」 宮下奈都著

読感/国内小説


「スコーレNo.4」 宮下奈都著

自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。

↑本の内容紹介から。

妹にコンプレックスを感じて、自分には何もないと思っている長女の麻子さん。
そんな麻子さんの、少女から大人へと変わっていく様を派手さはないけれど丁寧な心理描写で描かれていて、良かったです。
透明感のある文章は、しっとりと内側に染み込んでくる感じ。
就職し職場で戸惑いながらも成長していく後半も好きですが、少女の頃の初恋にふわふわと浮かれている部分が微笑ましくて、可愛かった。
初恋の顛末は、あうって感じですが(学生時代にはありそうな別離といいましょうか)
二度目の恋も、また。
一人立ちしてからの恋とか、そちらも恋愛小説が好きな方には注目かも?

余談ですが、この本の中には私が「蒼天の君」で書こうとしていたテーマみたいなものが詰まっていました。
書く前にこの本を読みたかったような気もしますが、読んでたら「蒼天の君」は書かなかったかもしれない。
自分の言葉で書くことに意味があったと思うので、書き終わってからこの本に出会って良かったと思うことにします。
文章が好みだったので、他の作品も読んでみたいと思いました。

第一印象で、北村薫さんの名前が浮かんだ。
(あくまで、第一印象ですが。北村さんが好きな方には、合うかも?)

スコーレNo.4 (光文社文庫)スコーレNo.4 (光文社文庫)
(2009/11/10)
宮下 奈都

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