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2010(Tue)

「ふたつめの月」 近藤史恵著

読感/国内小説

「ふたつめの月」 近藤史恵著

契約社員からようやく本採用になった矢先、解雇をいいわたされた久里子。心から喜んでくれた両親の手前、出社するふりをしては日中ぶらぶらと暇をつぶす毎日を送っていた。ある日、偶然すれ違った元同僚の言葉に不審な点が――もしかして私、自分から辞めたことになってる? 近藤史恵版『隅の老人』第2弾。

↑本の内容紹介から。

「賢者はベンチで思索する」の続編となりますが、読んでなくても大丈夫かな。
三話構成の短編連作、日常の謎系……の範囲に入るミステリ。
(ハッキリとそう言いきれない部分もありますが)
前作は久里子さんが喫茶店でバイトしていた時の話です。
本作は就職してリストラされたところから始まっています。
リストラされた久里子さんの抱えている戸惑い。
前へ歩き出したいのに、どうしていいのかわからない迷いなどは、等身大で誰もが感じるところだと思う。
そこへの赤坂さんの言葉はじんわりと染みてきました。
第二話は久里子さんの恋愛が軸に話が進みました。
じれったさはあったけれど、読後、温かい気持ちになれました。
朴念仁と思ってゴメンよ、弓田さん。
全編通して、何よりもアンとトモ(二匹のわんこ)には和んだ。

人それぞれでしょうが私にとってこのシリーズは、赤坂さんの言葉や久里子さんの思考が、私の中でストンと隙間に入り込むようにハマる。
好きです。

最後にどこに行き着くか、ではなくて、ただその道を歩いていることを楽しいと思える。そうだったら、どんなにいいだろう。(P161より)

ふたつめの月 (文春文庫 こ 34-4)ふたつめの月 (文春文庫 こ 34-4)
(2010/05/07)
近藤 史恵

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賢者はベンチで思索する (文春文庫)賢者はベンチで思索する (文春文庫)
(2008/06/10)
近藤 史恵

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