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2010(Wed)

「魔法使いの弟子たち」 井上夢人著

読感/国内小説

では、読感。

「魔法使いの弟子たち」 井上夢人著

山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の“竜脳炎”感染者で意識が戻ったのは、三名だけだった。病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。壮大なる井上ワールド、驚愕の終末―。

↑本の内容紹介から。

アイディアの奇抜さが面白くて好きな小説家・井上夢人さんの新作は、致死率が高いウィルス感染から生き残ったら、超能力が備わっていたというお話。
「念動力」「千里眼」「××(← 一応ネタバレを考慮して、伏字)」といった後遺症を得た三人は、基本的には受け身です。
めぐみさんは、ウィルスの感染源となったことで、罪悪感を覚えているくらい。
そんな彼らは研究対象として、病院保護の下で暮らしながらも、世間と繋がるために、能力をテレビで公開する。
動物園の珍獣としてでもいい、受け入れて貰おうとしているところへ、事件が起こる。
(ネタバレを考慮して、反転→それは彼らが体内に保有したドラゴンウィルスの「生命防御システム」によるもの。彼らを害そうとするものを、意思と関係なく排除してしまう
周りが勝手に事態を大きくしていっている感じです。
この辺、お話は荒唐無稽なのに、警察の頭でっかち(面目保全のための融通の利かなさとか)妙に、現実的でした。
ラストは受け手に寄って印象が変わると思いますが、私は人類への警告ともとれる気がした。
SFが苦手なので、カタカナ用語を警戒していたんですが、すらすらと読めて面白かったです。

魔法使いの弟子たち魔法使いの弟子たち
(2010/04/02)
井上 夢人

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井上さんの著作には、「オルファクトグラム」も面白くて、オススメ!
(事故で警察犬並みの嗅覚を得た青年が、姉を殺した犯人を追う)

オルファクトグラム(上) (講談社文庫)オルファクトグラム(上) (講談社文庫)
(2005/02/15)
井上 夢人

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オルファクトグラム(下) (講談社文庫)オルファクトグラム(下) (講談社文庫)
(2005/02/15)
井上 夢人

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