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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「螺旋」 サンティアーゴ・パハーレス著



「螺旋」 サンティアーゴ・パハーレス著/

大ベストセラー小説『螺旋』の作者トマス・マウドは、本名はもちろん住んでいる場所すら誰にも明かさない≪謎≫の作家。
「なんとしても彼を見つけ出せ!」出版社社長に命じられた編集者ダビッドは、その作家がいるとされる村に向かう。
一方、麻薬依存症の青年フランは、盗んだバッグに偶然入っていた『螺旋』をふと読み始めるのだが……。

いったいトマス・マウドとは何者なのか?
2つのストーリーが交錯する時、驚くべき事実が明らかになる!

驚異のストーリーテラーが放つ、一気読み必至の長編小説。

↑本の内容紹介から。

謎のベストセラー作家を探しだす指令を受けた編集者ダビッドのメインストーリーと、麻薬依存症の青年フランのストーリーが交互に展開しながら進みます。
話の本題に入るまでが長かった気がしますが、登場人物の魅力からか、飽きませんでした。
地味に奥さんに頭があがらない、ダビッドのキャラが、この人が探偵役で大丈夫なの?と、やきもきさせられたり(笑)
実際、……ただの覗き間になっていたりね。
ただ、登場人物たちが抱える悩みや不安は等身大で(いや、麻薬中毒から抜けられるかどうかという悩みは、等身大とは言えないかもしれませんが……)、実在するような人物描写に、小説というより、そこに生きている人たちの人生を語り聞かさせれているような気になりました。
「偉大な物語は、ときに読者の人生すら変えてしまう」そんな感想を抱き、読後前向きな気持ちにさせてくれる本でした。
エステーバンとアリシアの夫婦が良かったな。

螺旋螺旋
(2010/02/27)
サンティアーゴ パハーレス

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