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2010(Tue)

「ぼくの名はチェット」スペンサー・クイン著

読感/翻訳小説


「ぼくの名はチェット」スペンサー・クイン著

リトル探偵事務所に持ち込まれた、ある優秀な女子高校生の失踪事件。母親の心配をよそに、一度は何事もなく帰宅した娘が再び姿を消し、元刑事でバツイチの私立探偵バーニー・リトルは誘拐事件と判断、相棒の大型犬チェットと調査を開始した。しかし、身代金要求はなく、父親である不動産業者は、単なる家出だと主張して誘拐事件とは認めず、バーニーは解雇されてしまった!警察犬訓練所を優秀な成績で卒業…は、できなかったが、とにかく優秀で愛すべき名犬チェットも、おのれの嗅覚を信じ、危険もかえりみずバーニーをサポートするが…。チェットが犬の視点、犬の心ですべてを語る、全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作ミステリ。

↑本の内容紹介から。

警察犬学校を優秀な成績で卒業しそこなった……(具体的に理由は書かれていないけれど、何となくわかるぞ)チェットの一人称で、このお話は全編綴られています。
犬視点です。
勿論、人間の言葉が話せるわけではありません!(人間の言葉はわかるけれど、難しい言い回しは理解できずに勘違いします)
そんなチェットのキャラが魅力的。
バーニーの相棒は自分だと、一人前ぶっている男の子みたいな感じです。
落ちている食べ物には目がなく、目先のことに囚われると大事なことを忘れてしまう、落ち着きのない名犬です。
そんなチェットの飼い主、バーニーは私立探偵。従軍経験があり、射撃の名手、警察からも信頼されているけど……基本的に、金欠。
こちらのバーニーもチェットを大事にし、自然を愛し(砂漠で水資源を無駄にしているのを見ると不機嫌になる)お金にならないとわかっていても、最後まで捜査を続ける。
そんな二人の絆がね、いいんですよ!
途中で、チェットとバーニーが引き離されるんですが。
(ネタバレを考慮して反転→チェットが誘拐される。そこでチェットを飼い慣らそうとする奴が出てくるんだけど、チェットは「自分の飼い主はバーニーだけだ」とヘロヘロに弱りながらも、抵抗する
再会するまでにも、また色々と波乱があって、ハラハラドキドキ。
そうして再会できたときには「良かった、良かったね!」と心の底から思った←この時点で、お話はまだ半分!
その後もまた色々とハラハラドキドキで、最後まで手に汗握りました。面白かった!
犬を飼っている人や犬好きさんだけではなく、YA世代にもチェットの冒険小説として、楽しめるのではないかと思います。
二作目刊行が、今から待ち遠しいです!

ぼくの名はチェット (名犬チェットと探偵バーニー1) (名犬チェットと探偵バーニー 1)ぼくの名はチェット (名犬チェットと探偵バーニー1) (名犬チェットと探偵バーニー 1)
(2010/05/28)
スペンサー・クイン

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