29

January February March April May June July August September October November December
2010(Tue)

「ノンストップ!」 サイモン・カーニック著

読感/翻訳小説



「ノンストップ!」 サイモン・カーニック著/

電話の向こうで親友が殺された。死に際に僕の住所を殺人者に告げて。その瞬間から僕は謎の集団に追われはじめた。逃げろ!だが妻はオフィスに血痕を残して消え、警察は無実の殺人で僕を追う。走れ、逃げろ、妻子を救え!平凡な営業マンの決死の疾走24時間。イギリスで売上40万部、サスペンス史上最速の体感速度を体験せよ。

↑本の内容紹介から。

タイトル通り、事件が起こってから息をつく間もなく疾走する、(エピローグを除けば、一昼夜の話)ジェットコースター小説です。
前置きの長い小説が多い中、早々から事件は起こり、主人公は自分が巻き込まれた状況がわからないまま、ただ命の危険があることだけは理解しつつ、逃げる!
同じように読んでいるこちらも、何が起こっているのか気になって追いかける!
主人公の一人称だけで突っ走るかと思いきや、捜査側の視点や殺し屋の視点も入のですが、状況が掴めるどころか、複雑な背景に先が読めず、気が抜けません。
何度かのどんでん返しに、誰が味方で誰が敵なのかもわからなくなる。
主人公は特にスポーツマンってわけでもなく、平凡な営業マンで、かなり傷だらけになっていて痛々しいやら……。
そうして、ようやく主人公が巻き込まれた経緯がわかったと思ったら(ネタバレ反転→奥さんが殺された主人公の親友と不倫していて、その結果という……。それを主人公は初めて知ったとか。主人公は本気で、無関係だったとか!)踏んだり、蹴ったりな状況に思わず同情を覚えます。……が、がんばれ。
後、捜査側の刑事コンビが何気に好き。ボルト警部補とモー巡査部長。互いに信頼し合っている感じが良かったです。(ボルト警部補が主人公のシリーズとか出たら、読みたいなー)
ただ、主人公は巻き込まれ、勢いで突っ走っている話なので、事件の細かな謎は残されている部分があります。
二時間ぐらいの娯楽サスペンス映画を見る感覚で読むのが、丁度いいかも。

ノンストップ! (文春文庫)ノンストップ! (文春文庫)
(2010/06/10)
サイモン・カーニック

商品詳細を見る

Edit