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2010(Sat)

「ミミズクとオリーブ」「嫁洗い池」 芦原すなお著

読感/翻訳小説


「ミミズクとオリーブ」 芦原すなお著/

美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その名探偵だ。優れた人間観察から生まれる名推理、それに勝るとも劣らない、美味しそうな手料理の数数。随所に語り口の見事さがうかがえる、直木賞受賞作家の筆の冴え。解説・加納朋子

↑本の内容紹介から。

「嫁洗い池」 芦原すなお著/


東京郊外に妻と二人で住む作家のぼくの許に、同郷の悪友、河田警部が美味そうな食材を手にやってくる。すると、妻は料理の腕に勝るとも劣らない推理の冴えを見せ、捜査のヒントを示唆する。それに従って、ぼくたちがちょっとした再調査に着手する。とあら不思議! どんな難事件も見事解決する。台所探偵の事件簿第二弾。解説・喜国雅彦

↑本の内容紹介から。

東京創元社 夏の100冊にて紹介されていて、私好みっぽいので買ってみましたシリーズ三冊!(←何故に、一冊も読んでない内からシリーズを揃えようとするのか)
積読本が山ほどあるのにーと、注文した後は少々後悔しましたが。
読んでみると、ばっちり好みでした!
主人公というか語り手は作家である「ぼく」です。探偵役は奥さん。
この二人の夫婦がね、中年なんですが、可愛いです。
雷が怖くてお布団にくるまっちゃう奥さんとか、寝込んだ奥さんに先た立たれたら嫌だなーと妄想を働かせて途方に暮れるぼくとか。
何ですか、その夫婦の仲の良さは!(決して、イチャイチャしているわけじゃないの)
二巻目「嫁洗い池」に収録されている話では、血を吐いた(まあ大したことはないですが)ぼくが病院へ向かう際に、奥さんはお守りを渡したり。また同窓会で旅行に出る奥さんを見送りながら、これが今生の別れになるのではないかと不安になるぼくとか。
もう夫婦愛がいいね! 和みます、ほのぼのしちゃう。
後、安楽椅子探偵もの(ようするに、探偵のもとへ事件の話が持ち込まれて、それを聞いて解決する)なので、基本的に会話が多くなりますが、この会話がまた楽しい!
事件を持ちこんでくる河田刑事の話を、いちいち腰を折るような相槌で邪魔をするぼく。
ぼくは奥さんに頼まれて、現場に調査に行ったりするんですが、奥さんの留守中には河田刑事とプリクラを撮ったりと。
あはははっ! この二人のおっさんキャラがまた楽しいな!
そうして作品の中にはぼくと奥さんの故郷の郷土料理が色々と出てきて、美味しそう。
短編連作なので、一話一話完結しています。
殺人事件も出てきますが、ぼくののんびりとした語り口調に陰惨さはそれほど感じず、割と安心して読めるのではないでしょうか。
オススメです!

ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)
(2000/10)
芦原 すなお

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嫁洗い池 (創元推理文庫)嫁洗い池 (創元推理文庫)
(2003/05)
芦原 すなお

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まだ読んでないけれど、↓三冊目。
わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)
(2007/01/20)
芦原すなお

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