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2010(Sat)

「陸軍士官学校の死 上・下」ルイス・ベイヤード著

読感/翻訳小説

「陸軍士官学校の死 上・下」ルイス・ベイヤード著/

引退した名警官ガス・ランダーは、ウエストポイント陸軍士官学校のセアー校長に呼び出され、事件の捜査を依頼される。同校の士官候補生の首吊り死体から、何者かが心臓をくり抜き持ち去ったというのだ。捜査の過程でランダーは、ひとりの協力者を得る。彼は青白い顔の夢想家で、名をエドガー・アラン・ポオといった―青年時代のポオを探偵役に迎えた、詩情豊かな傑作ミステリ。

才気煥発なポオを協力者に、士官候補生の遺体損傷事件を調べる元辣腕警官のランダー。だが、そんな彼らの前に、第二の死体が現れる。そして、令嬢リーへの愛に全霊を捧げるポオとランダーの関係にも、暗雲が立ちこめはじめていた。内なる孤独を抱えるふたりの男が、陸軍士官学校を震撼させた殺人事件に見出した真実とは―。19世紀アメリカを舞台にした、圧巻の歴史ミステリ大作。

↑本の内容紹介から。

ミステリを好きな人なら知っているだろう、詩人で作家のエドガーアラン・ポオを探偵役に迎えたミステリです。
歴史ミステリという冠がついているけれど、そこら辺はあんまり気にしないで、面白いミステリがあると楽しんでください。
(その時代の風俗描写とか、歴史的な出来事に関わるという感じではないので)
お話は学校から捜査を頼まれたガスと、かれの協力者となったポオの語り(というか、手記と報告書)で綴られます。
薄暗くてひんやりとした空気が足元に漂うようななかを手探りで探っていく、そんな感じの雰囲気です。(←わかりにくい例えですみません)
どこか陰鬱でありながらも奇人のポオの存在が、あまり雰囲気を重くしていない。恋に浮かれたり、と。
(もう少し落ち着いたら?と言いたくなるくらい、浮かれまくっております→それ故に、××たちのことが「ああっ」と)
なかなか事件の真相が見えないなか、犠牲者が増えていく。
そうして辿りついた結末というか展開に「ああっ」と思っていたら、さらに驚くような真相が待っていて、ビックリしました。
ミステリとして面白く、小説としては切なく、上下巻のボリュームですが読んで良かったです。

陸軍士官学校の死 上 (創元推理文庫)陸軍士官学校の死 上 (創元推理文庫)
(2010/07/10)
ルイス・ベイヤード

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