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2010(Mon)

「雨恋」松尾由美著

読感/国内小説

昨日、雷雨が激しかったので電源落としてから、本読み。
雨が降っていたからというわけじゃないんですが、下記の本を一気読み。
というわけで、読感です。

「雨恋」松尾由美著/

ある晩、マンションの居間で彼女は語りだした。「わたしは幽霊です。そういうことになるんだと思います」。OL・小田切千波は自殺したとされていた。だが、何者かに殺されたのだ、と訴えた。ぼくは彼女の代わりに、事件の真相を探ることにする。次々と判明する驚愕の事実。そしてぼくは、雨の日にしか会えない千波を、いつしか愛し始めていた。名手が描く、奇跡のラブ・ストーリー。

↑本の内容紹介から。

主人公・沼野渉さんが、叔母のロサンゼルス滞在中の留守を預かるために引っ越したマンションにいたのは、二匹の猫だけと思いきや……雨の日だけに現われる女性の幽霊・小田切千波さん。
彼女は自殺しようとしていたけれど、止めようと決心した矢先に、誰かに殺されたらしい。
姿の見えない彼女はそう渉さんに語りかけ、それがわからないからこの世に留まっているみたいだと。
というわけで、渉さんは千波さんの死の真相を探り始めます。
素人ながらルポライターなどと偽って、情報を集めてわかっていく事実。
最初は姿が見えなかった千波さんも納得していくごとに、少しずつ姿が見えてくるわけなんですが、まあ、それが、なんというか、足だけとか、下半身とか、下から徐々に。
首なしとか、想像すると結構、怖い気もするんですが……少しずつ存在感を増していく彼女を意識し出して、そして彼女も……という。
ミステリとしては伏線も張られていて、丁寧な感じです。
そして、恋愛部分はもう(相手が幽霊なわけですから!
しっとりと染みてくる雨のような小説でもありました。
あと、二匹の猫も可愛かった!

松尾由美さんの本は「ハートブレイク・レストラン」「人食い鬼モーリス」「スパイク」「雨恋」と四冊読んだけれど、ミステリ要素を含みながら、少し不思議な(SFというか、ファンタジーというか)感じを含んでいます。
ちょっと変わったミステリを読んでみたいときに、オススメです。

雨恋 (新潮文庫)雨恋 (新潮文庫)
(2007/08)
松尾 由美

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