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松原冬夜

Author:松原冬夜
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  • 2010
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  • Mon

「隻眼の少女」麻耶雄嵩著

「隻眼の少女」麻耶雄嵩著/

自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に遭遇する。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った、水干姿の隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬は助手見習いとして、みかげと共に事件の謎に挑む。みかげは父を失いながらも難事件を解決するが、18年後に同じ村で再び惨劇が……。本格ミステリ界のグラディエーターが放つ、超絶の問題作登場です!

↑本の内容紹介から。

1985年冬と2003年冬の、二部構成の長編本格推理小説です。
母親が殺人事件の被害者であり、それを犯したのが父親で、その父親を事故に近い形だけれども殺してしまった静馬さんが、自殺場所求めて訪れた村は、スガル様という独自の神様を祭るどこか閉鎖的な村。
(この辺、横溝的なミステリが好きな方には、舞台設定など揃っていてツボではないかと思います)
そのスガル様の後継者として修業していた少女の首切り死体が発見され、静馬さんが犯人の罠によって疑われる。そんな彼の疑いを水干姿に隻眼の少女探偵(デビュー前)御陵みかげが晴らし、静馬さんを助手にして捜査を始める。
しかし、探偵の先を行くように犠牲者は増え、ついにはみかげさんの父親まで――。
消沈するみかげさんを励まし、結ばれながら、何とか事件を解決というのが、第1部です。
そうして18年後、事件後色々あって再び村へと舞い戻ってきた静馬さんの前に、みかげさんが現われ、さらに同じような事件が――という。

ええ、もう、紹介文にあるように、問題作だと思いますよ。(笑)
とにかくこの作家様は、「名探偵」の書き方が一般的とは言い難いですからね。
推理をしない「貴族探偵」然り。
今回も水干姿という奇抜な衣装に、ちょっとツンデレな「御陵みかげ」という名探偵が何と言うか。ある意味、強烈。(ネタバレを考慮すると、これ以上はあまり語りにくいので省略)
そうして、事件の真相も意外でした。
うん、ミステリとしては面白かったです。

ただ、犠牲になる女の子たちが罪もない子たちで、動機が××だったこと。
前半で構築されたドラマ(一応、反転→静馬さんが自殺志望という先行きのないところから、みかげさんの支えになりたいという前向きさを取り戻した部分が)が後半で何と言うか、容赦なく踏みつぶされたような気がしたのが、ちょっと個人的に残念だったかな。
まあ、(それでも静馬さんには支える者が残った)わけですが。
とりあえず、名探偵のみかげさんは(後半の、3代目みかげさんが)好きです。がんばって、名探偵になってください!

↓とりあえず、カバーは実物写真。
で、カバー外した表紙が、インパクトありの装丁でした。
(目力というか、目が合うと怖い……)
隻眼の少女隻眼の少女
(2010/09)
麻耶 雄嵩

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