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2010(Thu)

「こめぐら」 倉知淳著

読感/国内小説

「こめぐら」 倉知淳著/

密やかなオフ会で発生した謎。男たちが真剣に探し求めるのは、とんでもないものの鍵だった!?キツネさん殺害事件の容疑者は当然ながら(?)どうぶつばかり。“非本格推理童話”の結末は?1994年の本格的作家デビュー以来、コミカルで上質なミステリの執筆に取り組んでいる著者が、16年のあいだに発表したノンシリーズ作品を集成。ボーナス・トラックとして、猫丸先輩探偵譚を一編収録。

↑本の内容紹介から。

コミカル系ミステリの短編集です。

「Aカップの男たち」
「「真犯人を探せ(仮題)」」
「さむらい探偵血風録 風雲立志編」
「偏在」
「どうぶつの森殺人(獣?)事件」
「毒と饗宴の殺人」

――六編が収録されています。

いやー、笑った笑った。
何というか、お馬鹿小説ですので、真面目な推理小説をお求めの方はご用心。
(でも、一応犯人当てなどありますが)
お馬鹿さん大好きという方には、楽しいです。
私はお馬鹿さん大好きだから、楽しめたけどね!
(うちのサイトの小説をアレとか読んだことがある方は、納得されると思いますが)
寛容な心で読める方だけ、オススメします。
一番ツボったのが「Aカップの男たち」です。

(色々と考慮して、一部反転でお送りします)
とあるオフ会に集った男たちが愛用しているのは「ブラジャー」!
彼らは別に「オカマ」さんではなく、それをつけた装着感が好きで、好きで、大好きらしい。
で、集まった先で皆が話す内容がもう、あのメーカーがいいとか、デザインはどれとか。
ガールズトークかっ?というような、内容。
そしてこのお話の視点・探偵役の東堂さんは、とある有名劇画の暗殺者によく似た顔立ちだという――その人が「半裸でブラジャーをつけている」姿を想像するだけで、もうお腹がよじれ、呼吸困難。
そうして、メンバーの一人が「鉄のブラジャー」なるものを持ってきて、それを見せたときの、面々の反応が熱いっ!
もう、女子だってあんなに熱く「ブラジャー」について語れんだろうというくらい、熱いです。

それを凄く真面目な文章で書かれていて、息が……。

「Aカップの男たち」のお馬鹿さんたちが愛しいです(マテ)

「さむらい探偵血風録 風雲立志編」は、とある時代劇の劇中の謎を見ている主人公の視点で追いかけるんですが。B級時代劇の主役の演技が臭く、それを突っ込む語りがまた笑う。
真相が、まあアレなんですが、それもお馬鹿小説ということで。
後、あとがきで作家様が作品に語っておられるんですが、それもまた可笑しく。
色々と楽しかったです。

一部の物好きさんには、オススメです(オイ)

こめぐら (倉知淳作品集)こめぐら (倉知淳作品集)
(2010/09/29)
倉知 淳

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