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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ)」 ジョー・ウォルトン著



「バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ)」 ジョー・ウォルトン著/

ソ連が消滅し、大戦がナチスの勝利に終わった1960年、ファシスト政治が定着したイギリス。イギリス版ゲシュタポ・監視隊の隊長カーマイケルに育てられたエルヴィラは、社交界デビューと大学進学に思いを馳せる日々を過ごしていた。しかし、そんな彼女の人生は、ファシストのパレードを見物に行ったことで大きく変わりはじめる…。すべての読書人に贈る三部作、怒涛の完結編。

↑本の内容紹介から。

「英雄たちの朝」、「暗殺のハムレット」に続く、ファージングシリーズ三部作の完結編です。
「英雄~」と「暗殺~」の間が数か月という間に対して、「暗殺~」から「バッキンガムの光芒」には十年弱の月日が流れています。
語り手は社交界デビューを間近に迎えたエルヴィラ(先の二作でカーマイケル警部補の片腕であったロイストン巡査の遺児)と、三部作通しての主役カーマイケル(今作では、スコットランドヤードを離れて、監視隊に所属)
核によってソ連が消滅し、大戦は終結。イギリスで行われる平和会議を目前としたところから始まります。
内容紹介にあるように、すっかりファシズムが定着したイギリスで育ったエルヴィラは、そのことに疑問を抱いていない。
反面、カーマイケルは権力に屈した立場をとりながらも、裏でユダヤ人を国外に脱出させたりと秘密裏に動いています。
けれど、パレード見学に出掛けたエルヴィラは、暴動に巻き込まれ、現政権に反感を持つ者の一味と疑惑を持たれてしまいます。
養い子であるエルヴィラを守ろうとするしたことで、カーマイケルにも目が向けられれば……と。

何も知らなかった少女が、自分が巻き込まれた状況から、色々と学んでいく過程や、、主役二人がどうなるのか最後までハラハラさせられて、面白かったです。

結末は、イギリスと言えば、と言った感じです。
イギリスには希望の光が見えた気がするけれど、世界的にはどうなんだろうな。
ただ、三作通して思うのですが、カーマイケルは詰めが甘いところがある気がする……。
エルヴィラを救出することで、相手の反感を買うのは十分予測できただろうに……

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