ブログランキング
この瞳に映るもの この瞳に映るもの

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

松原冬夜

Author:松原冬夜
「夜の夢」というサイトで小説などを書いています。
現在、ブライスさんに夢中。
写真は家のお人形さん
・マリア
(レッドデリシャス)
・アリス
(ユニバーシティオブラブ)
・ローズ
(モニークマニフィーク)
・ティナ
(セイディスプリンクル)
・リディ
(キスミートゥルー)
・ニーナ
(ミシャティビャーリュブリュー)
・ユリア
(ローシェックモルセー)
・カレン
(シャルロットデフルール)
・アメリア
(レジーナ・アーウェン)
・イザベラ
(ビアンカパール)
・ジュリア
(スコッティマム)
・エステル
(サリー・サルマガンディ)
*べべ
(メラニーユビークガール)
・メアリー
(ダークラビットホール)
・ソフィア
(ミンティーマジック)
・メロディ
(プレイフルレインドロップス)
・ルーシー
(デヴィデラクール)
・グリシーヌ
(アドアーズ・アナ)
・クラリッサ
(ホームスウィートホーム)

↓本館・夜の夢

↓ブライス写真ブログ

↓「彩」名義のお題サイト
88x31.jpg

Instagram

↓最近読んだ本など。
  




カテゴリー

ブログ内検索

  • 2010
  • 12/05
  • Sun

「折れた竜骨」米澤穂信著



「折れた竜骨」米澤穂信著/

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。
自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?
現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!

↑本の内容紹介から。

中世イングランドを舞台に魔術が存在することを前提にした本格ミステリです。
ソロン諸島(領民たちが暮らすソロン島と、自然要塞で領主が暮らす小ソロン島からなる)の領主の娘、アミーナ様の一人称でお話は語られます。
アミーナ様と思わず様付けしたくなる、彼女が16歳だけれど領主一家の人間としての役割を弁えた凛とした少女でねー。(アミーナ様には兄がいて、領主はその兄が継ぐことになるわけですが……もうアミーナ様が領主になっちゃえよ!と言いたくなるような、そんな兄で)
と、そんなアミーナ様の前に、騎士ファルクと従士ニコラが現われ、領主の命が狙われていると、忠告。その晩、領主が剣で貫かれ死亡。また、領主館の島に囚われていた呪われたディーン人の捕囚が密室から消えたと。
ミステリとしては、魔術が存在するという特殊な設定があるもの基本は本格なので、ミステリを読み慣れている人にはちょっとわかりやすい部分もありましたが。
人を操る<強いられた信条>によって、意図せず(事件の記憶はない)に殺人者「走狗(ミニオン)」になってしまった犯人は誰か? 
その謎を解きながらも、呪われた不死者たちによる襲撃での、手に汗握る戦闘シーンなどは迫力があり、お話も盛り上がって面白かったです。
(襲撃の際に領主の跡を継いだ兄は現われず、戦いに参戦する傭兵たちにアミーナ様が命令を下し、その責任から踏み止まって戦いを見守ると――危険と隣り合わせの場面で、ハラハラしたー)
ミステリ慣れしていない人には序盤は退屈かもしれませが、中盤からファルクやニコラなどの過去も見えて、登場人物の魅力が増してきます。
アミーナ様とニコラのやり取りなど、良かったな。
終盤では「読者への挑戦」的なものがあるので、ミステリ好きな人は自分で推理を組み立ててみるのも面白いかと思います。
あとがきを読むと、デビュー前に書いていたものを実在する時代に置き換えたそうですが、個人的には完全異世界でのお話でも良かったかな(歴史的なことは書かれているけれど、歴史にストーリーが揺るがされるというほど関わってなかった気もしますので)
ファンタジーには免疫がないというミステリ読みの方も、土台は本格ミステリですし。
ミステリってよくわからないという人も、ファンタジーとして楽しめると思います。

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
(2010/11/27)
米澤 穂信

商品詳細を見る

top↑