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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集)」 ピーター・トレメイン著

拍手、読了ボタンなど、ありがとうございますねっ!
コメントには「お返事」ページにて、返信していますので、よろしければ覗いてくださいませ。


「修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集)」 ピーター・トレメイン著/

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが解き明かす事件の数々。宴の主人の死の謎を探る「毒殺への誘い」、殺人犯にされた修道士を弁護する「まどろみの中の殺人」、競馬場での殺人を扱う「名馬の死」、孤島での修道女の不可解な死を調べる「奇蹟ゆえの死」、キルデアの聖ブリジッド修道院での事件を解く「晩祷の毒人参」の5編。日本オリジナル短編集第2弾。
 
↑本の内容紹介から。

短編集の第二弾です。
「毒殺への誘い」
「まどろみの中の殺人」
「名馬の死」
「奇蹟ゆえの死」
「晩禱(ばんとう)の毒人参(ヘムロック)」

の五編収録で、前半の三編は人を罠に貶めるような企みをフィデルマが挫くところが、良かったです。
「毒殺への誘い」は何と言いますかね……。
(ネタバレになるかも知れないので、反転→殺されても文句が言えないような酷い)人間が毒殺されて……その毒殺の裏にあった企みの、狡さと言うか汚さと言うか。
お前最低っ!――と思わず叫びたくなるような、他人を貶めようという企みをフィデルマの事件解決で、挫いてくれて気持ち良かった。
(まあ、このお話には最後にちょっとしたどんでん返しがあったりしますが) 

そんな感じの短編が三編続いて、その頃には何と言いますか。
ちょっと高慢なところがあるフィデルマですが――何処までも付いて行きますぜ、姐さん! という気分になっていました。(笑)
後半の二編はフィデルマに法律家としてあるか、人としてあるかと問うようなお話でした。そこに葛藤はありましたけど。
法律家としての誇り高い彼女ですが、それでも人として選んだ答えは、何かフィデルマらしい。
その辺り↓の台詞に、現われているかなーと思いました。

「法が定める正義より、人間としての正義のほうが優先することもありますわ」(P55より)

修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)
(2010/06/20)
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