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松原冬夜

Author:松原冬夜
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「蜘蛛の巣 上・下」 ピーター・トレメイン著



「蜘蛛の巣 上」 ピーター・トレメイン著/

緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。犯人は彼に間違いないはずだった。だが、都から派遣されてきた裁判官フィデルマは、納得出来ないものを感じていた。七世紀のアイルランドを舞台に、マンスター王の妹で、裁判官・弁護士でもある美貌の修道女フィデルマが、事件の糸を解きほぐす。ケルト・ミステリ第一弾。

「蜘蛛の巣 下」 ピーター・トレメイン著/

殺人現場で捕らえられたのは、目も見えず、耳も聞こえず、口もきけぬ青年だった。本当に彼が殺したのだろうか。フィデルマは捜査を開始する。高貴な一族の血をひく族長の未亡人、族長後継者の年若い娘、ローマ・カソリックの教えを厳しく説く神父、年老いたドゥルイドの隠者。白日のもとに暴かれる、アラグリンの谷に秘められた真実とは?“修道女フィデルマ・シリーズ”第一弾。

↑本の内容紹介から。

弁護士(ドーリィー)であり、裁判官(ブレホン)の資格を持つ修道女フィデルマシリーズの長編です。
日本刊行第一弾。でもシリーズでは五作目とのことです。
シリーズ順では「幼き子らよ、我がもとへ」→「蛇、もっとも禍し」→「蜘蛛の巣」の順。
シリーズの第一弾は「死をもって赦されん」が今月末に出る予定です。
どの順番で感想書こうか、ものすごい悩んだ結果、読んだ順(日本での刊行順)にしました。
人様に読むのをお勧めする際は……うん、やっぱり刊行順がいいかな?(短編で様子見がいいかも)
個人的には長編も面白かったけど「幼き子~」は最初に読むには、ちょっと重たすぎるかもしれませんので。

あと、人様のレビューなどでは、フィデルマが偉そうで嫌な奴と目にしましたが、個人的には「そう?」という感じした。短編で割と慣れてしまったかもしれない(笑)
傲慢な相手に対しては偉そうだけど、ね。
何と言うか、大した実力もない癖に権威に笠を着て、偉そうにしている相手をフィデルマがアンルー(上位の弁護士で、大王とも言葉を交わせる権威がある)であることを示して、相手の傲慢な鼻先をペチンとするのが、何か読んでて楽しかったりもします(←読み手の私自身が性格悪い!)

と、話の本筋に戻して。
兄であり、モアン王国国王から族長の殺害事件を調査することを望まれ、友人であるエイダルフ修道士と共にアラグリンの谷に向かえば、先に言ったように権威を笠に着た族長の後継者や未亡人、司祭など。
まあ、どいつもこいつも傲慢で鼻もちならない奴らばっかり!
(そんな相手とフィデルマの火花散るバトルもまた読んでいて、個人的に楽しいのですが)
それに対応するときのフィデルマもまあ、ちょっと鼻もちならない傲慢さを見せつけます(傲慢な相手を前にすると自らも傲慢さを出してしまうのが、悪癖と彼女自身認めている)
けれど基本的には、純真なモーエンやアルフーたちに対応したときの態度が彼女の本質ではないかと思うのです。
盲目聾唖者のモーエンが族長殺しの犯人と決め付けられ、障害者であるだけで獣と見下されている現状を前に、フィデルマは偏見ではなくまだ有罪を確定されているわけではない人として向かいあい、彼が犯人であることに疑問を覚え調査を始めます。
族長殺しとは別件で、伯父に土地を狙われているアルフーなど若者たちを助けたりしたことが、色々と絡み合って事件が複雑化していき、新たな殺人が起こったり。
アイルランド社会におけるブレホン法や罪に対する罰を処刑ではなく、弁償という形で償うといった興味深い文化など、ぐいぐい読み進められました。
少しずつ得る手がかりを元に、事件を解いて、最後に関係者を集めて「犯人はあなた」をやるところなどは本格ミステリが好きな私としてはたりません。
面白かったー。
ちょっと、ドロドロしている部分もありますが、中世アイルランド社会などといった部分はミステリ読みではない人にも楽しめるのではないでしょうか。

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