26

January February March April May June July August September October November December
2011(Sat)

「忘れられた花園 上・下」 ケイト・モートン著

読感/翻訳小説

「忘れられた花園 (上)」 ケイト・モートン著/

1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。

↑本の内容紹介から。

「忘れられた花園 (下)」 ケイト・モートン著/

2005年、オーストラリアのブリスベンで祖母ネルと暮らしていたカサンドラは、亡くなった祖母からイギリス、コーンウォールの崖の上にあるコテージを相続した。1975年になぜネルはそのコテージを買ったのか?ネルの書き残したノートと古いお伽噺集を手に、カサンドラはイギリスに渡った。今はホテルとなっているマウントラチェット家の豪壮な屋敷ブラックハースト荘、その敷地のはずれ、茨の迷路の先にあるコテージが彼女のものとなったのだった。カサンドラは、コテージの手入れを進めるうちに、蔓植物に埋もれるようにして閉ざされ、ひっそりと忘れられていた庭園を見出す。封印され忘れられた花園が彼女に告げる驚くべき真実とは?ネルとはいったい誰だったのか?そしてブラックハースト荘の秘密とは…?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。 Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。

↑本の内容紹介から。

1913年オーストラリアの港で一人きりでいたところを発見された少女。ネルと名付けられた少女を2005年、看取った孫娘カサンドラは、ネルの遺産としてイギリスに一軒のコテージが残されていたことを知る。
自分の過去を探していたネル。彼女はいったい何者だったのか、ネルの遺産であるお伽話集とイギリスのコテージに手掛かりを求めて、海を渡ります。
お話の始まりはオーストラリアですけれど、殆どはイギリスで語られています。
(↓にあるイライザの少女時代は1900年代頃なので、その辺りがお好きな方は手に取って良いかと)
現在、過去と断片的に語られる物語は、カサンドラやネルだけには留まらず、ネルを置き去りしたと思われるお話のおばさんこと、お伽話集の作者イライザ・メイクピースの生い立ちにまで遡り、寄せては返す波に洗われるように、少しずつ明らかになる事実のその先が気になって黙々と読んでしまいました。
上巻のイライザの少女時代のお話は、特に良かったな。
(母親を亡くし下町で育ったイライザと、後に伯父の元に引き取られ従妹のローズとの間に生まれた友情など)
下巻では、イライザやローズも成長して、互いに求めるものを得ようとして、それ故に広がっていく距離が切ないといいますか。
若干、先読みできる内容というか、予感のようなものがあったので、その実、この予感が当たらなければいいなとドキドキしつつも、ページを捲る手を止められませんでした
物語に色を添えるように挟まれたお伽話も、このお話にあっていてとても良かったです。
(ネタバレ反転→ただ、母子の血の絆にテーマが集束してしまったような。血の繋がりがなくてもネルを愛した養父母や子供を切実に望んだ彼女と手に入れた子供との時間をもう少し描いて欲しかったかな
どちらかというと、女性に贈るお話という気もしました。

忘れられた花園 上忘れられた花園 上
(2011/02/18)
ケイト・モートン

商品詳細を見る
忘れられた花園 下忘れられた花園 下
(2011/02/18)
ケイト・モートン

商品詳細を見る

Edit