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2011(Sun)

「インディアン・サマー騒動記」 沢村浩輔著

読感/国内小説


「インディアン・サマー騒動記」 沢村浩輔著

「もしかして俺たち―遭難してるのかな」「遭難と決めるのはまだ早い。要は気の持ちようだ」軽い気持ちで登った山で道に迷い、その夜無人駅に泊まる羽目に陥った大学生・佐倉とその友人・高瀬は、廃屋と思い込んでいた駅前の建物“三上理髪店”に深夜明かりが灯っているのを目撃する。好奇心に駆られた高瀬は佐倉が止めるのも聞かず、理髪店のドアを開けてしまう。そこには…第四回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」ほか、子供たちを引率して廃工場を探索することになった佐倉が巻き込まれる、真夏の奇妙な陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全七編。“日常の謎”に端を発しながら予期せぬ結末が用意された、不可思議でチャーミングな連作短編集。

↑本の内容紹介から。

「夜の床屋」
「空飛ぶ絨毯」
「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」
「葡萄荘のミラージュI」
「葡萄荘のミラージュ II 」
「『眠り姫』を売る男」
「エピローグ 」

大学生・佐倉さんが遭遇した夜中に営業する床屋や消えた絨毯、ドッペルゲンガーを探す小学生たちといった、七編の謎を綴った短編連作集。
最終的なオチが何とも奇妙な感じでした。
文章は読みやすいし、会話もそう悪くない。
ただ、「夜の床屋」は謎解きの苦労感がないので、謎が解けたときの爽快感も薄く、「空飛ぶ絨毯」も事件解決の爽快感も安心感も……ないな。
「ドッペルゲンガーを捜しに行こう」「葡萄荘のミラージュI」は読後感も良く(↑に書いたような部分も少なく)好みと思ったけれど、エピローグによる最終的なオチに別次元へ持って行かれた感じで、どうにも収まりの悪さを覚えてしまいました。
個人的には「『眠り姫』を売る男」を無理やり入れて、一冊をまとめなくても良かったのではないかと。
(この辺は好みの問題ですね)
新人さんなので、次回作に期待してます。

インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)
(2011/03/24)
沢村 浩輔

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