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2011(Tue)

「白の祝宴 (逸文紫式部日記)」森谷明子著

読感/国内小説

「白の祝宴 (逸文紫式部日記)」森谷明子著/

平安の世、都に渦巻く謎をあざやかに解き明かす才女がいた。その人の名は、紫式部。親王誕生を慶ぶめでたき場に紛れ込んだ怪盗の正体と行方は?紫式部が『源氏物語』執筆の合間に残した書をもとに、鮎川哲也賞受賞作家が描く、平安王朝推理絵巻。

↑本の内容紹介から。

源氏物語の作者・紫式部を探偵役に据えた「千年の黙」の続編です。
彰子中宮に仕え、内裏に上がっていた式部こと香子様ですがとある事情から、里に帰っていたというところから続編は始まります。
彰子中宮の出産を間近にしたところで、再三の要請に折れて、中宮様に仕えることに。
そうして落ち着いた先、中宮様の出産に沸き立つ土御門邸に、盗賊が逃げ込んだらしい。
建前上、式部が盗賊の探索を命じられて――という事件を通しながら、今作では後世に残された「紫式部日記」について、独自の解釈を展開しています。
(前作は、「源氏物語」に消えた巻があったのではないかという)
消えた盗賊の謎も気になるところですが、こちらの解釈も面白かったです。
(あとがきを読むと、それもありと思えてくる)
前作からの登場人物も、今作でも魅力満点で。
式部に仕える阿手木も義清のことでヤキモキしたりして、可愛かった。
登場する女性たちの哀れさ、したたかさ、聡明さといった描き方も良かったです!
香子様、阿手木も好きですが、彰子中宮も好きだな。
清少納言の忠義や、童たちも。
(ネタバレ気味故、反転→ただ、盗賊が犯行に至った原因の男たちの行いに、怒りが。そこに苦々しさを覚えずにはいられなかったです

白の祝宴 (逸文紫式部日記 )白の祝宴 (逸文紫式部日記 )
(2011/03/24)
森谷 明子

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千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)
(2009/06/25)
森谷 明子

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