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2011(Sun)

「アイルランドの柩」 エリン・ハート著

読感/翻訳小説

「アイルランドの柩」 エリン・ハート著/

荒涼としたアイルランドの湿原で、赤毛の女性の頭部が発見された。泥炭層の防腐力に守られた死体は、一見しただけでは現代のものか鉄器時代のものかさえわからない。ひょっとすると貴重な歴史的標本になるかもしれないと、考古学者コーマックと解剖学者ノーラは、調査に向かった。だが、現場となる小さな町では、予想外の事件が二人を待ち受けていて……。
学者コンビが、時を超えたふたつの事件に挑む、ゴシックサスペンス!

↑本の内容紹介から。

アイルランドを舞台に、考古学者コーマックと解剖学者ノーラの二人が事件と歴史の謎を追うというミステリです。
湿地から発見された女性頭部。いつの時代ものかわからないけれど、歴史史料になるかもしれないと二人は現場に調査に向かいます。
(長い間泥の中にあった遺体は腐敗することがないそうです。外気にあったたら、細菌で腐食(?)が始まるそうで、そういった遺体の発見はヨーロッパでは珍しくないとか)
その現場では、地元名士の家庭で起こった妻子の失踪事件が起こっていた。
遺体がその失踪事件と関連するのか、失踪した妻子の夫を疑う刑事に話を聞かされたり、名士が地元で起こそうとしている事業の前に、土地の考古学調査を頼まれたことで、考古学者コーマックと解剖学者ノーラの二人はその場に残って調査をすることに。
失踪事件と発見された遺体の持ち主は誰で、どういった理由で殺されたのか。
二つの謎を軸に、登場人物の誰もが胸に傷を抱えていたり(例えばノーラは過去に妹を彼女の夫に殺されていたり(←この犯罪は立証されていないので、失踪事件に固執してしまう)する、心理を丁寧に描きながら、アイルランドの情景描写や悲しい歴史を織り交ぜ語られる、作品全体から漂う哀愁が好みでした。

アイルランドの柩 (ランダムハウス講談社文庫)アイルランドの柩 (ランダムハウス講談社文庫)
(2006/01/22)
エリン・ハート

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↓こちらは、シリーズ第二弾(まだ読んでないけど)
アイルランドの哀しき湖 (ランダムハウス講談社文庫)アイルランドの哀しき湖 (ランダムハウス講談社文庫)
(2008/01/07)
エリン ハート

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